先日お客様に相談されたのがTOTOから発売している魔法びん浴槽を採用するかどうかということ。
ショールームにお客さんが直接出向いた際に職員にその性能の良さを叩き込まれて帰って来たようなのです。
もちろん、断熱材で包まれた浴槽はお湯の温度低下を抑えられて素晴らしいアイテムなのですが・・・
今回は予算の関係で、魔法びん浴槽の設定できないモデルの浴槽にしていたので、採用する場合は大幅なコストアップとなってしまうんですね・・・
そこで、説明したのが、魔法びん浴槽の性能を検証しているシュミレーションが本物件に当てはまらないという事です。
それはどういうことかというと・・・
6時間経っても湯温の低下は約2℃という実験データ(一般浴槽は約-7℃)は満水の80%というたっぷりのお湯が溜まった状態で、しかも浴槽の周囲が5度という過酷な状況での検証なんですね。
もちろん、木造住宅の1階などで断熱方式などによっては周囲が5度という状況もありうるのですが・・・
マンションリフォームの場合はそんなに浴室の周囲の温度が低くなる事はないですよね。
ですから、その性能が目減りする訳です。
しかも、お風呂に入っている間は蓋を空けているわけですからその時の温度低下のほうが大きいのではないかと思うのです。
といった事で、もちろん効果はあるんですが・・・
今回は費用対効果という事で見送っていただく事になりました。
---
しかし、そう説明したものの・・・
ヤッパリ気になって検証してみました。
頭の表は我家の浴室での検証データです。
我家の浴室はガラス張りの浴室の為、UBより不利になります。
24時間換気扇を運転した状態での検証です。
この日の浴槽周りの気温は約17度となっていました。(一般家庭より浴室周囲の温度は高いと思われます)
※温度は放射温度計での計測の為若干誤差があります(ただし、それぞれの温度差には違いがないと思います)
結果はお風呂を41度で沸かし入る時点での温度は40.3℃となっており、湯船に使っている間に2℃温度が下がっていました。(38分間)
その後約六時間後(6時間12分後)には約4.1度温度が下がりました。
つまり、一般的なUBより不利なガラス張りの浴槽でも6時間後の温度低下は4度程度で、お風呂に入っている間にも2℃ぐらい温度が下がる事が解りました。
※風呂蓋は半分のみ開けた状態での入浴。入浴中は追い焚きしていません。
お風呂を6時間も空けて入るという事も少ないと思うので・・・
実際は湯船に浸かっている間に低下した温度と、その後の少々の低下分を追い焚きする事には変らないと思うのです・・・
(実験結果から、前の人の後2時間後に入った場合、魔法びん浴槽では-2.66℃、一般浴槽では-3.33℃程度温度が低下する事になると予想されます。実際にはもう少し違う値になると思います。)
しかも、お風呂で逃げた熱量というのは完全に無駄になることはなく、室温を温める事にも寄与しているはずなんですね。
というわけで、予算に余裕があるなら採用すべきだけど、マンションや断熱計画がきちんとされた住宅であれば無理して採用しなくても良いのかな???
と、実際に私が魔法びん浴槽を使って生活していないので、使えば感想が変るかも知れませんけどね。
※浴槽のまわりが外気に触れるような工法や、室温が低くなるような場所に設置する場合には効果がもっと発揮されます。
また、お風呂に入る間隔が長いライフスタイルの家族の場合は効果的です。
魔法びん浴槽が全く効果がないということではありませんのでご了承下さい。
選んでいる浴槽によってもコストが違うので、それぞれのケースに合わせてご自身で判断してください。
※ちなみに、以前採用したお客様は採用してよかったと感想を言っていました。(木造住宅に設置)
マンションリフォームの際は一考の必要がありそうですが、現在は住宅版エコポイントの加算対象になっているので、それはそれとして利用すると良いと思います。
魔法びん浴槽採用で悩んだ際に少しの判断材料になればと思っています。
ショールームにお客さんが直接出向いた際に職員にその性能の良さを叩き込まれて帰って来たようなのです。
もちろん、断熱材で包まれた浴槽はお湯の温度低下を抑えられて素晴らしいアイテムなのですが・・・
今回は予算の関係で、魔法びん浴槽の設定できないモデルの浴槽にしていたので、採用する場合は大幅なコストアップとなってしまうんですね・・・
そこで、説明したのが、魔法びん浴槽の性能を検証しているシュミレーションが本物件に当てはまらないという事です。
それはどういうことかというと・・・
6時間経っても湯温の低下は約2℃という実験データ(一般浴槽は約-7℃)は満水の80%というたっぷりのお湯が溜まった状態で、しかも浴槽の周囲が5度という過酷な状況での検証なんですね。
もちろん、木造住宅の1階などで断熱方式などによっては周囲が5度という状況もありうるのですが・・・
マンションリフォームの場合はそんなに浴室の周囲の温度が低くなる事はないですよね。
ですから、その性能が目減りする訳です。
しかも、お風呂に入っている間は蓋を空けているわけですからその時の温度低下のほうが大きいのではないかと思うのです。
といった事で、もちろん効果はあるんですが・・・
今回は費用対効果という事で見送っていただく事になりました。
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しかし、そう説明したものの・・・
ヤッパリ気になって検証してみました。
頭の表は我家の浴室での検証データです。
我家の浴室はガラス張りの浴室の為、UBより不利になります。
24時間換気扇を運転した状態での検証です。
この日の浴槽周りの気温は約17度となっていました。(一般家庭より浴室周囲の温度は高いと思われます)
※温度は放射温度計での計測の為若干誤差があります(ただし、それぞれの温度差には違いがないと思います)
結果はお風呂を41度で沸かし入る時点での温度は40.3℃となっており、湯船に使っている間に2℃温度が下がっていました。(38分間)
その後約六時間後(6時間12分後)には約4.1度温度が下がりました。
つまり、一般的なUBより不利なガラス張りの浴槽でも6時間後の温度低下は4度程度で、お風呂に入っている間にも2℃ぐらい温度が下がる事が解りました。
※風呂蓋は半分のみ開けた状態での入浴。入浴中は追い焚きしていません。
お風呂を6時間も空けて入るという事も少ないと思うので・・・
実際は湯船に浸かっている間に低下した温度と、その後の少々の低下分を追い焚きする事には変らないと思うのです・・・
(実験結果から、前の人の後2時間後に入った場合、魔法びん浴槽では-2.66℃、一般浴槽では-3.33℃程度温度が低下する事になると予想されます。実際にはもう少し違う値になると思います。)
しかも、お風呂で逃げた熱量というのは完全に無駄になることはなく、室温を温める事にも寄与しているはずなんですね。
というわけで、予算に余裕があるなら採用すべきだけど、マンションや断熱計画がきちんとされた住宅であれば無理して採用しなくても良いのかな???
と、実際に私が魔法びん浴槽を使って生活していないので、使えば感想が変るかも知れませんけどね。
※浴槽のまわりが外気に触れるような工法や、室温が低くなるような場所に設置する場合には効果がもっと発揮されます。
また、お風呂に入る間隔が長いライフスタイルの家族の場合は効果的です。
魔法びん浴槽が全く効果がないということではありませんのでご了承下さい。
選んでいる浴槽によってもコストが違うので、それぞれのケースに合わせてご自身で判断してください。
※ちなみに、以前採用したお客様は採用してよかったと感想を言っていました。(木造住宅に設置)
マンションリフォームの際は一考の必要がありそうですが、現在は住宅版エコポイントの加算対象になっているので、それはそれとして利用すると良いと思います。
魔法びん浴槽採用で悩んだ際に少しの判断材料になればと思っています。