■熱海”起雲閣”探訪～熱海市指定有形文化財

週末にちょっとした用事で熱海に行った。
以前、南箱根の物件の設計監理をしている時に、嫌になるほど通過していた熱海。
見所は梅園だけ、と勝手に決め付けていた私が間違いでした。

この”起雲閣”なかなか良いです・・・

起雲閣は、熱海の三大別荘と称され、1947年に旅館として生まれ変わり、
そして、2000年に熱海市が買い取り、文化財として一般公開するようになった建物。
鉄道王「根津嘉一朗」の手により建てられたこの建物は、文豪、谷崎潤一郎、太宰治、志賀直哉などにも愛された洋館です。

●玉姫

折り上げ天井の美しい玉姫の間。

●玉姫のサンルーム

天井のステンドガラスは、西洋の技術を取得させる為、職人を送り込み修行させ、日本で制作させたそうです。
豪華すぎず、とても品が良い。

●ローマ風浴室

部屋の割には小さな浴室。
ローマ風呂風ってのがちょっと微妙だけど、なんか落ち着く・・・

●麒麟

紫の色使いがなんとも。
格式の高い順に、紫、群青、赤・・・となるようで、この麒麟の間が最上位の紫の色を使っていました。
他の部屋もそれぞれ、砂壁の色が異なり、現代にない色使いでとても良かったです。

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最近、古い建物を見ることが多い気がする。
有名建築家の建てた近代建築より、古く歴史のある建物に魅せられてしまっている。
旅館が廃業し、売りに出た土地を熱海市が買い取り、
こういった形で公開・保存してくれることは非常にありがたい。

空の上を、車が飛び回る時代が来ても、こういった建物は保存し、後世に残して欲しいものである・・・

■熱海”起雲閣”のHPはこちらです。