ビデオ工房AKAMEの日々是好日

ビデオ工房AKAMEのメンバーが徒然なるままに書きます。
コメント歓迎!

ヒューマンドキュメンタリー映画祭

2016-08-27 18:08:48 | 映画
あべのでヒューマンドキュメンタリー映画祭(8月26〜28)が開催されています。
今年で14回目、私は1回目から行っています。2〜3回、行けないこともありましたが、たいてい感動をもらって帰ってきます。
この映画祭の気に入っていることのひとつは入り口で監督さんと話しやすいこと、チラシ置くスペースが広いことです。
今回も質問をしたり、各種アカメのチラシを置かせてもらいました。

26日に見た2作品を紹介します。

天王寺おばあちゃんゾウ 春子 最期の夏』99分
66才の春子と飼育員をていねいに描いた作品。ゾウは賢い、飼育員にさわらせてくれるまでに何年もかかるそうだ。春子が最期倒れた後、クレーンで起き上がらせようとしていたのは痛々しくて泣いてしまった。飼育員さんの話では「そういう場面になったら無理をさせないようにしようと言っていたにもかかわらず、起こそうとしてしまいかわいそうな事をした…」
人間でもそうです、もうだめだと分かっているのに人口呼吸をしたり治療をしてしまう。
死に行く本人にとってはつらいだけなんですね。
そんなことを考えさせる作品でした。


『大地の花咲き〜洞爺・佐々木ファーム”喜び”ですべてを繋ぐ〜』95分
佐々木フォームでは、オーナー夫妻をはじめスタッフがみん気持ちよく働いている。それが見る人を優しくあたたかい気分にしてくれます。ギスギスした人間関係の中で暮らす者にとっては、「こんなにいい人たちがいるんだ」と驚かされ癒してくれる作品です。もちろん苦労を乗り越えた人たちですが。現実はこんなに夢みたいなことは起きないよなと思いながら、強力な快いエネルギーに引き込まれ、落ち込んでいた私も元気に帰ってきました。
先年上映された、岩崎靖子監督作品のもうひとつの作品で「日本一の幸せな従業員をつくる!〜ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦〜』もやはり同じようなメッセージをもらう作品です。仕事で落ち込んでいる人、生きているのが嫌になった人におすすめの作品です。
(まめ)

あびルームNo.77をしました

2016-06-24 19:25:47 | あビルーム
6月18日(土)あびルームNo.77をしました。

『メトロレディーブルース』と『続メトロレディーブルース』2本を上映しました。
参加者は10名。涙あり、悔しさあり、だけれどもユーモアあり、元気も勇気もくれる作品を観てのトークは多いに盛り上がりました。
65才を超えて働こうとする女性たちは、立ちはだかる数々の苦難を乗り越えようと労働組合をつくり,そして裁判闘争に発展してきます。


少ない時間の中で作品に対する活発な感想や意見が飛び交いました。

女性たちの闘いに勇気をもらった、
闘いを通して女性の心の変化に心を揺さぶられた、
自分も非正規で働いているが一人の仕事も多く、なかなか一人で声を上げることは大変、 等々


全員が共通して感じたのはとにかくこの作品はいいということです。
働く者誰が観ても感動すること間違いなし。よし、自分も負けられない、闘ってみせる、声を上げていいんだ!
そんな立ち上がる勇気を日本中に広げられるといいと思います。

アカメのポスター

2016-05-06 13:46:39 | お知らせ
アカメのポスターをクレオ大阪中央に貼り出しています。
5月1日~5月31日の期間限定で地上1階、正面玄関と地下ホール前の広告スペースでご覧いただけます。
一枚もののポスターではなく手作り感あり、楽しさあり、来た方の「なんだろう??」の心をくすぐるデザインです(褒めすぎかしら?)
クレオ大阪中央へお出かけの際には、正面玄関と地下ホール前のポスターにご注目ください!





あビルームNo75しました

2016-04-25 16:14:12 | あビルーム
4月17日(日)『アッラーと私とスカーフと』横間恭子最新作品を観ました。
総勢9人の女性、さまざまな方がいろいろな感想を述べて楽しい上映会となりました。

☆地域紙に関わっている方
「スカーフ1枚でこんなに悩み考えているのがおもしろい」

★昔アラブに滞在されていた方
「男尊社会だけど女性は家の中では強い。このアラブの作品を若い人たちに見せたい。」

☆日本の大学院に留学しているフランスの女性
「フランスでは学校の中でスカーフを身につけることが禁止されている。
宗教のシンボルとなるものを身につけてはいけない法律がある」

★介護職員
「イスラム教も差別があるがキリスト教もある」

☆女性センターに勤務
「アラブについてあまりにも知らないので、1度観るだけでは分からない
男性からの感想を聞きたい」

★映画配給に関わる人
「スカーフは女性差別の象徴にもなり、女性を守る役割も果たす」

私は彼女たちがスカーフをするか真剣に悩んでいる姿に興味深かったが、
スカーフをする女性たちは、やっぱりイスラム教にとらわれているように思った。
やはり宗教には女性差別が多いように思う、それで救われる人には宗教が必要だが…。
正直なところ女性専用車に乗ると安心だ、
だがなくてもセクハラのない社会であって欲しいと願う。

