このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから
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連日の雨で工程が少しずれ込んでいた基礎工事ですが、ようやく取り掛かりました。
まずは、前回の工事で確認しきれなかった部分の確認から。
防湿シートを張り巡らせた土間下と柱状改良した柱頭部分の取り合い等を確認。
すると、なにやら見慣れない形の金物を発見。
どうやらコレはSE工法(木造準ラーメン構造といって木造でありながら少ない壁の量で強固な耐力をもつ工法)で金物を受けるための治具のよう。
柱部分が土台を介さず直接金物と基礎と取り合う為、普通の在来構造では見られない金物が取り付いていました。
私自身SE工法が初めてなので、ココから先どのようになるか少し楽しみです。
この現場では、加工鉄筋といって予め工場で加工された鉄筋を現場で組む形で工事を行っています。
その為、このような鉄筋が組み合わさった状態で現場に搬入されています。
本来はこの鉄筋一本一本を現場でなまし線という針金で結び付けなければならないのですが、予め溶接加工してあるので、それぞれの繋ぎ目を補強筋で結束するだけで出来上がっていきます。
自動鉄筋結束機(写真手前の工具)を使い、鉄筋を仮止めし、ハッカーという専用の道具を使ってクルクルポンと手馴れた手付きで取り付けています。
早いものです。
現場で活躍するのがこの機械。
普通?(このような小さい現場では)はベンダーという巨大なペンチのようなもので曲げて加工するのですが、ここの鉄筋やさんは機械式のバーベンダーを使っていました。
鉄筋を据えて、後は自動で90度に曲がっていきます。
手加減で角度の誤差が出るものと違い、実に簡単。
施工制度はあがって良いのですが、なんとなくコレでは工業的で、整然とした基礎が出来上がりなんか面白くないというかなんというか・・・
いい事なんだけど、なんだか嬉しくない感じです。
母親の世帯と我々の世帯では同じ木造なのだけど、構造が違っている為に基礎の形状も異なっています。
A棟(母親の世帯)では、メタルフォームという型枠を利用していました。
コレは、文字通り鋼製の型枠で、繰返し使える為安価でエコな型枠のですが、複雑な形状には不向きなもの。
その為、基礎の高さが高いB棟(我々の世帯)では、パネコート型枠という黄色く塗られた打放し様の型枠を使用していました。
基礎の大きさは、個々の物件で違う為にこのようなスライドフォームという型枠を使って調整します。
※この写真は別邸の写真です
A棟はB棟の基礎(一番上の写真)と違い地中梁が土中に出ない基礎としています。
ソレはこの写真のように斜めにした部分がキチンと転圧する事が出来ない為、緩く、後から沈んでしまう恐れがある為。
ただし、今回は柱状改良工事を行っているのでそんなに神経質になる必要もなかったんですけどね。
この加工鉄筋の束の隣にあるのが、防蟻断熱材のパフォームガード(シップスジャパン)。
B棟に使う物なのですが、床下に蓄熱式の床暖房を考えている為に、基礎も外断熱としています。
基礎の外断熱に対しては、最大のネックが白蟻で、その対策をどのようにするかが一番の課題でした。
今までもいろいろな工法を利用したことがあるのですが、絶対コレが一番というものに巡り合えず、いつも少し不安を抱えているんですよね。
パフォームガードは人体に無害なホウ酸系の化合物を含有した断熱材。
白蟻の食害に会い難い事と、以前使ったガラス繊維系の断熱材は、硬すぎてひび割れが生じるなどの問題があった(空洞が出来るとそこを蟻道として使われてしまう恐れがあるから)ので今回はこちらにしました。
ただし、結局何がいいのか?悪かったのかは白蟻の被害にあってみないと解らないのです。(世間一般的にも、基礎の外断熱工法は確立されていない)
ソレなので、防蟻断熱材は白蟻対策の一つであって、何重にも白蟻の防護策を考える必要があります。
最後に南側のマンションの落す影を確認。
だいたい9:30ぐらいには私の敷地にも日が差し込む事をチェック。
駐輪場の屋根をかすめた光がリビングのハイサイドウィンドーから差し込み、駐輪場の屋根に当たって拡散した光がぼんやりと天井に跳ね返り奥のダイニングの方まで届いてくれるのが理想ですが・・・
さすがにそこまでは上手くいかないかなぁ(^o^)
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
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連日の雨で工程が少しずれ込んでいた基礎工事ですが、ようやく取り掛かりました。
