このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから
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先日、自宅の造作家具の製作工場に出掛けてきました。
幸運にも自宅(建設中の)のすぐ近くに工場があり、製作の過程を見せていただく事が出来ました。
我が家の家具は北海道の家具工場で作っているものがほとんどなのですが、一部大工工事で作成する予定だったものを、こちらの工場で作って納めていただく事になったのです。
↑は母世帯の寝室に設けるクローゼット。
一度仮組みし、扉をセットして塗装します。
その後解体して運搬。
現場で再度組み立てて完成です。
工場は物凄く広くてびっくり。
組み立ての作業場から、切断などの工場、組み立て後の家具を保管する所に材料保管庫と広々。
この工場の宝がコレ。
加工用の金型で、ルーターと呼ばれる孔あけの器具の刃なんですけど・・・
その数が凄いんです。
掘り込みの細かい細工などこの刃を組み合わせて無限の形を掘り込んでいきます。
コレだけの刃を持っている工場はそう多くないと思うのですが・・・
昔婚礼用の規格家具を作っていたという事で、金型をいっぱい持っているんだそうです。
一つの刃を作るのに数万円かかるわけですが、同じ家具を大量に作ってきたからこそ、その都度金型を追加してご覧のような数になったそうです。
※ピンボケしてしまってすみません
例えばこの刃は、カウンターの小口を丸くする時に使うものです。
コレはまだまだシンプルな形で出来上がりが想像できますが・・・
中にはコレでどんな断面が作られるのか容易に想像できないものまであります。
こういった刃を2個3個と組み合わせて、建築家の要望にそった断面を作り上げるのです。
工場ってなんだかワクワクしてしまいます。
切断用の刃が壁に掛けられていて、絵になります。
なかでも見慣れない機械がコレ。
自動的に板を挟み込み、必要な寸法に削り出すもの。
あまり精度(誤差1mm弱?)を要しない切断に使うらしいのですが・・・
ワンタッチでポンと板が切断される訳ですが、切る時に刃が保護され隠れているので誤って手を切ったりもしない安全な機械だそうです。
組み立て場では、手作業で加工を行っています。
台車の上に引き出しを載せ小口テープを貼っています。
小口テープも現場で見るような”くるっと丸めたテープ”と違い、厚口の突板に糊を付けて接着していました。
上の写真は我が家の家具ではありませんが、Rの付いた複雑な家具を手作業で丁寧に作っている姿はさすが職人!
いやぁ~カッコイイです。
工場での大量生産が当たり前になりつつある家具ですが・・・
ココではダボ孔も丁寧に一つ一つ手作業で空けていました。
工場だと@50(50mm間隔という意味)と@30のように規格が決まっていて好きな間隔で出来ませんが、うちでは好きな間隔でお作りいたしますよって。
頼んでいないのに・・・
見えないところに手間とお金を掛けてくれています。
というのは、本棚の棚板なのですが、重さでたわまないように、スチール角パイプを芯材に入れて下さっているんですね。
後々たわんで問題にならないように、一定の巾の棚板から入れているんだそうです。
そして、もう一つこの工場が気に入ったのが若い職人さんが働いていた事。
ベテランの職人さん2人はこの日(土曜日)はお休みだったのですが、若い職人さん二人が家具の製作にあたっていて、そういった技術を伝承していく形で仕事をしている事に深く共感するわけです。
家が完成すると、ほんと近くになる訳で今後いい付き合いが出来ればと思っています。
最後に完成している家具の確認。
コレは母のシューズボックスです。
昔風?に見せる為インセットの扉としています。
色を確認したので、塗装後現場に運ばれます。
う~ん取り付くのが楽しみですね。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから
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先日、自宅の造作家具の製作工場に出掛けてきました。
