このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから
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前回は工務店探しが難航しているという話を書きましたが・・・
今度は構造の話。
木造の建築物を建てる場合は基本的には構造計算というものは必要がなくて、壁量計算という簡易的な手法で構造を検討するのですが・・・
私の自邸は、ちょっと構造的な”無理”をしていて早くから専門的な検討をしていたんですけど、なかなか上手い解決策を出せずにここまで進んできてしまいました。
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本当は付き合いのある構造設計士に依頼したかったのですが、例の耐震偽装のあおりで、構造屋さんの仕事が増えてしまった事。
また、RC(鉄筋コンクリート)やS造(鉄骨造)を得意とする普通の構造設計士は木造がめっぽう苦手な為、どうしようか悩んでいた時に、プレカット屋(木材を工場で予め加工する工場)さんが営業に来て、構造計算をお受けしますよ~ってやって来たんです。
そのタイミングが絶妙で、それなら是非図面を見てくださいという事で話がスタートしたんですけどね。
そのプレカット屋さんに「あ~問題ないですよ。コレだけ壁があれば大丈夫です。オーバーハング(跳ねだし)部分がちょっと大きいですが、計算すれば大丈夫でしょう。」
と、太鼓判を押され自分の思考をストップさせていたのが問題でした(/_;)
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プレカット屋さん付の構造士が木造の構造計算を数多くこなしているのは事実で、一般的な構造設計の方より木造建築物については詳しいのは否めないのですが・・・
構造の本質というか、カンが鈍いのです。
計算ソフトに入力して結果のみを判断するというやり取りになる上に、キャドオペレーターとのやり取りも加わり・・・
やり取りを始めて半年が経とうとしているのまだ結論が導き出せていません・・・
もちろん、私がもっと妥協すればすぐに解決できるのですが、なかなかそれが出来なくて・・・
そのうえ担当者が変わり、今回で3人目になりました。
悩ましい状況です。
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しかし、今回のなかなか進展しないやり取りの中で驚くべき発見があったのは意外と壁量計算って危ないという事。
自邸の設計も壁量計算のみだったらクリアしているのだけど、イロイロ無理している所があるので安全の為に構造計算をしているんですが、予想以上に土台に加わる軸力が大きくて土台に柱がめり込んでしまう計算結果になったり、
仕口(木材の接合部)の強度が足りなくなってしまったり・・・
床の剛性が足りない為に通常より釘の間隔を細かくしなければいけなかったりと、問題続出で今までの常識を改めねばいけなくなりました。
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特に通常の階高より高い設定にしていたり、上下階で柱の位置がずれている時は要注意。
木造建築物だったら少し位は無理が利くと思っていたのに、ここまでシビアな結果になるとは思っていなかったんです。
もちろん。自邸の設計で構造検討をするつもりだったので無理した平面計画でスタートしていたんですけどね。
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木造の構造のプロフェッショナルが不在故に私も自信をもって発言できないんですけど、法律上の制限のみをクリアしたのでは駄目なんですよ。
そのことがよ~くわかりました。
自邸に関してはもう少し妥協点を見つけ出さないといけません。
一応図面の方は確認申請図75%ぐらいまで完成しています。
難航・難航と後ろ向きな記事が続きましたが、キチント進めております(笑)
今週末に工務店候補の方とお会いし、GWを利用して確認申請図を
纏め上げる予定です!
