先日記事にしたリノベーションローンの話。
その続編です。
通常、中古マンションや中古戸建を購入する際には、物件購入時には住宅ローンを組み、リフォーム・リノベーション費用を自己資金で工面するのが一般的でした。
自己資金があまり用意できない時は、新たにリノベーション費用の為のリフォームローンを組む事になります。
リフォームローンは金利が住宅ローンの1~1.5%UPとなり手続きも増えてしまうので、みなさんに嫌煙されがちなのです。
建築相談に来るお客様の中では、気に入った中古物件を見つけても自己資金のみでリフォームを考えた際に理想のリフォーム・リノベーションを実現できずに、なくなくお化粧直し程度で住まわれる決断をされる方が多くいらっしゃいました。
その為、フルリフォームをしたいと考えていた方も設備機器を新しいものに交換し、ビニルクロスを張り替える程度で我慢する。
そんなケースが多かったのです。
しかし、中古物件を探し始めた時はもう少し夢があり、間取りに対する要望や新しい生活に胸躍らせて物件探しをしていたと思うのです・・・
なんとなく、本来自分たちが目指した目的とは違い、
「物件を手に入れる事」
が目的にすり替わり、「今の住まいより広い家」「利便性のよい駅近の家」といった賃貸物件でも実現可能なアドバンテージに満足している事があるのではないかと思うのです。
コレはなんだか勿体無い。
本当は、賃貸物件にはない自分のライフスタイルにあったもっと魅力的な住まいを手に入れるチャンスなのに、この住宅ローンという壁がせっかくのチャンスを不意にしているような気がしていたのです。
---
そこで、見つけたのが「すまいとマネープランーリノベーションタイプ」
コレであれば、中古住宅取得時にリノベーション工事費も一括して住宅ローンとして組む事が出来るというもので、購入後のリノベーション費用にアレコレ頭を悩ます事もないと思うのです。
コレはいいなぁという事で、前回軽く紹介した後ちょっと調べてみたのですが・・・
正直、利用するのが極めて困難だという事が解りました。(案の定・・・)
実はこのローンを組む為には中古物件を購入時にリノベーションの工事請負契約も締結しておかなければならないのです・・・
そんなのほとんど無理ですよ~
中古物件購入を工事の請負契約が出来るまで(設計・見積もり)まってもらえれば別ですが、そんな親切な業者さんはいないですよね。
他の買い手さんが先に売買契約したらアウトです。
ハテハテ・・・
せっかくのいい制度なのにコレではうまく利用できないし、お施主さんにも紹介できません。
一つ方法があるとしたら、予め工務店にあたりをつけ、仮の請負契約を作成し、ローンを組むというやり方。
それであれば、問題なくリノベーション費用を含んでローンも組む事が出来るし、工程的な問題はありません。
後からの工事費用の変更は可能なようなので、その後詳細見積もりを取って内容を見直すことも出来そうです。
また、ローン実行後に工務店自体を変更というのも可能のようです。
しかし、その場合は請負契約を解除しなければならないのでそれなりの解約金が必要になる恐れもあります。
請負契約の方法もキチンと考えねばなりません。
---
それ以外に、すまいとの建築資金出来高支払管理制度を利用する為、
信託口座設定料:63,000円
支払手数料:工事請負代金の1%
が必要になります。
1000万円の工事費であれば約16万円。
住宅ローンとリフォームローンの差額を考えたらちょっと微妙な金額。。。
と思って試算してみました。
仮に住宅ローンとリフォームローンの金利差が1%として返済期間30年で試算してみるとざっと180~190万円くらいは浮く計算です。
※実際には比較できない試算なので住宅ローンを2%と3%で30年借りた際の差額で検証しています
結局、リフォームローンを組む場合にも再度、諸手数料や団体信用保険料等が加算されるので、信託口座設定料などは問題なく元取れるでしょうね。
やはり、リノベーション費用一括住宅ローンの方がメリットがあると思います。
---
また、リフォームローンは借り入れ限度額が金融機関によっては500~1000万円と限られる上、返済期間も10~15年程度とあまり長くないんですね。
その為に、リフォームローンを現実的に組みづらいという話があります。
特にフルリフォームのようなリノベーションとなると工事費も膨らむため、リフォームローンでは対応しきれない場合が多いわけで、こういったリノベーション対応のローンが組める事はメリットが高いと思っています。
後は、根本的な住宅ローンの金利が他の金融機関と比べて高いなんて事がなければいいのですが・・・
---
恐らくこれからこういったリノベーション対応のローンがもっと増えると思うのですが、まだ、そのローンも手探り状態。
我々建築家もお施主さんにご紹介できるローンがもっと増えれば良いのですけどね。
→すまいとマネープランーリノベーションタイプはこちらでご確認下さい。
※まだまだ利用するにはハードルが高いのですがうまく利用する事が出来ればリフォームローンより安い金利で借りる事が出来そうです。
その続編です。
通常、中古マンションや中古戸建を購入する際には、物件購入時には住宅ローンを組み、リフォーム・リノベーション費用を自己資金で工面するのが一般的でした。
