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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 獅子吼

 動植物の遺伝子を効率的に改変する「ゲノム編集」
技術を応用した農産物作りの研究が進んでいるそうで、

 甘いトマトや芽に毒素(ソラニン)を含まないジャガイモ等
が将来的に商品化されるかもしれないというのですが ・・・

 「ゲノム編集」とは、特定の遺伝子に切り込みを
入れて壊したり、切った場所に別の遺伝子を組み込んだり
するもので、機能を削除したり追加したりする技術です。

 具体的には、DNA切断する道具(ハサミ)としての
役目を担った酵素などを細胞内に入れて働かせるもので、
狙った遺伝子をピン・ポイントで改変できるために開発期間
を大きく短縮できると期待されています。

 最近よく耳にする遺伝子組み換え食品の場合には、他の
生物、たとえば、細菌等がもつ害虫に強い遺伝子を植物の
細胞に組み込んで害虫に強い品種などに改良する技術で、
大豆とかトウモロコシのような例がありますが、自然界では
起こりえない遺伝子変異を人為的に起こすものです。

 要は

 自然には起きない変化を強制的に行なうわけですが、

 「ゲノム編集」の場合は、自然界で起き得る変化を
人為的に起こそうとするもので、もともとある遺伝子の一部
を壊す(特定の機能だけを失わせる)ための編集用の道具
(外部から挿入する酵素など)も品種として完成させる前に
消し去ることが可能であり、結果として、自然界で起き得る
突然変異と見分けがつかないものとなるわけです。

 この突然変異を利用した品種改良の従来型は、
放射腺や薬品を使って無作為に遺伝子を変異させて、その
中から欲しいものを選抜する方法や有益な特徴を持つ種を
繰り返し交配させるなど、多くの手間と時間のかかるもので
したが、「ゲノム編集」ならば前述のように開発・改良
の大幅なスピードアップが可能なわけです。

 さて

 天空からの「訪問者」を幻影的なヒラメキとして
感知するベースとなっていたのは古代ギリシャ・ローマ時代
『神話』のなかの神々英雄たち ・・・

 言わば、ルネサンス(再生・復活)としての物語
『聖書』に登場する人物たちとの齟齬相関
興味以上の関心をダ・ヴィンチが持っていたからですが、

 啓示ともつかない幻影的なヒラメキを受け取って
以来、ダ・ヴィンチは、古代からのギリシャ・ローマの神話を
彼一流の解釈で理解しようとしたのでした。

 『ダ・ヴィンチの罠 千里眼』でも記したように

 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/450.html

 ゼウス=天の存在=異星人(堕天使)のリーダー的人物
 オリンポスの神々=堕天使及び混血児(半神半人)たち
 ティターン神族=古い時代の異星人たちで創造主的存在

 それを『聖書』的に表現すれば、

 ゼウス=ルシファー(サタン) right ヒドラ(ヤマタノオロチ)
 オリンポスの神々=天使たちの3分の1を占める反乱軍
 ティターン神族=ヤハウェ(エホバ) right 大天使ミカエル軍

 という仮の想定が出来上がった時に、ダ・ヴィンチ自身が
果たしてどれだけ意識をしていたのかどうかは不明ですが
「罠」スイッチオンに入ったのです。

 ダ・ヴィンチが思うギリシャ神話のゼウス(ルシファー)を


         出典:sakurajadehouse.com

 彷彿させる画像(上)と『聖書』の創造主ヤハウェ(下)



 としてのティターン神族=レプティリアン(爬虫類人)たち。


 その構図は、

 ダ・ヴィンチの旺盛なチャレンジ精神も手伝ってか
、否、まだこの段階においては無邪気悪戯のような
遊び心だったのかもしれませんが、制作中であった
デビュー作である『受胎告知』での「謎の肢」


                       down  


 怪しいウエーブをみせる双頭のうねりとして、



 その存在暗示しています。


 
 もちろん、悪魔象徴であるフクロウを思わせる
書見台の彫り物もしかりですが ・・・



 また、ヴェロッキオの工房で他の弟子たちと協力して完成
させた『キリストの洗礼』では、丸印をつけた3箇所
にダ・ヴィンチの遊び心が見てとれます。



 まず、2つの赤丸印はに屯(たむろ)する姿
水拭き用の布に模したキングコブラが登場します。



 右の上空に飛ぶ鳥や樹の茂みのかたちも奇妙です。

                      

