先週の土曜日に東京ガス開催のガス店へ行ってきました。
出入りしている東京ガスの担当者から是非来て欲しいと頼まれたからだ。
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今回のガス展のメインはエコウィル(ECO WILL)の商品説明。
以前、私のブログでも紹介した自家発電型の給湯器です。
その詳細は、以前のブログでご覧頂くとして、今回はそれ以上の収穫がありました。
■eco will(エコウィル)~東京ガス自家発電 はこちらから
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まず一つ目が、この松下電工のマイクロミストサウナ。
その展示器がショールームに置かれていたのですが、コレはいい。
ほんと、サウナ状になった室内なのに全くぬれない。
服のまま入れる。
もちろん眼鏡も曇らない。
でも、湿度が高くあったかい。
従来商品の”タダの”ミストサウナにない魅力がこの商品にありました。
もちろん、この機能を付けようとするには、オール電化住宅では今の所対応外で、ガスを引いた住宅でなければ出来ません・・・
■松下のマイクロミストサウナはこちらから
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それと、何よりも面白かったのが”関係者同伴者意外立ち入り禁止”ブース。
厳重な警戒態勢の中通されたのはIHヒーターの安全性の是非を問うスペースだった。
(もちろん写真撮影禁止で文章だけ・・・)
さらに奥の別室に入る為の番号札を頂き、展示を観察。
IH対応のフライパンとガス用のフライパンの重さを比べる。
うん。
確かにIH用は重い。これは、IH利用率の高い老人にはこたえる。
でも、まぁオールメタル対応の調理器具もあるから問題ないんじゃない?
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次は、1~2年間利用したIHヒーターのガラスパネルの展示。
IHは汚れない汚れないというけど、実際こんなに汚れる。
しかも、なべが重いのでガラスが割れやすかったり、なぜか?ガラスパネルの裏側に焦げた跡が付いていたり・・・
メーカー側的には原因不明。
IHだって、汚れるという話だ。
特に、意匠的に優れているシャンパンゴールドのガラストップは特に汚れが目立つ。
油煙だってガスより拡散しやすいわけだし、IH=キレイでは決してないのだ。
※IH調理器具の場合、上昇気流がおきづらく、油を含んだ煙が部屋中に拡散してしまう可能性が高い。
もちろん、それに対応したレンジフードもあるわけですが、その点ではガスが優れていると思います。
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そして、順番が来たので別室へ。
このブースでは係員がIHの安全性について解説してくれた。
①:IHヒーターで軽い鍋を火に掛けると怪奇現象のように動き出す。
これは、強力な地場が発生している為鍋が動くのだとか。
IHの説明書にも、丸いリングの中にも1kg以上のものをお使いくださいとか書かれている・・・
②:IHだって発火する。
これは、IHヒーターの温度感知がガラスパネル越しに感知している事に起因する。
鍋とヒーターの間に何か挟まっていたり、オールメタル対応の器具で強烈に熱したフライパンに薄く油を垂らしたりすると、油の自然発火温度を超えてしまうことがあり、火がつくのです。
③:見えない危険。
特に、オールメタル対応の機器は、電磁波の置きにくいアルミの鍋などに磁力を生じさせる為強力な磁場が発生する。
そのため、ガラスパネルの温度が200度を越す事も少なくなく、火傷の危険性がある。
IHヒーターはガラスパネルが直接熱くなるわけでなく、熱せられた鍋から熱を貰い熱くなります。
調理後にガラストップを拭く時など、気を付けなければなりません。
④:超強力な電磁波
IH調理器具の電磁波はWHO等の基準では安全値という認識だったのですが・・・
実はこの図り方が問題だったのです。
このICE(国際電気標準会議)のガイドラインによる計測方法は、機器から30cm離れたところで測定するというもの。
許容値に対して%で表示するもの。
各、周波数帯毎に安全値が決まっているのですが、一般家庭では蛍光灯などの影響で普段は1%前後。
では、IHヒーターを付けると?
アレアレ?
