歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

松浦 玲 (著) 新選組 (岩波新書)

2010年11月24日 | amazon.co.jp・リストマニア
新選組の思想と行動の変遷を記録する松浦本, 2010/11/24

By 歯職人

 幕末維新の歴史にその名を刻む新選組とその隊士、そして新選組の周辺の人々の思想と行動の変遷を、近藤勇の郷里の関係者に書き送った書簡その他の史料(特に近藤の郷里の関係者周辺)から確定する松浦玲氏による一冊です。
 幕末のテロリズムと内ゲバの一翼を担った感のある近藤勇・土方歳三等々の新撰組が守ろうとしたもの、実際に戦った対象、戦いを欲しながら戦えなかった対象を解明します。
 浪士組、残留壬生浪士を経て、人脈的・思想的分岐と組織的分裂・内部抗争を経て、一方で純化と消滅に至る歴史過程を解明する一冊です。
 本書は、新書というサイズの中で松浦氏が出来る限りの努力を注ぎ込んだ、幕末維新の歴史に独自の彩を放ち、言わば歴史ダイナミズムの原動力となった新撰組の信頼性のある確定できる「全史」スケッチと言える。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004308550/ref=cm_cr_mts_prod_img

シンセングミ イワナミシンショ
岩波新書
新選組

松浦 玲【著】
岩波書店 (2003/09/19 出版)

243p / 18cm
ISBN: 9784004308553
NDC分類: 210.58
価格: ¥819 (税込)

詳細
文久三年(一八六三)、幕末の京都に誕生した新選組は、「尽忠報国」を掲げながら攘夷ができず、不本意にも市街の見廻り役として行動した。
しかし、翌年の四ヶ国艦隊下関砲撃を機に社会情勢は攘夷から開国へと激変する。
彼らは、この事態にどのように対応したのか?近藤勇の書簡等を読み解きながら、結成から終焉まで、その実像に迫る。


第1章 新選組誕生(母体は浪士組;残留壬生浪士 ほか)
第2章 池田屋事件前後(将軍再上洛と新選組;池田屋事件 ほか)
第3章 長州征伐にこだわる新選組(「尽忠報国」再検討;西本願寺の新屯所 ほか)
第4章 京都での大詰め(伊東甲子太郎派の分離;新選組の全員が幕臣に ほか)
第5章 戊辰戦争と新選組(甲陽鎮撫隊;近藤勇の最期 ほか)
「結」 新選組とは何だったのか

幕末の京都,「尽忠報国」=尊皇攘夷のスローガンの下に行動していた新選組は,攘夷から開国へと激変する社会情勢にどのように対応したのか? 近藤勇の書簡などを読み解きながら,結成から終焉まで,その実像に迫る.

最新の画像もっと見る