ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

イメージの終着点

2010-08-28 23:24:40 | ■建築話
住宅の設計の話。
計画図を描く時、図面を清書して一回で完成という事はほとんどありません。

平面図上で充分考えながら間取りをつくっているのですが、清書しているうちにもっと良くしようと案の改良が始まってしまうのです。。。

そして、平面図では表現しきれないイメージをお施主さんに伝えるべく、スケッチを書き始めるとどつぼにはまるんですよね~
キチンと締め切りを設けないといつまでたっても完成しません(笑)

模型造りもそう。
出来る限りイメージを伝えようと雰囲気の感じられる模型を造ると、細かいところで練りきれていないところがあって案を練り直す作業が始まってしまいます。

しかし、それでも180度違った案に変更になる可能性もあるし・・・
初期のプレゼンほど難しいものはありません。

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建築の模型は「白模型」でつくる事が基本です。
プレーンな白い模型は、見る人によって好みの色をつけて自分好みの解釈をしてくれるので好都合なのです。

ですから、本来は少ない情報で都合の良い解釈をしてもらえる程度の図面の方がリスクは少ないんですね。
もし、色をつけて好みの色とちがかったり、スケッチの中に描いた家具が好みでなかったり・・・
間取りとは関係ない事で引っ掛かりがあると、その間取りに問題がなくても、なんだか受け入れられない物となってしまうことがあるのです。。。

打合せを重ね好みや要望が把握できていれば良いのですが、むしろこういったスケッチや図面が材料になってお施主さんの要望を引っ張り出す事になるので、始めからピッタリくることはまずないんですよね・・・

平面図だけでなく、三次元(パース)にする事でお施主さんもイメージしやすくなる一方、こういった弊害があるスケッチや模型。

そのハードルでつまづかない様に、一度出来た案を練りに練らないとならないのです。。。

う~~ん大変。



でも、楽しい(笑)


※因みに冒頭のスケッチはまだまだ途中段階の物です(笑)


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