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歯科技工士・岩澤 毅

僕の叔父さん 網野善彦 (集英社新書)中沢 新一 (著)

2010年02月18日 | amazon.co.jp・リストマニア
中沢新一による「僕の叔父さんとしての網野善彦」, 2010/2/18

By 歯職人

 50年分裂の後遺症の中でのある地場インテリ家族の半世紀の物語であり、網野歴史学形成の中沢新一による周辺雑記録といった趣の一冊である。
 網野自身の著作を基本線として抑えれぱ、網野歴史学形成の立体化の糧となる。
 本書は、中沢新一ファンにより好まれるであろう。

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集英社新書
僕の叔父さん 網野善彦

中沢 新一【著】
集英社 (2004/11/22 出版)

186p / 18cm
ISBN: 9784087202694
NDC分類: 289.1
価格: ¥693 (税込)

詳細
日本の歴史学に新たな視点を取り入れ、中世の意味を大きく転換させた偉大な歴史学者・網野善彦が逝った。
数多くの追悼文が書かれたが、本書の著者ほどその任にふさわしい者はいない。
なぜなら網野が中沢の叔父(父の妹の夫)であり、このふたりは著者の幼い頃から濃密な時間を共有してきたからだ。
それは学問であり人生であり、ついには友情でもあった。
切ないほどの愛を込めて綴る「僕と叔父さん」の物語。


第1章 『蒙古襲来』まで(アマルコルド(私は思い出す)
民衆史のレッスン ほか)
第2章 アジールの側に立つ歴史学(『無縁・公界・楽』の頃;若き平泉澄の知的冒険―対馬のアジール ほか)
第3章 天皇制との格闘(コミュニストの子供;昭和天皇に出会った日 ほか)
終章 別れの言葉

「幼いころから、叔父さんは僕の素敵な友達だった」。日本歴史学に新しい風を吹き込み、それまでの歴史の常識に挑戦した偉大な歴史家・網野善彦。その甥にあたる中沢新一が、痛切な想いと愛情を込めて網野の業績を辿る。
著者紹介
中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。宗教学者・哲学者。中央大学教授。『チベットのモーツァルト』(せりか書房)でサントリー学芸賞、『森のバロック』(せりか書房)で読売文学賞、『哲学の東北』(青土社)で斎藤緑雨賞、『フィロソフィア・ヤポニカ』(集英社)で伊藤整文学賞、『カイエ・ソバージュ対称性人類学』(講談社)で小林秀雄賞を受賞

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