 しかも右端の天使の目は主役のイエス・キリストではなく、



 洗礼者聖ヨハネと奇妙なかたちをした円盤型の樹や尾羽
と足をとったらまるでUFOのような姿の鳥を見ているようで



 実に意味深長な作品に仕上がっています。



 こうして、
 早くも息衝(いきづ)きを始めた「罠」前兆としての
悪戯チャレンジ精神満載のヴェロッキオ
工房の弟子たちによる『キリストの洗礼』ですが、



 このままでも違和感なく通用しそうで恐いくらいですよね。



 もちろん指摘されなければ、おそらく気づく人は極々少数
の変わり者だけでしょうが ・・・

 ところで
 
 ダ・ヴィンチが見た幻影では人間以外の生物(動植物)
は、すでに地球上に存在していました。

 つまり、『創世記』における第1章25節までは完了して
いたわけで、その後に我々、現生人類の祖先が創造される
件(くだり)となるわけです。

 いわゆる、アダムイヴ誕生物語です。

 先にギリシャ神話におけるティターン神族=レプティリアン
(爬虫類人)=古い時代の異星人で創造主的存在であると
書きましたが、具体的にはどういうことかと言うと ・・・
 
 リーダーであるゼウスに導かれて大挙して地球
逃げ延びてきたのが、宇宙難民としてのレプティリアン
(堕天使)たちの一団であって、彼らのことを『聖書』では
「神」に対して叛旗を翻(ひるがえ)し、大天使ミカエルに
敗れて地に落とされたルシファーと堕天使たちの群れ
であるとしたのです。


 ギュスターヴ・ドレ『失楽園』の挿絵(地球に向かうルシファー)

 そして、

 『聖書』「神」にして創造主たるヤハウェ
(エホバ)とゼウスとの関係は父親息子あるいは
祖父の間柄で、ギリシャ神話ウラノス
またはクロノスヤハウェであるという想定です。
 
 ただ、ギリシャ神話にまで話が及ぶと到底のことに
収拾が着かなくなりますので、概略だけで割愛しますが、

 ガイアの使嗾(しそう)により、クロノスが父であるウラノス
の男根を切り落とした結果、溢れ出た精液の泡のなかから
愛と美の女神アフロディーテ(ビーナス)が生まれる場面は
ボッチチェッリの有名な『ビーナスの誕生』として
よく知られていますよね。


 ボッチチェッリ『ビーナスの誕生』1985年ウフィッツィ美術館蔵

 ところが、

 ダ・ヴィンチはそれを生命タネが撒かれた比喩
あると考え、『創世記』での六日目の途中までの話 ・・・

 すなわち、人類創世以前のすべての動植物がつくられる
までの段階であると考えていたのかもしれません。

 そして、父から王権を簒奪(さんだつ)したクロノス自身も
同様の運命(我が子によって王権を奪われること)を予言
され、生まれてくる子供を片っ端から飲み込んでしまおうと
するクロノスの魔の手から地球に逃れてきたのが
難民としてのゼウスたちであったというわけです。

      

 つまるところ、

 ダ・ヴィンチが生命の歴史をどう見ていたかは想像に頼る
しかありませんが、神々の系譜とウラノス、クロノス、ゼウス
と三代に跨(またが)る政権交代劇を地球生命の遷移として
捉え、人類の誕生については その変遷をティターン戦争後
の出来事と絡めていたことは確かなことのようですが ・・・

 要は、

 地球を自分の意に適うようにリフォーミングしたのが
ウラノスで、それに怒ったガイア(地母神であり、天をも内包
する世界そのもの)が息子であるクロノスを嗾(かしか)けて
、夫であるウラノスを倒したというストーリーです。

 この場合の「リフォーミング(母星化計画)が、

 『ダ・ヴィンチの罠 訪問者』にある

 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/457.html

 CO2(二酸化炭素)に充満されていた地球の大気
のなかにシアノバクテリア(光合成細菌)を撒布して酸素を
作り出す行為であるとか、「カンブリア大爆発」
つながる試行錯誤(奇妙な生物の大量出現)といった
現象にあたるのかもしれませんが ・・・

 ダ・ヴィンチはもとより生命が自然発生したものとは
考えていませんでした。

 そうかと言って『聖書』にある『創世記』の記述も
また鵜呑みにはせずに、何か根源的パワー
(高度なテクノロジー)を有する未知なる存在によって、
もともとひとつだったものが一旦は引き離されて、再度また
結合されることでひとつの生命となるようなプラトニズム
なイメージを漠然としながらも持っていました。

