●  希の秋  誠の春

秋は夕暮れ、秋はもみじ。春はあけぼの 春はさくら。

2006-02-11 16:19:38 | Weblog

  ● 少年老い易く 学なり難し
        一寸の光陰 軽んずるべからず
       
  時は移ろい悠久の流れは、水の流の如く止まることなし。
  既に、光陰人生の旅は、「 白秋 」も半ばを迎える。
  「少年老い易く」は夢現のうちに過ぎ、真実を実感する。
  「学なり難し」は更に真実と知り、己の非才と未熟を嘆く他なし。
  「一寸の光陰」を思えば残光わずかなり。その先は無限の闇か・・。
  「軽んずるべからず」と知るも、志に反し意のままにならず。
  われ至りて、「棺覆っても定まらず」との予感に心定まらず。
  この先に続くは、遙かに遠い「1人旅の細き道」なり。
  風は枯葉を巻いて胸に吹き。心細さこの上なし。
  振り返る昔は「後悔」と「無念」の夢跡。
  願うは、いつの日か顔知らぬ父母に会えることのみ。
  心は寒く、体は冷たく、傷は更に深く悲しけれど。
  今しばらくの生命の炎を燃やさん。
  われは我なり、他人にあらず。老兵なれど未だ枯れず。
  独りなれど、最後の気力振り絞って道を歩かん。
  道に光を、1杯の酒、花1輪は見果てぬ夢か・・。
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