自己資金があまり用意できない時は、新たにリノベーション費用の為のリフォームローンを組む事になります。
リフォームローンは金利が住宅ローンの1~1.5%UPとなり手続きも増えてしまうので、みなさんに嫌煙されがちなのです。
建築相談に来るお客様の中では、気に入った中古物件を見つけても自己資金のみでリフォームを考えた際に理想のリフォーム・リノベーションを実現できずに、なくなくお化粧直し程度で住まわれる決断をされる方が多くいらっしゃいました。
その為、フルリフォームをしたいと考えていた方も設備機器を新しいものに交換し、ビニルクロスを張り替える程度で我慢する。
そんなケースが多かったのです。
しかし、中古物件を探し始めた時はもう少し夢があり、間取りに対する要望や新しい生活に胸躍らせて物件探しをしていたと思うのです・・・
なんとなく、本来自分たちが目指した目的とは違い、
「物件を手に入れる事」
が目的にすり替わり、「今の住まいより広い家」「利便性のよい駅近の家」といった賃貸物件でも実現可能なアドバンテージに満足している事があるのではないかと思うのです。
コレはなんだか勿体無い。
本当は、賃貸物件にはない自分のライフスタイルにあったもっと魅力的な住まいを手に入れるチャンスなのに、この住宅ローンという壁がせっかくのチャンスを不意にしているような気がしていたのです。
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そこで、見つけたのが「すまいとマネープランーリノベーションタイプ」
コレであれば、中古住宅取得時にリノベーション工事費も一括して住宅ローンとして組む事が出来るというもので、購入後のリノベーション費用にアレコレ頭を悩ます事もないと思うのです。
コレはいいなぁという事で、前回軽く紹介した後ちょっと調べてみたのですが・・・
正直、利用するのが極めて困難だという事が解りました。(案の定・・・)
実はこのローンを組む為には中古物件を購入時にリノベーションの工事請負契約も締結しておかなければならないのです・・・
そんなのほとんど無理ですよ~
中古物件購入を工事の請負契約が出来るまで(設計・見積もり)まってもらえれば別ですが、そんな親切な業者さんはいないですよね。
他の買い手さんが先に売買契約したらアウトです。
ハテハテ・・・
せっかくのいい制度なのにコレではうまく利用できないし、お施主さんにも紹介できません。
一つ方法があるとしたら、予め工務店にあたりをつけ、仮の請負契約を作成し、ローンを組むというやり方。
それであれば、問題なくリノベーション費用を含んでローンも組む事が出来るし、工程的な問題はありません。
後からの工事費用の変更は可能なようなので、その後詳細見積もりを取って内容を見直すことも出来そうです。
また、ローン実行後に工務店自体を変更というのも可能のようです。
しかし、その場合は請負契約を解除しなければならないのでそれなりの解約金が必要になる恐れもあります。
請負契約の方法もキチンと考えねばなりません。
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それ以外に、すまいとの建築資金出来高支払管理制度を利用する為、
信託口座設定料:63,000円
支払手数料:工事請負代金の1%
が必要になります。
1000万円の工事費であれば約16万円。
住宅ローンとリフォームローンの差額を考えたらちょっと微妙な金額。。。
と思って試算してみました。
仮に住宅ローンとリフォームローンの金利差が1%として返済期間30年で試算してみるとざっと180~190万円くらいは浮く計算です。
※実際には比較できない試算なので住宅ローンを2%と3%で30年借りた際の差額で検証しています
結局、リフォームローンを組む場合にも再度、諸手数料や団体信用保険料等が加算されるので、信託口座設定料などは問題なく元取れるでしょうね。
やはり、リノベーション費用一括住宅ローンの方がメリットがあると思います。
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また、リフォームローンは借り入れ限度額が金融機関によっては500~1000万円と限られる上、返済期間も10~15年程度とあまり長くないんですね。
その為に、リフォームローンを現実的に組みづらいという話があります。
特にフルリフォームのようなリノベーションとなると工事費も膨らむため、リフォームローンでは対応しきれない場合が多いわけで、こういったリノベーション対応のローンが組める事はメリットが高いと思っています。
後は、根本的な住宅ローンの金利が他の金融機関と比べて高いなんて事がなければいいのですが・・・
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恐らくこれからこういったリノベーション対応のローンがもっと増えると思うのですが、まだ、そのローンも手探り状態。
我々建築家もお施主さんにご紹介できるローンがもっと増えれば良いのですけどね。
→すまいとマネープランーリノベーションタイプはこちらでご確認下さい。
※まだまだ利用するにはハードルが高いのですがうまく利用する事が出来ればリフォームローンより安い金利で借りる事が出来そうです。