このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから
---
木造住宅で外張り断熱をする時に一番困るのが基礎の断熱方法です。
外壁も外で断熱をしたのなら、当然基礎も外側に断熱材を施工したいと考えるものです。
しかし、外側に施工して、断熱材が蟻の巣となり、躯体を喰い散らかすという事故の報告も有り、何の考えもなしに施工するのは危険きわまりないのです。
(木造の場合の話であり、RC造の場合は白蟻の被害も受けにくいのでこの限りでは有りません)
白蟻は断熱材を好んで食べるわけではありませんが、穴を開けて蟻道として土台まで到達してしまう可能性があるのです。
もちろん、外断熱でない時も基礎を伝って進入する可能性もあるのですが、蟻道が目視で確認できるので、早期に発見できる可能性が高いのです。
一方、外断熱の場合は、目に見えないところで蟻が家の中に侵入してしまうので、羽蟻になって飛び立つまで気が付かないなんて事もしばしば。
気が付いたときには、家中あちこちで躯体がスカスカになってしまっているという事になってしまうと、せっかく耐震構造にしていても意味がありません・・・
まず、断熱材にシーラーと呼ばれるモルタルが付着しやすくする薬品を塗布して、薄くモルタルを塗っていきます。
そのモルタルが乾く前に、メッシュのシートを施工します。
断熱材には防蟻効果があるとはいえ、その隙間を蟻の巣にされてしまっては意味がありません。
クラック防止の為に化学繊維で出来たメッシュシートを押さえつけ、隙間からモルタルが出てくるぐらいまでにして伏せ込みます。
この白いメッシュはメーカーの推奨するものだったんですけど、左官屋さん曰く「最低ランクのメッシュだから施工しづらいんですよ~」って。
このように切断面でほどけてしまって施工するのが難しいんだそうです。
すみません。面倒な施工を頼んでしまって・・・
(このメッシュ自体には防蟻効果があるものではないので、施工しやすいものを指定してあげれば良かった)
パフォームガード専用の無収縮モルタル。
こちらもメッシュと同じで、専用と謳った一般流通品かなぁと思ったんですけど、こちらは左官屋さんは使いやすくていいとの事。
一般流通品より塗りやすいようです。
モルタルはセメントをバケツに移して水を入れ、このように羽根の突いたドリルでグルグルとかき混ぜます。
この時の水とセメントの比率が決まっていて、後の仕上がりに影響するんです。
塗りやすいようにと水を多く入れてトロトロにしてしまってはいけません。
予定の強度が出なかったり、乾燥収縮によってひび割れの原因になってしまいます。
特に今回は無収縮モルタルという収縮性の低いモルタルを使っています。
コレは、断熱材の外側のモルタルが乾燥によって収縮する率が大きいと、断熱材自身が剥がれたり、モルタルにクラック(ヒビ)が入ってしまうことを恐れているからです。
最後にこの防蟻コーキングを捨てコンクリートとモルタルの継ぎ目に施して完成です。
さて、心配性の私は更に防蟻対策を考えています。
次の白蟻ブロックは万一基礎を食い破り頂上まで到達した場合、白蟻が直接土台に到達せぬよう蟻返しを設けています。
今回、採用したのがフクビのアリダンシート。
土台を敷く前にこの防蟻シートを挟み込み、更に構造用合板を貼った後で更に増し張りしています。
このように基礎から防蟻シートが飛び出るように施工しています。
高床式倉庫のネズミ返しのようにこの蟻返しで蟻がポトンと落ちるほどの効果は期待できませんが・・・
万一白蟻に侵入された場合に蟻道が外から確認できるので、早期に発見することが出来るというもの。
そして、最後の砦がこの防蟻処理剤。
躯体まで白蟻が侵入してしまった時に有効に働きます。
が、この防蟻材が利用される事のないように願いたいですね。
最近の気密住宅では、このように薬剤による気密処理をする事が少なくなってきました。
外部に発散しない分、室内に防蟻材の成分が発散されてしまう可能性があるからです。
公庫の仕様でも、檜材などの樹種を使う事や通気層を設けることによって防蟻処理を省略できるのですが、我が家では念の為施工しています。
しかし、着色して使用していないので・・・
何処まで処理してあるのかが良く解りません・・・
薄っすらと濡れ色になっているのと、この白アリ施工と書いてある事で確認できるのですが・・・
このスタンプがちょっと垂れている感じがとっても体に悪そうです(笑)
---
しかし、薬剤の効果も5年ぐらいしかもたないので、この防蟻処理はオマケみたいなもんですね。
他に体に良いものではヒバオイルや炭塗料など防蟻性能を謳ったものもイロイロあるのですが、やはり完璧ではありません。
後はシロアリに狙われない様に祈るばかりです・・・
コレは泥棒に対する防犯対策に似たものがありますね。
どこまでやっても完璧というものがないだけに悩む所です・・・
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから
---
木造住宅で外張り断熱をする時に一番困るのが基礎の断熱方法です。
外壁も外で断熱をしたのなら、当然基礎も外側に断熱材を施工したいと考えるものです。
しかし、外側に施工して、断熱材が蟻の巣となり、躯体を喰い散らかすという事故の報告も有り、何の考えもなしに施工するのは危険きわまりないのです。
(木造の場合の話であり、RC造の場合は白蟻の被害も受けにくいのでこの限りでは有りません)
