ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

建築手法

2016-03-06 23:37:41 | ■建築話
先日、建築家三人(伊礼智×竹原義二×中村好文)の対談形式の講演会に行ってきました。
3名がそれぞれの作品等を紹介しながらエピソードを紹介、その後3名で座談会というながれでしたが、三人の熱いクロストークバトルを期待していた私としては少し消化不良・・・
設計手法の異なる3人が他の建築家に鋭い質問をする事を期待したんですけどね~
もうお互いを良く知ってしまっているのでしょうね。
仲が良すぎてまるでコントの様でした(笑)

いろいろ為になった話もあるのですが、
その中で一番気に入った言葉が

竹原義二さんの
「ほどほどで得られる快適が気持ちよい」

というもの。

このほどほどを狙う事が難しいんですよね。
例えば、断熱性能を100点目指して造りましたというと説得力ありますが、
断熱性能を72点ぐらいにしときました。
という言葉はお施主さんに伝わりにくいいし、出来るだけ100点を目指しての72点になりましたと違って、設計する側からも狙いにくいんですよね。

実際はそんな点数に置き換えられるものでなく、もっと曖昧なものだと思いますが、私も目指したい設計性能のひとつです。

極端に例えるともっと解りやすいのかもしれません。
真空パックのような高気密住宅で、機械式換気扇で完璧に温熱環境を制御された家に住みたいかどうか?
家の中にいて全く外の気候の感じられないような完璧な断熱性能を手に入れたいか?

嫌ですよね・・・

暮らすという日常をどのようにデザインするか?
人間らしさ?をもった”ほどほど”の住まいを設計したいものです。


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