和歌とは、三十一文字による演技的な空間の創出??, 2015/2/2
投稿者 歯職人
学生時代に、野田秀樹氏とともに夢の遊眠社の旗揚げに参画するという演劇活動を行っていた経歴を持つ渡部泰明氏による「和歌とは何か」と題した新書です。
岩波新書とい舞台で、「和歌とは何か」ですから、興味をそそられました。
内容は、万葉集以来の歴史を持つ三十一文字による和歌の世界を、国語の授業時間に、理解のハードルとしてそこにあった枕詞や序詞などのレトリックの意味合いを、映画解説におけるカメラワークの分析をする様に語り、和歌を詠む人と読む人、声を合わせる人、同じ文化を共有し継承する者の連鎖の中、和歌の「演技」という視点を入れたものです。
従来の和歌研究者や愛好家が、本書をどの様に読むのかはわかりかねますが、学生時代には学べなかった和歌論です。
http://www.amazon.co.jp/%E5%92%8C%E6%AD%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B8%A1%E9%83%A8-%E6%B3%B0%E6%98%8E/dp/4004311985/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1422751202&sr=8-1&keywords=%E5%92%8C%E6%AD%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B
岩波新書
和歌とは何か
渡部 泰明【著】
価格 \864(本体\800)
岩波書店(2009/07発売)
サイズ 新書判/ページ数 245,/高さ 18cm
商品コード 9784004311980
NDC分類 911.101
内容説明
たった三十一文字の歌のなかに、枕詞や序詞など、無用ともみえるレトリックが使われる理由とは?答えのカギは、「演技」という視点にあった―。身近な疑問を入口に、古典和歌の豊富な具体例をあげながら、千三百年も続いてきた文学形式の謎に真っ向から取り組む。歌の言葉と人が生きることの深いかかわりを読み解く、刺激的な一書。
目次
和歌は演技している
1 和歌のレトリック(枕詞―違和感を生み出す声;序詞―共同の記憶を作り出す;掛詞―偶然の出会いが必然に変わる;縁語―宿命的な関係を表す言葉;本歌取り―古歌を再生する;和歌的レトリックとは何か―まとめの講義)
2 行為としての和歌(贈答歌―人間関係をつむぐ;歌合―捧げられるアンサンブル;屏風歌・障子歌―絵と和歌の協和;柿本人麻呂影供―歌神降臨;古今伝授―古典を生き直す)
和歌を生きるこということ
著者紹介
渡部泰明[ワタナベヤスアキ]
1957年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。フェリス女学院大学、上智大学を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は和歌文学・中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
投稿者 歯職人
学生時代に、野田秀樹氏とともに夢の遊眠社の旗揚げに参画するという演劇活動を行っていた経歴を持つ渡部泰明氏による「和歌とは何か」と題した新書です。
岩波新書とい舞台で、「和歌とは何か」ですから、興味をそそられました。
内容は、万葉集以来の歴史を持つ三十一文字による和歌の世界を、国語の授業時間に、理解のハードルとしてそこにあった枕詞や序詞などのレトリックの意味合いを、映画解説におけるカメラワークの分析をする様に語り、和歌を詠む人と読む人、声を合わせる人、同じ文化を共有し継承する者の連鎖の中、和歌の「演技」という視点を入れたものです。
従来の和歌研究者や愛好家が、本書をどの様に読むのかはわかりかねますが、学生時代には学べなかった和歌論です。
http://www.amazon.co.jp/%E5%92%8C%E6%AD%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B8%A1%E9%83%A8-%E6%B3%B0%E6%98%8E/dp/4004311985/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1422751202&sr=8-1&keywords=%E5%92%8C%E6%AD%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B
岩波新書
和歌とは何か
渡部 泰明【著】
価格 \864(本体\800)
岩波書店(2009/07発売)
サイズ 新書判/ページ数 245,/高さ 18cm
商品コード 9784004311980
NDC分類 911.101
内容説明
たった三十一文字の歌のなかに、枕詞や序詞など、無用ともみえるレトリックが使われる理由とは?答えのカギは、「演技」という視点にあった―。身近な疑問を入口に、古典和歌の豊富な具体例をあげながら、千三百年も続いてきた文学形式の謎に真っ向から取り組む。歌の言葉と人が生きることの深いかかわりを読み解く、刺激的な一書。
目次
和歌は演技している
1 和歌のレトリック(枕詞―違和感を生み出す声;序詞―共同の記憶を作り出す;掛詞―偶然の出会いが必然に変わる;縁語―宿命的な関係を表す言葉;本歌取り―古歌を再生する;和歌的レトリックとは何か―まとめの講義)
2 行為としての和歌(贈答歌―人間関係をつむぐ;歌合―捧げられるアンサンブル;屏風歌・障子歌―絵と和歌の協和;柿本人麻呂影供―歌神降臨;古今伝授―古典を生き直す)
和歌を生きるこということ
著者紹介
渡部泰明[ワタナベヤスアキ]
1957年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。フェリス女学院大学、上智大学を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は和歌文学・中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)