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから
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前回は工務店探しが難航しているという話を書きましたが・・・
今度は構造の話。
木造の建築物を建てる場合は基本的には構造計算というものは必要がなくて、壁量計算という簡易的な手法で構造を検討するのですが・・・
私の自邸は、ちょっと構造的な”無理”をしていて早くから専門的な検討をしていたんですけど、なかなか上手い解決策を出せずにここまで進んできてしまいました。
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本当は付き合いのある構造設計士に依頼したかったのですが、例の耐震偽装のあおりで、構造屋さんの仕事が増えてしまった事。
また、RC(鉄筋コンクリート)やS造(鉄骨造)を得意とする普通の構造設計士は木造がめっぽう苦手な為、どうしようか悩んでいた時に、プレカット屋(木材を工場で予め加工する工場)さんが営業に来て、構造計算をお受けしますよ~ってやって来たんです。
そのタイミングが絶妙で、それなら是非図面を見てくださいという事で話がスタートしたんですけどね。
そのプレカット屋さんに「あ~問題ないですよ。コレだけ壁があれば大丈夫です。オーバーハング(跳ねだし)部分がちょっと大きいですが、計算すれば大丈夫でしょう。」
と、太鼓判を押され自分の思考をストップさせていたのが問題でした(/_;)
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プレカット屋さん付の構造士が木造の構造計算を数多くこなしているのは事実で、一般的な構造設計の方より木造建築物については詳しいのは否めないのですが・・・
構造の本質というか、カンが鈍いのです。
計算ソフトに入力して結果のみを判断するというやり取りになる上に、キャドオペレーターとのやり取りも加わり・・・
やり取りを始めて半年が経とうとしているのまだ結論が導き出せていません・・・
もちろん、私がもっと妥協すればすぐに解決できるのですが、なかなかそれが出来なくて・・・
そのうえ担当者が変わり、今回で3人目になりました。
悩ましい状況です。
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しかし、今回のなかなか進展しないやり取りの中で驚くべき発見があったのは意外と壁量計算って危ないという事。
自邸の設計も壁量計算のみだったらクリアしているのだけど、イロイロ無理している所があるので安全の為に構造計算をしているんですが、予想以上に土台に加わる軸力が大きくて土台に柱がめり込んでしまう計算結果になったり、
仕口(木材の接合部)の強度が足りなくなってしまったり・・・
床の剛性が足りない為に通常より釘の間隔を細かくしなければいけなかったりと、問題続出で今までの常識を改めねばいけなくなりました。
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特に通常の階高より高い設定にしていたり、上下階で柱の位置がずれている時は要注意。
木造建築物だったら少し位は無理が利くと思っていたのに、ここまでシビアな結果になるとは思っていなかったんです。
もちろん。自邸の設計で構造検討をするつもりだったので無理した平面計画でスタートしていたんですけどね。
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木造の構造のプロフェッショナルが不在故に私も自信をもって発言できないんですけど、法律上の制限のみをクリアしたのでは駄目なんですよ。
そのことがよ~くわかりました。
自邸に関してはもう少し妥協点を見つけ出さないといけません。
一応図面の方は確認申請図75%ぐらいまで完成しています。
難航・難航と後ろ向きな記事が続きましたが、キチント進めております(笑)
今週末に工務店候補の方とお会いし、GWを利用して確認申請図を
纏め上げる予定です!
検索で、このページに来ました。
木構造に詳しくて、構造材料に詳しい構造設計技術者は、ほんとんどいません。
いま仲間を集めていますが、まだ20名にもみたないでけでなく、権威者でもかなり怪しいです。
木構造の明治維新みたいなことが必要だと思っています。
http://blogs.yahoo.co.jp/woodstructuremiyazaki
機会がありましたら、お役にたてればと思っています。
突然のメッセージご無礼をいたしました。
宮崎 豊
ほんとそうですよね。
RCやS造が得意でも木造は苦手な構造設計士がほとんど、木造を計算できる方も、ソフトを利用できるだけで本質がわかっていない方も居ますからね。
いろいろ参考にさせていただきます!
単なるソフトの入力お姉さま・・・
当方が出来ると思える構造設計者は多く見積もっても
両手の指の数かも・・・
コメントありがとうございます。
ほんと、構造の世界は難しいですよね。
意匠設計者側から構造設計士の技量を判断するのも難しいので尚更です。
優れた構造設計士ほど単純な構造の計算には携わってくれないし、圧倒的に数が足りないですね。
悩ましい問題です。