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歯科技工士・岩澤 毅

政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年 (単行本) ジェラルド・カーティス (著)

2008年07月06日 | amazon.co.jp・リストマニア
バランスの良い日本政治観察45年, 2008/7/6

By 歯職人

 東京オリンピックの頃より日本政治の観察者としてフィールドワークを繰り返し、著書『代議士の誕生』をものにし、以後日本とアメリカの政治文化交流に深く関わり続けた著者によるバランスの良い日本政治観察45年の総括本である。
 東京オリンピック当時の東京・西荻窪の街の人となり、大衆食堂と日本の銭湯を愛し、以後日米を往復しながら、日本の農村文化も都市の人の営みもその視野に入れながら、政治家と報道人他のとの交わりの中から日本の政治を見つめ続けてきた著者によるバランスの良い日本政治への提言は傾聴に値する。
 日本政治をことさら特殊に論じる癖を諌め、アメリカの日本政治研究の移り変わりスケッチする。
 今だ相互理解の底が浅い日米の政治家に対する苦言は、その選挙民に対する苦言でもあろう。


(セイジトサンマニホントクラシテヨンジュウゴネン )
政治と秋刀魚―日本と暮らして四五年
ISBN:9784822246617 (4822246612)
261p 19cm(B6)
日経BP社;日経BP出版センター〔発売〕 (2008-04-21出版)

・カーティス,ジェラルド【著】〈Curtis,Gerald L.〉
[A5 判] NDC分類:304 販売価:1,680(税込) (本体価:1,600)

タテ社会の崩壊による日本人の「変化」とその変化についていけない日本政治の現状を厳しく、かつ優しく分析したアメリカ人学者の日本観察記。

序章 初めての東京
第1章 知日派へ
第2章 代議士の誕生
第3章 日米交流
第4章 「失われた一〇年」は分水嶺
第5章 日本政治―どこから、どこへ

1967年総選挙の大分二区の選挙戦をフィールドリサーチした名著『代議士の誕生』で知られるアメリカ人社会学者が、45年にわたる日本との付き合いを日本語で書き下ろした。衆参ねじれ国会などでうろたえるな。与党も野党も、粘り強く国民に説明を尽くす「説得する政治」に努力すべき、と訴える。

カーティス,ジェラルド[カーティス,ジェラルド][Curtis,Gerald L.]
1940年ニューヨーク生まれ。1962年ニュー・メキシコ大学卒業。1964年コロンビア大学修士課程修了。1969年同大学博士号取得、1968年からコロンビア大学で教鞭をとり、現在コロンビア大学政治学教授、早稲田大学客員教授。1973年から91年まで、コロンビア大学東アジア研究所長を12年間務める。慶応大学、政策研究大学院大学、コレージュ・ド・フランス、シンガポール大学などの客員教授を歴任。中日・東京新聞の客員及びコラムニストのほか、新聞、テレビなど内外のマスコミで活躍。三極委員会委員、米外交評会委員、米日財団理事。大平正芳記念賞、中日新聞特別功労賞、国際交流基金賞を受賞、旭日重光章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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