前回に引き続き中野Mの内部写真を紹介します。
内部の仕上げは主に
床:パイン材無垢フローリング
壁:コンクリート打放し補修
石膏ボード下地AEP塗装
天井:コンクリート打放し補修の上AEP塗装
石膏ボード下地AEP塗装
コンクリート打放しだと、寒いんじゃないの?
冬に結露して大変じゃないの?
と、お思いになるかもしれませんが・・・
問題ありません。
この物件は外断熱工法を採用した物件。
コンクリートの躯体は熱容量が高く(水のように熱を良く蓄える)、外側を断熱材で包んでいるので保温性が高いのが特徴。
コンクリートが一旦室内の温度に同調すると、内部の気温は外部からの影響を受けづらく快適なのです。
<プラン>
内部の代表的な間取りは上の写真の通り。
玄関から入ってすぐ一室設けてありSOHOとして利用しやすいようになっている。
間取りが特別な為、借り手をかなり限定してしまうが自宅で仕事をする住い手にとっては良い空間だと思っている。
ただ、中野という土地柄にマッチするかは今後の入居しだい。
(もっと都心の方が良いと思う)
しばらくは様子を見る事にしましょう。
<キッチン>
キッチンは家具工事で製作。
コーリアン(人造大理石)のカウンターにシンプルな白のキャビネット。
長さが2700と通常の賃貸物件に比べて長いキッチンセットです。
<バスルーム>
浴室はTOTOのハーフユニットバスを採用。
腰から上はデザインが自由の為、タイル貼りとガラス扉の組合せで施工しました。
建物の2階以上に在来(UBでない)浴槽を施工する時は、万一水漏れした時の被害が多大の為、なかなかこのようなガラス張りのデザインが困難。
ですが、数年前に発売されたこのハーフユニットバスのおかげで気軽にデザインできるようになったのです。
<サンルーム>
前回の外部編でも記述しましたが、この物件には物干しの為の”バルコニー”というものが存在しません。
それなので、各住戸毎にサンルームが備え付けてあります。
<アウトセット引戸>
この建物は二採光のプランを採用しています。
その理由としては各部屋が外部と接し、明るく通風がキチンと確保できるから。
その通風をよりよく機能させる為、浴室扉以外はすべて引戸としています。
外断熱の住宅は、家全体が温まるので、部屋を一つ一つ区画する必要がないのもその理由のひとつ。
廊下のないオープンな間取りが可能なのです。
<SOHO>
企画段階では、オートロックの予定がなく、もっと地域との距離の近いSOHOスペースの予定でした。
1階の住戸は道路から直接出入りできる店舗的なスペースにしたかったのですが・・・
オーナーさんの強い要望もあり変更したのです。
私的には少し残念な所でもあります。
<特別仕様>
しかし、その代わりというわけではないのですが、一室だけ特別仕様でデザインする許可を頂いたのです。
現場が進行中での話しなのでできる事が限られますが、全てをデザイン優先で決めていいと。
おかげでなかなか満足のいく一室が完成。
急な設計変更でドタバタと忙しかったのですが、とても楽しく設計させてもらいました。
なかなかこういった機会ってないもので、とても感謝です。
本当は、もっと早い段階だったあそこをこうして・・・とか
もっと、良い部屋に仕立てる事が出来たのですが、マンションの一室をリフォームするのと同じ制約だと思えば納得です。
ほんとオーナーさんに感謝です。
<ボイドスラブ>
この建物は門型ラーメン構造というストラクチャーを採用しています。
壁全体が柱の役割をなすこの構造は床全体が梁となります。
その為、今回は中規模の建物では珍しく、ボイドスラブという工法を採用しているのです。
梁型のないすっきりとしたデザインが可能なこの工法は、ハニカム状のコンクリートを作り出し、軽くて分厚いコンクリートの施工が可能になるのです。
※詳しいボイドスラブの記事はこちらから
また、梁型を隠す為の天井なども必要がないので、天井高さもちょっと高めの設定です。
写真で見るとただのアパートの一室ですが、様々な技術が裏に隠れていて、こういったデザインが可能になっています。
そう、デザインは見えないところから始まっているのです・・・
---
■中野Mの竣工写真①外部編はこちらからご覧いただけます
※本物件はグループアプローチ建築設計事務所勤務時代に担当者として設計に携わりました。
現在は退所し、物件写真等は削除させていただいております。
内部の仕上げは主に
床:パイン材無垢フローリング
壁:コンクリート打放し補修
石膏ボード下地AEP塗装
天井:コンクリート打放し補修の上AEP塗装
石膏ボード下地AEP塗装
コンクリート打放しだと、寒いんじゃないの?
