
「いちえふ」の現場の日常を切り取る
評価者: 歯職人、2015/10/28
福島第一原発での廃炉作業に従事し、見聞した現場の日常を記録した竜田一人さんの第三巻です。
本巻では、「いちえふ 」掲載に至る経過の回想とマンガ家として生活、再び福島第一原発の現場へ復帰する過程が描かれている。第一巻、第二巻の頃の「見れないものを見られる」とのワクワク感はないが、これは現場作業の進捗状況と関連しているのだろう。
いわゆる覆面作家としては、露出により「覆面」の効果が薄れ、本作の路線としては、一つの〆に至ったようだ。新たな形で、「いちえふ」のその後を継続して伝えて欲しい。
http://www.amazon.co.jp/dp/4063885224/ref=pe_1162082_181361352_cm_rv_eml_rv0_dp
モーニングKC
いちえふ福島第一原子力発電所労働記 〈3〉
竜田一人
価格 \626(本体\580)
講談社(2015/10発売)
サイズ コミック判/ページ数 175p
商品コード 9784063885224
NDC分類 726.1
出版社内容情報
原子炉建屋。2014年夏、最前線にはじめて足を踏み入れる。
原子炉建屋。2014年夏、最前線にはじめて足を踏み入れる。
作者が見てきた「福島の現実」に反響続々の原発作業員ルポマンガ、
2012年~2014年編がついに完結。
2014年夏、首都圏で覆面作家として活動しながら1Fでの職を探す竜田のもとに急な電話。ふたたび廃炉作業員として働く次の職場はなんと1号機原子炉建屋だった。あと10メートルのところにある格納容器本体。竜田は未知の「最前線」に足を踏み入れる。
【著者紹介】
大学卒業後、職を転々とし、東日本大震災後、福島第一原子力発電所の作業員となる。