佐藤優氏の強固な論理構成力が紡ぐ世界への入り口, 2007/4/29
レビュアー: 歯職人
今や論壇誌に欠かせない存在となった起訴休職外務事務官・佐藤優氏と、共同通信社出身の司法・東京地検特捜部などを主なフィールドにするジャーナリスト魚住昭氏の朝日新聞『一冊の本』に掲載されている連続対談の単行本第一弾である。
現象的には小泉内閣による「骨太の改革」が同時に進行する中での対談の進行を背景にして、それらの諸事象を日本の戦前からの時間軸と佐藤優氏の学問的原点の原始キリスト教からの時間軸、佐藤優氏が外務省職員として経験したロシア・アメリカからの空間軸と佐藤優氏の地頭の強固な論理構成力と魚住昭氏が発する素朴な質問の絡み合いが、本書の魅力である。
本書は、他の佐藤優氏の著作に比して、魚住昭氏を媒介とすることによる読みやすさと「分かったつもり」の危険の回避に成功している。
(ナショナリズムトイウメイキュウラスプーチンカクカタリキ )
ナショナリズムという迷宮―ラスプーチンかく語りき
ISBN:9784022502452 (4022502452)
253p 19cm(B6)
朝日新聞社 (2006-12-30出版)
・佐藤 優・魚住 昭【著】
[B6 判] NDC分類:311.3 販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)
国家とは何か、民族とは何か、宗教とは何か、過去と現在、思想と現実。
あの佐藤優と、魚住昭による、知的刺激に満ちた世界。
国家とは?民族とは?宗教とは?
思想と現実、過去と現在・・・。該博な知識と豊富な体験とが織り成す「知」の世界への案内。
『国家の罠』をはじめ、ベストセラーを連発するあの佐藤優と、『差別と権力』などの話題作で名高いジャーナリスト魚住昭が、日本社会の現状を語り尽くす。ナショナリズム、ファシズム、ポピュリズム。思想と現実の両面から日本現代史を解き明かすこう読み物。思想・哲学・思想に通暁する博覧強記の佐藤優と、長い取材執筆経験をもとに、日本の現実を知り尽くす魚住昭との間の白熱の対話。
佐藤優[サトウマサル]
起訴休職外務事務官。1960年生まれ。同志社大学神学部卒業。同大学院神学研究科修了後、外務省に入り、駐ロシア日本大使館などに勤務。2002年、背任容疑、偽計業務妨害容疑で逮捕。一審で有罪判決を受け、現在、控訴中
魚住昭[ウオズミアキラ]
ジャーナリスト。1951年生まれ。一橋大学卒業後、共同通信社に入り、司法記者として、東京地検特捜部などを担当。1996年からフリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
レビュアー: 歯職人
今や論壇誌に欠かせない存在となった起訴休職外務事務官・佐藤優氏と、共同通信社出身の司法・東京地検特捜部などを主なフィールドにするジャーナリスト魚住昭氏の朝日新聞『一冊の本』に掲載されている連続対談の単行本第一弾である。
現象的には小泉内閣による「骨太の改革」が同時に進行する中での対談の進行を背景にして、それらの諸事象を日本の戦前からの時間軸と佐藤優氏の学問的原点の原始キリスト教からの時間軸、佐藤優氏が外務省職員として経験したロシア・アメリカからの空間軸と佐藤優氏の地頭の強固な論理構成力と魚住昭氏が発する素朴な質問の絡み合いが、本書の魅力である。
本書は、他の佐藤優氏の著作に比して、魚住昭氏を媒介とすることによる読みやすさと「分かったつもり」の危険の回避に成功している。
(ナショナリズムトイウメイキュウラスプーチンカクカタリキ )
ナショナリズムという迷宮―ラスプーチンかく語りき
ISBN:9784022502452 (4022502452)
253p 19cm(B6)
朝日新聞社 (2006-12-30出版)
・佐藤 優・魚住 昭【著】
[B6 判] NDC分類:311.3 販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)
国家とは何か、民族とは何か、宗教とは何か、過去と現在、思想と現実。
あの佐藤優と、魚住昭による、知的刺激に満ちた世界。
国家とは?民族とは?宗教とは?
思想と現実、過去と現在・・・。該博な知識と豊富な体験とが織り成す「知」の世界への案内。
『国家の罠』をはじめ、ベストセラーを連発するあの佐藤優と、『差別と権力』などの話題作で名高いジャーナリスト魚住昭が、日本社会の現状を語り尽くす。ナショナリズム、ファシズム、ポピュリズム。思想と現実の両面から日本現代史を解き明かすこう読み物。思想・哲学・思想に通暁する博覧強記の佐藤優と、長い取材執筆経験をもとに、日本の現実を知り尽くす魚住昭との間の白熱の対話。
佐藤優[サトウマサル]
起訴休職外務事務官。1960年生まれ。同志社大学神学部卒業。同大学院神学研究科修了後、外務省に入り、駐ロシア日本大使館などに勤務。2002年、背任容疑、偽計業務妨害容疑で逮捕。一審で有罪判決を受け、現在、控訴中
魚住昭[ウオズミアキラ]
ジャーナリスト。1951年生まれ。一橋大学卒業後、共同通信社に入り、司法記者として、東京地検特捜部などを担当。1996年からフリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)