冬に結露して大変じゃないの?
と、お思いになるかもしれませんが・・・
問題ありません。
この物件は外断熱工法を採用した物件。
コンクリートの躯体は熱容量が高く(水のように熱を良く蓄える)、外側を断熱材で包んでいるので保温性が高いのが特徴。
コンクリートが一旦室内の温度に同調すると、内部の気温は外部からの影響を受けづらく快適なのです。
<プラン>
内部の代表的な間取りは上の写真の通り。
玄関から入ってすぐ一室設けてありSOHOとして利用しやすいようになっている。
間取りが特別な為、借り手をかなり限定してしまうが自宅で仕事をする住い手にとっては良い空間だと思っている。
ただ、中野という土地柄にマッチするかは今後の入居しだい。
(もっと都心の方が良いと思う)
しばらくは様子を見る事にしましょう。
<キッチン>
キッチンは家具工事で製作。
コーリアン(人造大理石)のカウンターにシンプルな白のキャビネット。
長さが2700と通常の賃貸物件に比べて長いキッチンセットです。
<バスルーム>
浴室はTOTOのハーフユニットバスを採用。
腰から上はデザインが自由の為、タイル貼りとガラス扉の組合せで施工しました。
建物の2階以上に在来(UBでない)浴槽を施工する時は、万一水漏れした時の被害が多大の為、なかなかこのようなガラス張りのデザインが困難。
ですが、数年前に発売されたこのハーフユニットバスのおかげで気軽にデザインできるようになったのです。
<サンルーム>
前回の外部編でも記述しましたが、この物件には物干しの為の”バルコニー”というものが存在しません。
それなので、各住戸毎にサンルームが備え付けてあります。
<アウトセット引戸>
この建物は二採光のプランを採用しています。
その理由としては各部屋が外部と接し、明るく通風がキチンと確保できるから。
その通風をよりよく機能させる為、浴室扉以外はすべて引戸としています。
外断熱の住宅は、家全体が温まるので、部屋を一つ一つ区画する必要がないのもその理由のひとつ。
廊下のないオープンな間取りが可能なのです。
<SOHO>
企画段階では、オートロックの予定がなく、もっと地域との距離の近いSOHOスペースの予定でした。
1階の住戸は道路から直接出入りできる店舗的なスペースにしたかったのですが・・・
オーナーさんの強い要望もあり変更したのです。
私的には少し残念な所でもあります。
<特別仕様>
しかし、その代わりというわけではないのですが、一室だけ特別仕様でデザインする許可を頂いたのです。
現場が進行中での話しなのでできる事が限られますが、全てをデザイン優先で決めていいと。
おかげでなかなか満足のいく一室が完成。
急な設計変更でドタバタと忙しかったのですが、とても楽しく設計させてもらいました。
なかなかこういった機会ってないもので、とても感謝です。
本当は、もっと早い段階だったあそこをこうして・・・とか
もっと、良い部屋に仕立てる事が出来たのですが、マンションの一室をリフォームするのと同じ制約だと思えば納得です。
ほんとオーナーさんに感謝です。
<ボイドスラブ>
この建物は門型ラーメン構造というストラクチャーを採用しています。
壁全体が柱の役割をなすこの構造は床全体が梁となります。
その為、今回は中規模の建物では珍しく、ボイドスラブという工法を採用しているのです。
梁型のないすっきりとしたデザインが可能なこの工法は、ハニカム状のコンクリートを作り出し、軽くて分厚いコンクリートの施工が可能になるのです。
※詳しいボイドスラブの記事はこちらから
また、梁型を隠す為の天井なども必要がないので、天井高さもちょっと高めの設定です。
写真で見るとただのアパートの一室ですが、様々な技術が裏に隠れていて、こういったデザインが可能になっています。
そう、デザインは見えないところから始まっているのです・・・
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■中野Mの竣工写真①外部編はこちらからご覧いただけます
※本物件はグループアプローチ建築設計事務所勤務時代に担当者として設計に携わりました。
現在は退所し、物件写真等は削除させていただいております。
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