ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■家相を利用した家造りの注意点

2009-10-04 21:08:05 | ■建築話
先日一件企画案を描く事になったんですけど、そのお客さんから「家相」に配慮して設計して欲しいという要望がありました。
建築家にとっては実に悩ましい問題です。

家相とは、先人が築いた住居に関する考えを簡潔な言葉で示したもので、方位による場のエネルギーの考えを取り入れて整理したものです。
一般的には家相方位盤を利用し、間取りと照らし合わせ良し悪しを判別します。

例えば鬼門(北東~南西)には便所や玄関を設けると災いがやってくるとか、
東南に浴室があると嫁さんが流産するとか・・・

このようにそれぞれ短くまとめた言葉のみを信じ、間取りを構成しようとすると、都心の狭い住居ではなかなか思うように間取りは創れません。

HPでは別途詳細な解説を書きましたが、私自身それほど馴染みがない事なのでもしかしたら、部分部分解釈が間違っているところがあるかもしれませんが、大筋では私の言いたい事が伝わると思っています。

blogでは、かなり省略して書かせて頂きます。

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家相は住宅設備もままならない(汲み取り便所でもちろんキチンとした暖房や冷房のない)時代に考えられたものです。
その為、災いの元を読み解くと、通風や採光など自然環境に起因するものが多く、今の住宅技術でカバーできるものがほとんどです。

ここで、重要なのは家相はもう時代遅れだから全く気にしない。と、バッサリ切り捨てるのでなく、その心を理解して設計に活かす事です。

家相で間取りを見たときに大凶や凶となる個所がある場合は、間取りを作り変えるのではなく、その謂れがどのような理由から書かれているのか?を知り、他の要素でカバーできないかを考える必要があるということです。

例えば、

雪隠門口に向かうは、常にようちょうを煩う
(家相千百年眼)

これは、雪隠(せっちん)=便所と玄関が近いとようちょう=腫れ物・でき物ができるという意味です。
言い換えれば玄関に入ってすぐの便所は凶。コレはよく言いますよね。
昔のトイレは汲み取り式で蓋もなかったのでとても臭く不衛生だったのでしょう。
現代ではそれほど気にしなくていいと思いますが、換気経路などに気遣う工夫が必要ですと解釈します。

ですから、トイレの換気を玄関の脇にすぐ出すとかは避けなければいけないなとなるわけです。

もちろん、これらは建築家であれば少なからずイロイロな要素と天秤にかけながら考えている事です。
ですから、トイレは絶対玄関の脇は駄目だと決め付けずに、トイレが玄関の脇だからどうしよう?と、その先の対応を考えながら設計をすれば良いのではないでしょうか?
つまりそれが家相の心を理解すると言う事なのです。

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一度HP用に長々と解説してしまった文章を短くまとめるのはちょっと無理があるので、なんだか良く解らないと思う方はHPも併せてご覧くださいませ。

■家相で創る幸せな住宅とは?


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