 それ故に 生物には何か青写真(設計図)のようなもの
があるのではないかと直感します。

 ダ・ヴィンチが解剖学に熱心であったことは有名ですし、
彼の描く解剖図も非常に正確ですが、当初は実際の医者
の解剖現場に立ち会ってスケッチをしていたわけですね。

 ところが、

 そうそう頻繁に解剖がおこなわれるわけもありませんし、
何よりも解剖には「死人」が必要です。

 そこでダ・ヴィンチは、どこそこの誰かが死にそうだという
噂を聞きつけて来ては、病人の家の前で待っていたという、
何とも不謹慎極まりない話も伝わっていますが、

 そんなこともあってか、ある時、「ダヴィンチが死体占いを
している」との何者かによる密告によって、ローマ教皇から
解剖の研究が禁止されるはめに陥(おちい)るのです。

 むろん、そんなことで諦めるダ・ヴィンチではありません。

 夜な夜な墓場に出掛けて行って、死体を掘り起こしていた
という信じられないような話も伝わっていますが、

 医者でもないダ・ヴィンチが、人間の解剖にそれほどまで
に拘った理由は、彼が生命の青写真(設計図)をどうしても
見てみたかったからに他なりません。  

 ダ・ヴィンチが抱いていた漠然たるイメージを現代風に
言えば、異種交配を可能とするような技術(テクノロジー)で
、その方法は遺伝子操作ということになるのですが、

 冒頭の例で示せば自然発生(突然変異)が可能
「ゲノム編集」ではなく、「遺伝子組み換え」
による強制的遺伝子操作を示す証拠の発見で
あったのかもしれません。

 「解剖して分かったことだが、
  人間は死ぬように出来ているのだ」


          (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

 ダ・ヴィンチが何を指して、「死ぬように」と言った
のかは不明ですが、「種」としての「新陳代謝」
言及していたことは確かでしょう。

 これもまた、長くなるので「遺伝子」「テロメロ」
などを検索してみてください。

 「死」がないと生物進化しないし、可能性
多様性も生まれません。

 死ぬことで世代交代が起こり、DNA(遺伝子)と
して引き継がれていくわけですが ・・・

 そのことを表現しているのが、



 未完成とされている『東方三博士の礼拝』
ではないのかと思われるのです

 ダ・ヴィンチはこの絵を残してミラノへ旅立つわけですが、
「種としての新陳代謝」を、敢えて未完成
することで意図的表現しているのかもしれません。

 「どんな部分も、全体に組み込まれる
 ようにできている。だからそれ自体は
 未完成から逃れられる」


          (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

 この言葉には、そうした裏側の事情も見え隠れしている
ようなのですが ・・・

 関連記事としては『ダ・ヴィンチの罠 サイン』

 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/404.html

 を参照してみてください。

 さて

 表だっては絶対に口外できない衝撃的な(まぼろし)
に彼が思うところの事実や歴史と照らし合わせてみた結果
、その蓋然性を認めざるを得なくなったダ・ヴィンチでしたが

 怯(ひる)むことなく「獅子吼」するには、余りにも
リスクが大きすぎたので、「謎」「罠」というかたちに
して自分の作品のなかに(まぼろし)の真実を隠した

 ・・・ ということでしょうか

 それらについては、また次回以降、漸次に解説しますが、



 それにしてもこうして色合いを変えるだけで同じ絵柄
でも随分と印象が違って見えてくるものです。

  

 それもダ・ヴィンチによる計算されたものなのでしょうか


 「それは奴が超一流にして生粋の
 テクマクマヤコンだったということよ」 


     

 「それを言うならテクノクラートです !!

   秘密のアッコちゃんが泣いちゃいますよnose3ase

 … to be continue !!

コメント一覧

小吉
難しいことはわからないですがヘビとコブラはいい感じでハマってますね★
江戸川ドイル
そのように思われます。
その意味からは諸葛孔明の木牛流馬の方が実用に適っていた
ようにも聞き及びますが …
透明人間2号
つまり、それは、実用に適うものではなかったというような
趣旨でしょうか?
江戸川ドイル
確かに、ダヴィンチは不世出の技術官僚的な逸材でしょう。
それも万能のテクノクラートです。
為政者や権力者にとって最高の部下だったと思われますが、
実績として残されているような業績はあまりないようですね。
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