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歯科技工士・岩澤 毅

永田町vs.霞が関 最高権力を奪取する者は誰か (単行本) 舛添 要一 (著)

2007年06月29日 | amazon.co.jp・リストマニア
舛添要一氏による政権与党中枢解剖レポート, 2007/6/29

By 歯職人

 舛添要一参議院議員による政権与党中枢解剖レポートである。
 政治学者出身の現職参議院議員、しかも与党の役職者であれば単なる成功譚を予想させるが、さにあらず。極めて辛口である。その辛口は、野党批判に向かわず、同僚議員への批評内容を含め実名である。更に、舛添要一氏が前回の参議院選挙で大量得票を得る際に大きな力となったであろうテレビにも向かう。
 小泉チルドレンの自民党内での不行状や勉強不足などの記述はは、予想に違わずと云った所か。
 しかし、本書の注目点は政権与党の政策形成・決定システムの解剖、更には霞ヶ関官僚の現在の動向・手練手管の解説にある。
 次回選挙に向けた出版との側面もあろうが、十分に読むに耐える内容となっている。

(ナガタチョウバーサスカスミガセキナガタチョウVSカスミガセキサイコウケンリョクヲダッシュスルモノハダレカ )

永田町vs.霞が関―最高権力を奪取する者は誰か
ISBN:9784062140423 (406214042X)
253p 19cm(B6)
講談社 (2007-05-07出版)

・舛添 要一【著】
[B6 判] NDC分類:310.4 販売価:1,575(税込) (本体価:1,500)

第1章 新憲法草案作成の全舞台裏
第2章 小泉改革―霞が関の衝撃
第3章 立法と世論と「みのもんた」
第4章 国会議員と官僚が出会う場所
第5章 変質する「政官業のトライアングル」
第6章 派閥政治の完全崩壊
終章 民意という名の最大派閥
政官大戦争の舞台裏をノーカットで実況中継。小泉改革以降に起こっている政官の「大地殻変動」を余さず報告し、政治家の役割が変質するなか権力奪取だけに勤しむ官僚たちの醜い姿を活写。勝つのは政か官か?

●憲法に利権を持ち込む輩
●省庁と族議員の既得権の温床
●道路特定財源を巡る大バトル
●次々と天下り先をつくれる仕組み
●セカンドステップに入った改革
●議員立法で政治家を評価できるか
●最大の敵は「みのもんた」
●政治家失格者の群れ
●国会中継チャンネルが消えた理由
●政府を追い込む強力な武器
●「鉄のトライアングル」の真実
●大臣が役所に取り込まれる構図
●補正予算に跋扈する族議員
●1兆を超えるカネの分捕り合戦
●一枚岩ではない霞が関
●族議員でない強み
●教育機能を失った派閥
●民意という名の最大派閥

舛添要一[マスゾエヨウイチ]
1948年、福岡県に生まれる。1971年、東京大学法学部政治学科を卒業し、同学科助手。1973年9月~1975年6月、パリ大学現代国際関係史研究所客員研究員。1976年9月~1978年6月、ジュネーブ高等国際政治研究所客員研究員。1979年4月~1989年6月、東京大学教養学部政治学助教授。1989年7月、舛添政治経済研究所を設立。2001年7月、参議院議員選挙に出馬し、一五八万票を得て当選。2005年の自民党「新憲法草案」のとりまとめに際しては中心的な役割を務め、2006年からは参議院自民党の「ナンバー3」政策審議会長を務める。また、テレビ番組のコメンテーターとしても「ウェークアップ!ぷらす」(読売テレビ)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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