まずは、前回の工事で確認しきれなかった部分の確認から。
防湿シートを張り巡らせた土間下と柱状改良した柱頭部分の取り合い等を確認。
すると、なにやら見慣れない形の金物を発見。
どうやらコレはSE工法(木造準ラーメン構造といって木造でありながら少ない壁の量で強固な耐力をもつ工法)で金物を受けるための治具のよう。
柱部分が土台を介さず直接金物と基礎と取り合う為、普通の在来構造では見られない金物が取り付いていました。
私自身SE工法が初めてなので、ココから先どのようになるか少し楽しみです。
この現場では、加工鉄筋といって予め工場で加工された鉄筋を現場で組む形で工事を行っています。
その為、このような鉄筋が組み合わさった状態で現場に搬入されています。
本来はこの鉄筋一本一本を現場でなまし線という針金で結び付けなければならないのですが、予め溶接加工してあるので、それぞれの繋ぎ目を補強筋で結束するだけで出来上がっていきます。
自動鉄筋結束機(写真手前の工具)を使い、鉄筋を仮止めし、ハッカーという専用の道具を使ってクルクルポンと手馴れた手付きで取り付けています。
早いものです。
現場で活躍するのがこの機械。
普通?(このような小さい現場では)はベンダーという巨大なペンチのようなもので曲げて加工するのですが、ここの鉄筋やさんは機械式のバーベンダーを使っていました。
鉄筋を据えて、後は自動で90度に曲がっていきます。
手加減で角度の誤差が出るものと違い、実に簡単。
施工制度はあがって良いのですが、なんとなくコレでは工業的で、整然とした基礎が出来上がりなんか面白くないというかなんというか・・・
いい事なんだけど、なんだか嬉しくない感じです。
母親の世帯と我々の世帯では同じ木造なのだけど、構造が違っている為に基礎の形状も異なっています。
A棟(母親の世帯)では、メタルフォームという型枠を利用していました。
コレは、文字通り鋼製の型枠で、繰返し使える為安価でエコな型枠のですが、複雑な形状には不向きなもの。
その為、基礎の高さが高いB棟(我々の世帯)では、パネコート型枠という黄色く塗られた打放し様の型枠を使用していました。
基礎の大きさは、個々の物件で違う為にこのようなスライドフォームという型枠を使って調整します。
※この写真は別邸の写真です
A棟はB棟の基礎(一番上の写真)と違い地中梁が土中に出ない基礎としています。
ソレはこの写真のように斜めにした部分がキチンと転圧する事が出来ない為、緩く、後から沈んでしまう恐れがある為。
ただし、今回は柱状改良工事を行っているのでそんなに神経質になる必要もなかったんですけどね。
この加工鉄筋の束の隣にあるのが、防蟻断熱材のパフォームガード(シップスジャパン)。
B棟に使う物なのですが、床下に蓄熱式の床暖房を考えている為に、基礎も外断熱としています。
基礎の外断熱に対しては、最大のネックが白蟻で、その対策をどのようにするかが一番の課題でした。
今までもいろいろな工法を利用したことがあるのですが、絶対コレが一番というものに巡り合えず、いつも少し不安を抱えているんですよね。
パフォームガードは人体に無害なホウ酸系の化合物を含有した断熱材。
白蟻の食害に会い難い事と、以前使ったガラス繊維系の断熱材は、硬すぎてひび割れが生じるなどの問題があった(空洞が出来るとそこを蟻道として使われてしまう恐れがあるから)ので今回はこちらにしました。
ただし、結局何がいいのか?悪かったのかは白蟻の被害にあってみないと解らないのです。(世間一般的にも、基礎の外断熱工法は確立されていない)
ソレなので、防蟻断熱材は白蟻対策の一つであって、何重にも白蟻の防護策を考える必要があります。
最後に南側のマンションの落す影を確認。
だいたい9:30ぐらいには私の敷地にも日が差し込む事をチェック。
駐輪場の屋根をかすめた光がリビングのハイサイドウィンドーから差し込み、駐輪場の屋根に当たって拡散した光がぼんやりと天井に跳ね返り奥のダイニングの方まで届いてくれるのが理想ですが・・・
さすがにそこまでは上手くいかないかなぁ(^o^)
正確な数値的なことではわかりませんが恐らくほとんど違いはないと思います。
コンクリートの鉄筋は引っ張られる時に効く様に入れてあるのですが、鉄筋相互が溶接でくっついている事にはあまり意味がありません。
ただ、加工鉄筋だと逆にフックやL型の端部部材が省略されてしまうので、コンクリートとの付着面積が少なくなっているという欠点はあります。
一方、施工精度が高いので鉄筋の被り厚さがキチンと確保される利点があると思います。
一長一短ですね~。