白蟻は断熱材を好んで食べるわけではありませんが、穴を開けて蟻道として土台まで到達してしまう可能性があるのです。
もちろん、外断熱でない時も基礎を伝って進入する可能性もあるのですが、蟻道が目視で確認できるので、早期に発見できる可能性が高いのです。
一方、外断熱の場合は、目に見えないところで蟻が家の中に侵入してしまうので、羽蟻になって飛び立つまで気が付かないなんて事もしばしば。
気が付いたときには、家中あちこちで躯体がスカスカになってしまっているという事になってしまうと、せっかく耐震構造にしていても意味がありません・・・
まず、断熱材にシーラーと呼ばれるモルタルが付着しやすくする薬品を塗布して、薄くモルタルを塗っていきます。
そのモルタルが乾く前に、メッシュのシートを施工します。
断熱材には防蟻効果があるとはいえ、その隙間を蟻の巣にされてしまっては意味がありません。
クラック防止の為に化学繊維で出来たメッシュシートを押さえつけ、隙間からモルタルが出てくるぐらいまでにして伏せ込みます。
この白いメッシュはメーカーの推奨するものだったんですけど、左官屋さん曰く「最低ランクのメッシュだから施工しづらいんですよ~」って。
このように切断面でほどけてしまって施工するのが難しいんだそうです。
すみません。面倒な施工を頼んでしまって・・・
(このメッシュ自体には防蟻効果があるものではないので、施工しやすいものを指定してあげれば良かった)
パフォームガード専用の無収縮モルタル。
こちらもメッシュと同じで、専用と謳った一般流通品かなぁと思ったんですけど、こちらは左官屋さんは使いやすくていいとの事。
一般流通品より塗りやすいようです。
モルタルはセメントをバケツに移して水を入れ、このように羽根の突いたドリルでグルグルとかき混ぜます。
この時の水とセメントの比率が決まっていて、後の仕上がりに影響するんです。
塗りやすいようにと水を多く入れてトロトロにしてしまってはいけません。
予定の強度が出なかったり、乾燥収縮によってひび割れの原因になってしまいます。
特に今回は無収縮モルタルという収縮性の低いモルタルを使っています。
コレは、断熱材の外側のモルタルが乾燥によって収縮する率が大きいと、断熱材自身が剥がれたり、モルタルにクラック(ヒビ)が入ってしまうことを恐れているからです。
最後にこの防蟻コーキングを捨てコンクリートとモルタルの継ぎ目に施して完成です。
さて、心配性の私は更に防蟻対策を考えています。
次の白蟻ブロックは万一基礎を食い破り頂上まで到達した場合、白蟻が直接土台に到達せぬよう蟻返しを設けています。
今回、採用したのがフクビのアリダンシート。
土台を敷く前にこの防蟻シートを挟み込み、更に構造用合板を貼った後で更に増し張りしています。
このように基礎から防蟻シートが飛び出るように施工しています。
高床式倉庫のネズミ返しのようにこの蟻返しで蟻がポトンと落ちるほどの効果は期待できませんが・・・
万一白蟻に侵入された場合に蟻道が外から確認できるので、早期に発見することが出来るというもの。
そして、最後の砦がこの防蟻処理剤。
躯体まで白蟻が侵入してしまった時に有効に働きます。
が、この防蟻材が利用される事のないように願いたいですね。
最近の気密住宅では、このように薬剤による気密処理をする事が少なくなってきました。
外部に発散しない分、室内に防蟻材の成分が発散されてしまう可能性があるからです。
公庫の仕様でも、檜材などの樹種を使う事や通気層を設けることによって防蟻処理を省略できるのですが、我が家では念の為施工しています。
しかし、着色して使用していないので・・・
何処まで処理してあるのかが良く解りません・・・
薄っすらと濡れ色になっているのと、この白アリ施工と書いてある事で確認できるのですが・・・
このスタンプがちょっと垂れている感じがとっても体に悪そうです(笑)
---
しかし、薬剤の効果も5年ぐらいしかもたないので、この防蟻処理はオマケみたいなもんですね。
他に体に良いものではヒバオイルや炭塗料など防蟻性能を謳ったものもイロイロあるのですが、やはり完璧ではありません。
後はシロアリに狙われない様に祈るばかりです・・・
コレは泥棒に対する防犯対策に似たものがありますね。
どこまでやっても完璧というものがないだけに悩む所です・・・
始めまして~
凄い経歴の持ち主さんですね(笑)
このブログで・・・
シロアリに襲われました!なんてタイトルをうつ事がないように願うばかりです(苦笑)
防蟻処理のほとんどが食べた後にしばらくしてから効果があったり、食べにくいものというだけなんで、食べられないものじゃないんですよね~
と、これ以上心配してもラチが開かないんですよね。
だったらRCで建てろという話??
かなり、興味があってブログを読ませて頂きました。
4年前に、私も自宅を新築しました。
思い入れは、並大抵ではないですよね(笑)
私は、6年前までは商社でバイヤーをしてた変わり種です。
各国を転勤していたので、いつか日本で自宅を建てるなら!と気になる建物や気に入った家を写真に収めていました。
今の会社は食品流通業界の住宅部門から独立してリフォームメインで、新築からリフォームまでをやる少し変わった会社に籍を置いています。
もちろん、白蟻防除もあります!
ココまでやれば、完璧に思いますが、完璧ではないんですね(^^;
私の勉強不足を痛感しています。
これから、どんどん素敵なお家が出来上がっていくのを楽しみに、また遊びに寄らせてくださいね(^^♪