(mame)

東京訪問記

2016-03-31 19:23:42 | 日記
2月末、ACW2(働く女性の全国センター)総会と一つのシンポジウムを聞くため東京を訪れました。総会のワークショップや講演会に参加し自分の労働に対する知識のなさと認識不足が明らかに。分かっている、知ってはいる。けれど今まで深くは考えていなかったということを思い知りました。女性が自分の置かれた労働状況をなんとか改善したい、こういう働き方を(週3日労働で生きさせろ!がタイトル)OK!にしよう。それらは健全な社会、ひとり一人の権利と尊厳を守ることに繋がることでもっと様々な場での議論の必要性を感じました。自分自身の働き方を考える上でも大変参考になるものでした。
休憩時間はAKAME作品を数本販売させていただきました。時々スタッフの方が声を掛けて下って嬉しい気持ちになりました。



そして二つ目の目的でもある大学生19人による発表、『スウェーデンの小学校社会科教科書~日本とは何が違うのか』をスウェーデン大使館で聞いてきました。その内容はとても充実したもので、これまで抱いて憧れの北欧のイメージが具体的にどう良いのかということを知ることがきました。

●表現の自由として、抵抗するということを伝える
●デモで自分たちの気持ちを表現しよう!と教科書に写真が掲載されている
●子どもは弱い存在ではなく小さな大人である
●法律・規則は変わるもの(違うと思ったらより良くするために変えていく)
●いじめについては個人の問題でなく集団の問題であることを伝える
●犯罪者の気持ちを考える、なぜ罪を犯したのか理由を考える(犯罪者=社会的弱者)
●「家族」の問題では離婚についても取りあげ、離婚をしたとしても時とともに以前よりもよい関係になる…等々

スウェーデンの社会科教育(小学校4年生~6年生)は実社会と密接につながるように工夫され、そして誰もが平等でそれぞれに権利があるということを教え、その徹底振りが授業の進め方また教育の基本に根付いているようでした。
発表の最後に学生さんが「スウェーデンは完璧ではない、この話を聞いて日本のいいところ、そして改善した方がいいところを考えるきっかけにして欲しい」との言葉に興奮冷めやらぬ私に冷静さを取り戻してくれました。



これらを踏まえて日本の教育、そして教育を受けた人たちが織り成すこの社会を見つめ、よりよい社会の構築について考え、映像製作そして自分自身にも役立たせていこうと思っています。
たった数日の東京滞在でしたが、大変有意義な時間を過ごすことができました。

あびルームNo.75をしました

2016-02-01 19:10:39 | あビルーム
今回の上映は新作「出稼ぎの女たち」(マカオ作品/2009年)です。
5名の方が来てくださり、作品鑑賞、トークに少人数だからこその和やかなあびルームになりました。



作品は、インドネシアからマカオに出稼ぎに来た女性たちのドキュメンタリー。
エージェンシーに搾取され、パスポートを取り上げられたり、住んでいる宿舎が火事になって仲間が亡くなるなど、もう本当に次から次に問題が起こります。
しかし彼女たちは力強いんです。そして明るい。救われます。

特にゲストをお迎えしていなかったため、関係しそうな事象をほんの少しこちらで下記のように下調べをしました。

1, ここ大阪市でも神奈川県に次いで、家事支援を行う外国人労働者を受け入れることが決まっているということ(4月より)
2, それ以前に家事労働者を海外から受け入れる「国家戦略特区法」が昨年決まったこと
3, 現在、働く女性が家事代行サービスの利用現状とアンケートなど(首都圏と大阪に住む24歳から44歳の女性利用率が3%、使用しない理由など)
4, 外国人が日本で働くことによる人権侵害の懸念(ILO(国際労働機関)186条に批准していない、不正監視の透明性、など)
5, 家事労働を担う女性を助けることが→女性の活躍を推進?女性の家事労働を固定化している?男性への家事労働負担や育児休業については?
6, マカオではないのですが、台湾での外国人労働者が占める割合(2349万人中55万人)とそこでの課題

専門的ではありませんが上記のような報告の後、それぞれご覧頂いた感想を聞きました。

日本の若者の現状に照らし合わせ考え将来の日本を憂いた方、生まれた国や環境によって人生を翻弄される姿に痛みを覚えたこと。
また、登場するインドネシア女性労働者たちが悲惨な現状の中でも労働組合を作り、法の縛りがある中でも希望を持ってそして笑みを絶やさず、仲間と共に立ち向かう姿に勇気づけられた、などなど絶望の中にも光を見る作品だったのではと感じています。



この作品は一人一人の外国人家事労働者がそれぞれの事情を抱えて、見知らぬ世界に不安を抱えながら働きに出る姿を映しています。
そう、ひとりひとり、それぞれ、です。
女性活躍の名の下に決定した外国人家事労働者の受け入れ。
不当な扱いはないか、人権が無視されていないか、今後もひとりひとりの顔や人生を思い浮かべながら考えていきます。

次回もまたあびルームを開きたいと思っています。
作品や日程が決まり次第お知らせしますね。
まだまだ寒い中、忙しい中、来てくださった方々、本当にありがとうございました!







