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樋口 陽一 (著), 小林 節 (著) 「憲法改正」の真実 (集英社新書)

2017年05月03日 | amazon.co.jp・リストマニア
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自民党内部を深く知る小林慶応大名誉教授による安倍自民改憲批判, 2017/5/3

投稿者 歯職人

 連合軍の占領下に制定された日本国憲法を良しとせず、「自主憲法制定」を「党是」として立党された自由民主党。この自民党の理解者として長く党内の憲法論議にアドバイスを与えてきた小林節慶應義塾大学名誉教授による安倍自民改憲批判の書です。

 聞き手に護憲派の樋口陽一氏を迎えることにより、憲法の本質論、立憲主義の誕生の歴史的経過などに迫っている。

 明治維新後、不平等条約の鎖から独立国として立ち上がるため、立憲主義を自らのものとし、国を整えた伊藤博文をはじめとする先人の苦闘や欧米の憲法成立史と比較しながら、敗戦国・日本が、アメリカという勝者の占領下で手にした現在の憲法と安倍自民改憲案を、その歴史的位置や思想性を解明している。

 従来からの自民党支持者の皆さんや政権政党として自民党の果たしてきた役割を評価する方々に読んで頂きたい一冊となっている。


集英社新書 「憲法改正」の真実

樋口 陽一/小林 節【著】

価格 ¥820(本体¥760)
集英社(2016/03発売)

内容説明

「護憲派」・「改憲派」に国論を二分して永らく争われてきた「憲法改正」問題。ついに自民党は具体的な改憲に力を注ぎ始めた。しかし、自民党による憲法改正草案には、「改憲派」の憲法学者も驚愕した。これでは、国家の根幹が破壊され、日本は先進国の資格を失う、と。自民党のブレインでありながら、反旗を翻したのは「改憲派」の重鎮・小林節。そして彼が、自民党草案の分析を共にするのは「護憲派」の泰斗にして、憲法学界の最高権威、樋口陽一。ふたりが炙り出した、自民党草案全体を貫く「隠された意図」とは何か?犀利な分析を、日本一分かりやすい言葉で語る「憲法改正」論議の決定版!

目次

第1章 破壊された立憲主義と民主主義
第2章 改憲草案が目指す「旧体制」回帰とは?
第3章 憲法から「個人」が消える衝撃
第4章 自民党草案の考える権利と義務
第5章 緊急事態条項は「お試し」でなく「本丸」だ
第6章 キメラのような自民党草案前文―復古主義と新自由主義の奇妙な同居
第7章 九条改正議論に欠けているもの
第8章 憲法制定権力と国民の自覚
第9章 憲法を奪還し、保守する闘い
対論を終えて

著者紹介

樋口陽一[ヒグチヨウイチ]
1934年生まれ。東京大学・東北大学名誉教授。法学博士。パリ大学名誉博士。国際憲法学会名誉会長。日本学士院賞受賞(1975年)。レジオンドヌール勲章受勲

小林節[コバヤシセツ]
1949年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。弁護士。法学博士。モンゴル・オトゥゴンテンゲル大学名誉博士。元ハーバード大学ケネディ行政大学院フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

自民党の憲法改正草案を貫く「隠された意図」とは何か? その危うさに自民党ブレインの憲法学者ですら驚愕した。改憲派の彼が護憲派の泰斗と草案を分析。日本一わかりやすい、「憲法論」の決定版!

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