歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

遺伝子がわかる! (ちくまプリマー新書 87) 池田 清彦 (著)

2008年10月02日 | amazon.co.jp・リストマニア
過去と決別する遺伝子と進化の解説, 2008/10/2

By 歯職人

 メンデル、ラマルク、ダーウィン等々、生物の進化と遺伝の解明に幾多の人々が取り組んできた。
 ドーキンスの利己的遺伝子学説等、一見説明になっている様な単純化が可能で物語に類似したした説明が支持を受ける時がある、しかしそれも長くは続かない。
 世代によっては医師・歯科医師であっても、「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない、最も頭のいいものか、そうでもない。それは,変化に対応できる生き物だという考え」を披露し、擬似生物学をこの世の処世に持ち込んでしまう愚を冒す。
 本書は、池田清彦による現在までに分った「遺伝子と進化」の仕組みと、未解明部分の仕分けを、「ちくまプリマー新書」の対象世代でも理解可能にする挑戦である。


シリーズ:ちくまプリマー新書
遺伝子がわかる!
池田 清彦 著

定価:798円(税込)
Cコード:0245
整理番号:87
刊行日: 2008/07/07
判型:新書判
ページ数:176
ISBN:9784480687869
JANコード:9784480687869

その遺伝子論はもう古い!
遺伝子という言葉は誰でも知っているが、誤解も多い。DNAは生物の設計図ではないし、獲得形質は遺伝する。今までの生物観をひっくり返す読み応え十分の入門書。

この本の内容

遺伝子という言葉は今では誰でも知っているが、誤解も多い。そもそも遺伝子とは何か、人はなぜ死ぬのか、といった根本的な話からがんと遺伝子、性と遺伝子、進化と遺伝子、など最新の知識まで基礎からわかりやすく解説。読みごたえ十分の入門書。

目次

第1章 遺伝子とは何か(メンデルの考えたこと
DNAの発見
遺伝子の機能
遺伝子の制御)
第2章 遺伝子と老化・病気(人はなぜ死ぬのか
がんと遺伝子
遺伝病は治らないのか
病気の進化と遺伝子)
第3章 遺伝子と発生(前成説とホムンクルス
遺伝子は体の設計図なのか
エピジェネティクスとは何か
性と遺伝子)
第4章 遺伝子と進化(遺伝子はいつ生まれたか
進化と遺伝子の突然変異
獲得形質は遺伝する
進化のしくみと遺伝子)


池田 清彦
イケダ キヨヒコ

1947年東京生まれ。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、現在、早稲田大学国際教養学部教授。専門は理論生物学、構造主義生物学。構造主義生物学の地平から多分野にわたって評論活動を行っている。主な著書は、『構造主義生物学とは何か』(海鳴社)、『分類という思想』(新潮社)、『新しい生物学の教科書』(新潮文庫)、『構造主義科学論の冒険』(講談社学術文庫)、『さよならダーウィニズム』(講談社選書メチエ)、『初歩から学ぶ生物学』(角川選書)、『ゼフィルスの卵』(東京書籍)、『やぶにらみ科学論』(ちくま新書)、『環境問題のウソ』(ちくまプリマー新書)など、多数。また、編著書に『遺伝子「不平等」社会』(岩波書店)、共訳書に『遺伝子神話の崩壊』(徳間書店)がある。

最新の画像もっと見る