ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

建築士免許を偽造~なりすまし建築士

2012-09-06 09:09:11 | ■建築話
先日、お施主様とお話をしている際に「某ハウスメーカーのなりすまし建築士」が話題に上がりました。
私はその時あまり詳細を知らなかったのですが・・・
どうやら、建築士免許を会社に入社する際に偽造し、職に就き何年も一級建築士のフリをして設計を行っていたようなのです・・・

著名な建築家の方でも「一級建築士」の資格がなく仕事をされる方もいます。
実際実務では設計士の資格が無く設計をしている方も多い業界(取りまとめるのが一級建築士であればOKとされている)ですので、その業界内にいる人間としてはそれほど大きな問題ではないと思うのですが・・・

でも、倫理的な立場から考えると許せない行為ですよね。
その建築士が携わった物件の構造等は基準を満たしているので問題ないです。
とのような事を某ハウスメーカーはいっているようですが。。。

施主の立場に立ってみると、「一級建築士」という資格を持った様々な知識を持ち合わせた方が設計してくれた(くれる)と思って契約等をしているはずなので、何か論点がずれているというか・・・

建築は構造だけじゃないんだぞ!
と思うわけです。

で、ちょっと前に来ていた「建築士の名簿を提出してください」という国土交通省からお願いの手紙が来ていて、それを提出しようとして手紙の文面を呼んだら、
「今般、偽造した免許証の写しにより建築士になりすまして建築士事務所に所属し業務を行っていた事案が発覚しました。。。。」という文言が(笑)

なるほど、これがきっかけでさらに”なりすまし建築家”が発覚したんですね。

それにしても、この葉書・・・
「なお、建築士登録されていないことが判明した場合には、告発するなど開設者が適切な措置を講じられますようにお願いいたします。」と、責任の丸投げとも取れるような文言が。

確かに押印の必要の無い管理建築士以外の方は行政も確認するのは難しいのかもしれませんが、だからこうやって建築士名簿を提出しているはずなんだけど・・・
と思ってしまいます。
今回はハウスメーカーだから表に出しましたが、小さい事務所や会社であれば信用を失いたくないのでわざわざ公表、告発なんてしないでしょうね。。。

これは、まだまだいっぱい出てきそうですね。
そう、国家議員さえも経歴詐称で当選できちゃうわけですからね。。。


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