LGBTについて

2016-01-06 14:12:33 | お知らせ
あけまして おめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

今日のNHK朝の情報番組[朝イチ]で、LGBTをとりあげていた。
ある調査によれば、13人にひとりの割合とか。
アメリカでは全部の州で同性婚が認められるようになった。
日本でもいち早く東京渋谷区で認められるようになり、
各地域でも対応がかなり変わってきた。
AKAMEの事務所のある淀川区ではLGBTの支援事業を始めている。

番組では、ある日「突然子どもがカミングアウトをしたらどうするか」がデーマ。
顔は出さないが、5歳児のスカートをはいた子ども(きれいや色やお人形が好き)が
ランドセルを買いに行き、おじいちゃんは黒がよいと言う中、
子どもが「どうか私の願いを聞いて下さい」と爆発したというもの。
体と心が不一致のトランスだった。

4人のLGBT当事者が出演して、質問疑問に何でも答えていた。
本音を出せない当事者には未来が無い、
生きていることを否定されているのと同じなのだ。

他にスウェーデンの男らしさ、女らしさを求めないジェンダー教育の
学校での取り組みが紹介され、多様性を受け入れてこそ、
みんなが幸せになれるというメッセーが伝えられ、
よい番組だった。

 
mame

DVD『おひとりさまを生きる』1&2上映

2015-12-11 18:06:06 | おひとりさま
最近はあちこちで老後をテーマにしたイベントが催されています。
その時に
DVD『おひとりさまを生きるーあなたは老後をどのように暮らしますか』Part2『おひとりさまを生きるー最期の選択』を上映していただくことがあります。
呼んでもらった時には、映像では伝えられなかったこと等を話します。
先日はとても嬉しい内容の感想文をいただいたので、紹介させていただきます。

「私は一人暮らしです。70代です。
これからの老後をどう生きていくか、
いつも考えています。
ビデオに出てくる女性たちは
病気を持っていても精神的に元気で、
生き生きと暮らしていると思いました。
私もああいう風に生きていきたいと思いました。

ビデオの最初に緑の木々が風にゆれているシーンはとても癒されました。
自然と一緒に生きるといった感じでしょうか…

最期を家で迎えるというのは理想でしょうが、
一人暮しの身になれば、
なかなか難しい面もありますが、
福祉の社会での手助けがある事は、話で聴くより、
ビデオでの視覚の方が強く感じました。

上野千鶴子さんのメッセージも元気づけられました。
ひとりでも自分の生き方を選択出来る事。
ひとりだからと言って身を縮めなくても、
堂々と生きて行こうと思いました。

その時その場に合った選択をして行きながら…
このビデオで学んだことは、
これからの生き方の支えになりました。
ありがとうございました。」

私は、映像で感動を伝えることを目標に制作していますが、
この文章に勇気をいただきました。
このような素敵なことばに勇気をもらい
80才まで感動を伝える作品を作っていけたらと思っています!


mame















ビデオリスト2016

2015-11-13 19:42:49 | ビデオリスト
ただ今、アカメはビデオリスト2016の発送作業中です。
全122作品 新作は18作品、書店などではないものばかり。
今回のリストはカラーなので楽しいものとなっています。

多くの人に観てほしい!教材などで役立ててほしい!!
全国1000カ所、大学、女性センター、生涯学習センター、個人などの方々へお届けいたします。

あビルーム No74尾辻かな子さんのおかあさんが!

2015-10-29 22:54:36 | あビルーム
あビルーム74の報告です。
レインボーパレードと同じ10月10日、現地で声をかけたら
なんと尾辻かな子さんのおかあさんが来て下さいました!
親の立場からのお話はとっても分かりやすく、
LGBTに対する厳しい現実を知る事になりました。
尾辻さん,長い間つからったであろう日々を察しました。


あビルーム73の報告はこちらです。
尾辻かな子さんが忙しいところ来て下さいました。
尾辻さんが来ると言ったら予定をキャンセルして来た人や、
遅れて電話をかけてきたり、来れなくて残念がった人がいたり、
早く分かっていたら、尾辻さんフアンがもっと集まったことでしょう!

LGBTの最近の状況と今後の話など、
さすがの幅広い情報に圧倒されました。


咳き込んで体調が悪いところアルコールまで
つきあわせてしまいましたが、
楽しいひと時を過ごしました。

LGBTに注目の最近です。
数少ないレズビアンテーマの『I'm Here』が売れることを願っています!

mame