幸運にも自宅(建設中の)のすぐ近くに工場があり、製作の過程を見せていただく事が出来ました。
我が家の家具は北海道の家具工場で作っているものがほとんどなのですが、一部大工工事で作成する予定だったものを、こちらの工場で作って納めていただく事になったのです。
↑は母世帯の寝室に設けるクローゼット。
一度仮組みし、扉をセットして塗装します。
その後解体して運搬。
現場で再度組み立てて完成です。
工場は物凄く広くてびっくり。
組み立ての作業場から、切断などの工場、組み立て後の家具を保管する所に材料保管庫と広々。
この工場の宝がコレ。
加工用の金型で、ルーターと呼ばれる孔あけの器具の刃なんですけど・・・
その数が凄いんです。
掘り込みの細かい細工などこの刃を組み合わせて無限の形を掘り込んでいきます。
コレだけの刃を持っている工場はそう多くないと思うのですが・・・
昔婚礼用の規格家具を作っていたという事で、金型をいっぱい持っているんだそうです。
一つの刃を作るのに数万円かかるわけですが、同じ家具を大量に作ってきたからこそ、その都度金型を追加してご覧のような数になったそうです。
※ピンボケしてしまってすみません
例えばこの刃は、カウンターの小口を丸くする時に使うものです。
コレはまだまだシンプルな形で出来上がりが想像できますが・・・
中にはコレでどんな断面が作られるのか容易に想像できないものまであります。
こういった刃を2個3個と組み合わせて、建築家の要望にそった断面を作り上げるのです。
工場ってなんだかワクワクしてしまいます。
切断用の刃が壁に掛けられていて、絵になります。
なかでも見慣れない機械がコレ。
自動的に板を挟み込み、必要な寸法に削り出すもの。
あまり精度(誤差1mm弱?)を要しない切断に使うらしいのですが・・・
ワンタッチでポンと板が切断される訳ですが、切る時に刃が保護され隠れているので誤って手を切ったりもしない安全な機械だそうです。
組み立て場では、手作業で加工を行っています。
台車の上に引き出しを載せ小口テープを貼っています。
小口テープも現場で見るような”くるっと丸めたテープ”と違い、厚口の突板に糊を付けて接着していました。
上の写真は我が家の家具ではありませんが、Rの付いた複雑な家具を手作業で丁寧に作っている姿はさすが職人!
いやぁ~カッコイイです。
工場での大量生産が当たり前になりつつある家具ですが・・・
ココではダボ孔も丁寧に一つ一つ手作業で空けていました。
工場だと@50(50mm間隔という意味)と@30のように規格が決まっていて好きな間隔で出来ませんが、うちでは好きな間隔でお作りいたしますよって。
頼んでいないのに・・・
見えないところに手間とお金を掛けてくれています。
というのは、本棚の棚板なのですが、重さでたわまないように、スチール角パイプを芯材に入れて下さっているんですね。
後々たわんで問題にならないように、一定の巾の棚板から入れているんだそうです。
そして、もう一つこの工場が気に入ったのが若い職人さんが働いていた事。
ベテランの職人さん2人はこの日(土曜日)はお休みだったのですが、若い職人さん二人が家具の製作にあたっていて、そういった技術を伝承していく形で仕事をしている事に深く共感するわけです。
家が完成すると、ほんと近くになる訳で今後いい付き合いが出来ればと思っています。
最後に完成している家具の確認。
コレは母のシューズボックスです。
昔風?に見せる為インセットの扉としています。
色を確認したので、塗装後現場に運ばれます。
う~ん取り付くのが楽しみですね。
ぼくもイロイロ自分の手で作りたいのですがその時間がとても作れないので、プロにお任せしています。
造作家具屋さんと仲良くなったら工場を使わせてもらえなかなぁと思っています。
これから大詰めでドンドン現場が進むので何処までついていけるか・・・
工場にはもちろん工具も揃っていて、自分も「アレ欲しいなぁ」とか思ってしまいます。大型切断機はホームセンターのカットサービスコーナーで見かけるやつですね。置き場所が確保できるのなら欲しいものです(汗)
着々と工事が進んでいるようで、しかもやはりどの工程も仕事が丁寧な感じが伝わってきます。完成が非常に楽しみです