栗原 美和子（著）太郎が恋をする頃までには… (幻冬舎文庫)

今、そこにある日本の世間との格闘を描く, 2010/8/13

By 歯職人

　フジテレビ・プロデューサーであり、猿まわし芸の村崎太郎氏と結婚した栗原美和子氏の「私小説」風私小説での問題提起。
　「結婚差別」という形で見えてく日本の世間を、当事者の経験から描き出した作品です。
　様々な関係者が現存する中で、当事者が自身の体験を描くには、まだまだ時間が必要と思われる中で、「私小説」という形でその困難に挑戦した栗原氏の壮挙と言える作品と思います。
　本作の登場人物の感情の揺れを味わい読み込むためには、村崎太郎氏と栗原美和子氏の他の著作を参考することが必要と思います。両氏の今後の著作に大いに期待します。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4344414284/ref=cm_cr_mts_prod_img

タロウガコイヲスルコロマデニハ　ゲントウシャブンコ
幻冬舎文庫
太郎が恋をする頃までには…

栗原　美和子【著】
幻冬舎 （2010/02/10 出版）

405p / 15cm / A6判
ISBN： 9784344414280
NDC分類： 913.6
価格： ￥680 (税込)

詳細
祝福された結婚だった。
彼が一族の歴史を告白するまでは。
今も残る結婚差別を描く衝撃作。


著者紹介
栗原美和子［クリハラミワコ］
福岡県生まれ。バラエティの制作を経て１９９３年よりドラマを制作。『ムコ殿』『人にやさしく』などのヒット作を手がける。そのかたわら、脚本やエッセイ、小説も執筆（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）