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■人肉ミートパイいかがですか?~ジョニーデップ&ティムバートンのスウィーニートッド

2008-01-24 22:20:55 | ■映画鑑賞
先週末にジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督の”スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師”を見てきました。

これは、有名なミュージカルの映画化で私は原作を良く知らないのですけど、恐らくストーリーには特別な味付けはしていないのではと思います。
ミュージカルというよりは、ホラー。
チャーリーとチョコレート工場パイレーツ・オブ・カリビアンでジョニーデップ好きになって映画を見に行こうという発想はしないほうが得策かと・・・

とても、エグくてグロい映画。
「ワハハ」笑いたいだけの人は絶対見ないほうがいいですよ。

ティム・バートン監督といえば、 ナイトメアー・ビフォア・クリスマス、ティム・バートンのコープスブライドといった可愛らしいホラー映画?も手がけていますが、今回はそんな生易しいものではありません。

本気でホラーに取り組んだという話の通り、身の毛もよだつ恐ろしい出来上がりです・・・

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さて、ティム・バートン映画、ジョニー・デップ主演ということばかりが取り出されすぎですが、映画の批評としては中の上といった感じ。
完成度は高いのですが、ストーリが救いようのない闇に引きずり込まれる感じで、気持ちよく見られない点がマイナスかなぁと。
これは、ティムバートンが悪いわけじゃなくて、そういう原作なのでそこは割り切ってみて欲しいと思う。

復習に燃えた理髪師が、復習の機会を窺いながら、町の人を次々とミートパイへと調理していく話で、その殺戮のシーンは目を覆いたくなる残虐なものばかり。
本編の半分はそういった恐ろしいシーンで、肩に力が入って固まって見ていた気がする。(肩がこる)

映像的な要素は面白く、オープニングのシーンの描き方や、荒廃したロンドンの町並みの描き方。
ミュージカルで音が重なり合い、映像もリズムに変える様はさすがティム・バートンと思わせる演出。

ジョニー・デップ演じる散髪屋のトッドがどことなくブラックジャック風なのは、イマイチでしたが、その他のキャラクターは印象深い人物ばかりで面白い。

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映画の隅々を見て楽しめる人にはオススメ出来る映画ですが、ただ、楽しいだけの映画を求める人にはむしろ見て欲しくない映画かなぁ。
この映画で、ジョニー・デップやティム・バートンを嫌いになって欲しくないから。
それだけの覚悟のいる映画。

しばらく、挽肉、ミートパイ、肉まんなどを食べる気が失せる事をご了承下さい・・・

■スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師の公式HPはこちらから


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