■間取り完全変更のプチリノベーション～SIリフォーム竣工写真

先日リフォーム工事の現場が竣工しました。
リフォームと一言で言うとイメージがわきづらいのでが、外装工事の一部分も模様替えする比較的大規模な工事。
リノベーションと呼ぶと少し大げさですが、内装材を全てはがし、断熱・気密・防音のグレードをUPして工事を行いました。

工事の前は、細かく仕切られた子供部屋とワンルームのアパートだったこの場所。
リフォーム後は、全く見違えるような広々としたリビングとして生まれ変わりました。

三階建ての三階部分の改装工事で、お施主様とリビングの向きを南向きにするか、東向きにするかで散々悩んだ末に、この南向きの間取りとなったのですが、コレは大正解。
道路に面した開口部からはたくさんの光が飛び込んできています。



一番悩ましかったのは、道路斜線制限と呼ばれる法律で制限され斜めに切り取られた天井部分。
この部分は全面的に改装を行い、サッシや防水、外壁材を総取替えを行いました。
斜めの壁に取り付けるカーテンボックスをどのようにデザインするか？
冷蔵庫の寸法や、キッチンの幅などを考慮し詳細を決定しました。



予算オーバーした部分もお客様のアイデアを盛り込み調整を行いました。
洗面所は、始めは家具工事で考えていたのですが、既製品の洗面化粧台に変更し、お客様がインターネットで見つけてきたミラーキャビネットを取り付ける事で、既製品の野暮ったさが出ないでスッキリした感じになりました。



シューズボックスには既製品の靴箱の金物だけを取り寄せ、笠かけ、小物入れ、スリッパ入れ・姿見を取り付けました。
狭い空間の中で廊下は収納として利用する絶好の場所。
（工事中の写真の為、床に養生シートが貼ってあります）



廊下からひと続きの空間に、シューズボックスと同じデザインの収納棚を取り付けました。
途中で図面を変更し追加で工事を頼みました。
使いやすい収納が増えてお客様も喜んでおりました。



玄関前に設けた目隠しスクリーン。
始めはなんでもない普通のポリカーボネイドの目隠しを考えていたのですが・・・
玄関前にやっぱりみっともないので、既製品で使えそうなものをイロイロ検討した結果、この様になりました。
本来は窓につけて周りからの視線を遮るものなのですが、裏表上下逆に使って、光を取り込む目隠しとして利用。
思いのほか、上手くいきました。

---

この建物は２階に親世帯が住む二世帯住宅。
新しい環境の中で、親と子がより良い関係を築けるよう考慮してデザインしています。
そういった意味で、目に見える部分より、階段をどうするかとか、防音をどうするかとか、屋上の利用はどうするか・・・
そのような親子の考えを調整するのが一番の課題だったのです。
これから住まわれて、その目に見えない快適さを味わっていただけたらと思っています。

※本物件はグループアプローチ建築設計事務所勤務時代に担当者として設計に携わりました。
現在は退所し、物件写真等は削除させていただいております。