電磁波計測器もメモリは4%ぐらい。
たいしたことないじゃん。
しかし、驚きはコレから。
電磁波というものは距離の2乗に反比例して減衰するのです。
ですから、逆に近づくと・・・
みるみるメモリは上がり100%を超え、
IHヒーターの近くになると1000%という異常な数値をはじき出したのです。
※数字は正確でないが確かそのぐらいだと思いました。
電子レンジやパソコンなどの機器なら30cmという距離もアリでしょう。
しかし、調理中30cmも離れて調理する人が何処にいるでしょうか?
むむ・・・
IHの神話が崩れ始めてきたか?
調理中はやっぱり機器に接して調理する事になると思います。
私が一番の心配は妊婦の方が調理する時。
お腹の中の子供が最も危険な電磁波ゾーンにさらされる事になります。
コレは、被爆以外の何物でもありません。
電磁波の影響は、 白内障、不妊、胎児奇形などが挙げられます。
また、高圧線などから発生する極低周波が小児白血病を増加させるという研究データもあるのです。
コレラの事を踏まえると、我々建築家としては新婚家庭には即IHという選択肢はないのでは?
と思うのです。
お客様の子供を危険にさらす住宅設備をそうやすやすと導入すべきでないと。
すくなくとも、説明責任がありそうですね。
いや~ほんと新しい技術の導入は難しい。
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ここ数年で建ち始めたオール電化の分譲マンション。
数年後に、子供の出生率等を調べると、この危険性が再認識される事が来るかもしれませんね。
正解はわかりませんが危険はかなり高いというのが私の考えです。
皆さん、それでもIH機器をいれますか?
※決してIHヒーターの全てを否定するわけではありません。
その危険性を踏まえて利用しなければ大変な事になりかねないという事。
正しく使えば安全だと思うし、老人向けにはやはり安心性が高い・・・
皆さんもイロイロお調べになってみてくださいね。
■国民生活センターでは様々な資料がご覧いただけます。こちらからどうぞ。
■クッキングヒーターの安全性(PDF形式) by国民生活センター
個人的には炎が見える方がいろんな意味でいいと思う。
しかし、東京電力と東京ガスでつぶしあいみたいなこと
やられても困るよねえ。あんまり建設的でない気がする。
どちらも公的資金が入った団体でしょ?もともとは。
違うっけ?
まぁ、30cm→3cmで100倍だからね。
携帯とかもかなりやばい筈なんだけどね。
若夫婦→ガス
老夫婦→IHではないだろうか?
意匠的な理由のみではIHなかなか進められないよね・・・
>tqmaさん
ガスも電気も元から民間だったと思う。
ただ、電気は電電公社に多額の税金を投入して原発開発して、安く電気を供給しているカラクリがあるんだと思う。
だから、ガスに比べてオール電化の方が安いといっても本当は違うんだよね。
と、東京ガスの最大取引相手が東京電力だったりと、ココの関係は複雑・・・
今度クライアントに聞かれたら参照させてもらいますね。
どうもありがとうございます。
一応念の為。
4%だから安全というわけでもなく、1000%だから危険というわけではありません。
基準値を超える超えてないというだけでの判断でしかないので、後はクライアントに判断させてください。
でも、やっぱり妊婦の方にはとても勧められないですよね・・・
ガスだって空焚き防止、鍋底に接触したセンサーが感知してガスを遮断するのではないか?
どうもありがとうございます。
ガス機器も大分安全性がUPしていますからね。
IHがガスより明らかに安全な点は裸火が無い事だとおもいます。
ご老人だと、冬場袖口が火にかかって火事を起こすなどの危険性があります。
IHならそういった不安は無いですよね。。。
けしてまわし者ではないのですが、うちはスーパーラジエントヒーターを採用したので、そんなものもありますよと思いまして・・・。
コメントありがとうございます。
スーパーラジエントヒーターに関しては使用実績等が無いので、正確な情報ではありませんが、電磁波という観点ではIHより優れているかと思いますが、光熱費という点ではIH同等かそれより高くなると感じています。
原発問題もあり熱源選びはさらに難しくなりましたね。