名古屋市の河村たかし市長が、東京五輪ソフトボール日本代表後藤希友選手の金メダルを無断でかじった問題で、
5日午前の段階で市スポーツ市民局広聴課に3137件の抗議や批判が寄せられたことが分かった。市の他の部署にも来ており、実際はもっと多いとみられる。
同課によると、電話やファクス、メールなどで「汚い」「選手に対し失礼だ」といった内容が全国から寄せられているという。
トヨタ、「あるまじき行為」と抗議 名古屋市長のメダルかじり―東京五輪
2021年08月05日10時50分
河村たかし名古屋市長が、東京五輪ソフトボール日本代表・後藤希友選手の金メダルを無断でかじった問題で、
同選手が所属するトヨタ自動車は5日までに、「今回の不適切かつあるまじき行為は、アスリートへの敬意や称賛、(新型コロナウイルス)感染予防への配慮が感じられず、大変残念に思う。
河村市長には責任あるリーダーとしての行動を切に願う」とのコメントを出した。
名古屋・河村たかし市長「最大の愛情表現だった。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」 後藤希友のメダルかむ
ツイッターでは「新型コロナウイルス感染拡大下で意識が低い」「無神経」などと河村氏への批判が相次いだ。
これを受け河村氏は同日夜「(メダルをかむ行為は)最大の愛情表現だった。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」とのコメントを出した。
東京オリンピックの女子ソフトボールで金メダルを獲得した名古屋市出身の後藤希友投手(20=トヨタ自動車)が4日、名古屋市役所を訪れ、金メダル獲得を河村たかし市長に報告。その際、金メダルを首にかけてもらった河村市長が「ガブリ!」と金メダルにかみつく“不祥事”が起きた。
SNSに「市長辞任レベル」「あり得ない」といった批判であふれる中、柔道男子60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿(28=パーク24)も自身のツイッターを更新。「え…動画見たけど、『カンッ』て歯が当たる音、なってるし」と驚いた表情の絵文字付きで投稿した。
さらに「自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱ってるのに 怒らない後藤選手の心の広さ凄すぎ 俺だったら泣く」と河村市長への怒りをあらわにした。
名古屋市の河村たかし市長(72)がソフトボール日本代表の後藤希友選手(20)の金メダルを噛んだ問題で、スポーツ界からも続々と批判の声が噴出した。
バドミントン女子でロンドン五輪銀メダリストの藤井瑞希さんはツイッターで、この話題に反応。別の人物による“経験者”であることを明かし、「私もある…涙出かけた。口いっぱいにメダル入れられた、、たぶんボケかましてきたんだと思うけど、本当泣きそうになった」と当時の心境を明かした。続けて「その瞬間はショックだったけどしっかり消毒して、たくさんの人に触ってもらってたくさんの笑顔が見れたので、忘れてました。今後このようなことがありませんように」と、願うようにつぶやいた。
河村市長は後藤が同日に市役所を表敬訪問した際、金メダルをマスクを外して豪快に噛みつき、批判が集中した。
東京五輪の柔道男子60キロ級金メダリスト・高藤直寿(28)はツイッターで「動画見たけど、『カンッ』て歯が当たる音なってるし。自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱ってるのに。怒らない後藤選手の心の広さ凄すぎ。俺だったら泣く」と、心境をつづった。
フェンシングの五輪2大会連続メダリストの太田雄貴氏も自身のツイッターで、「選手に対するリスペクトが欠ける上に、感染対策の観点からもセレモニーさえも自分自身やチームメイトでメダルをかけたりしたのに、『噛む』とは。ごめんなさい僕には理解できません」と批判した。