杉岡範明 石川県歯科技工士会創立60周年記念式典挨拶

2015年5月30日（土）
石川県歯科技工士会創立60周年記念式典会長挨拶

公益社団法人日本歯科技工士会
会　長　 杉　岡　範　明

　公益社団法人日本歯科技工士会会長の杉岡範明でございます。北陸新幹線開業にわくこの年に、石川県を訪問させて頂き、皆様にお目にかかり、石川県歯科技工士会の創立60周年式典に、お祝いの言葉を述べさせて頂くことを栄誉に思います。

　皆様には、日頃より公益社団法人日本歯科技工士会に対しご支援いただきますことに深く感謝申し上げます。

　日技の役割の第一に、歯科技工士のナショナルセンター・中央団体として、厚生労働省や関係団体、国政を担う国会議員の皆さんに、歯科医療を支える歯科技工士の役割を訴え、国家として歯科技工士の処遇等を正当な位置に置くことを求めることがあります。

　私は昨年６月、日技会長に選出頂き、歯科技工士の念願であった歯科技工士国家試験の全国統一を、歯科技工士法改正として実現する、その場に立ちました。また、われわれ歯科技工士の待遇に直結する国家公務員の給与を規定する人事院の医療職俸給表（二）初任給基準表及び医療職俸給表（二）在級期間表を、大学卒業の歯科技工士もいる時代に、過去のままの状態から、現状に即した改正を行うことが出来ました。

　これらの仕事も、地域組織の皆様に支えられ、そして歴代の役員のご努力の上に咲いた成果です。60年の歴史を持つ全国組織の強さを正当に評価頂き、足らざるところを、皆で補いながら、新たな歴史を刻んでいかなければなりません。

　私は現在も北海道歯科技工士会の会長も兼任しており、札幌市の北、滝川市に住んでおりますが、北海道新幹線 新青森・新函館北斗間は2015年度末の開業予定、新函館北斗・札幌間は2030年度末の開業予定です。やや先の長い話ですが、これも当事者である北海道民の弛まぬ関係各方面に対する働きかけ等の上に築かれたものです。

　日技では、外部から大学教授などの有識者もお招きした総合政策審議会で、歯科技工士の資質向上と労務環境改善ための戦略の研究を深めています。

　来る10月17日に、福岡市において歯科技工士法制定ならびに日技創立60周年地域交流記念大会を開催します。日技の発展に尽くしてくださった諸先輩の功労を称え、日技と歯科技工士の歴史を振り返り、未来を展望する大会としたいと鋭意準備しております。この会場にお越しの皆様の多数の参加をお願い致します。

　皆さま方には引き続き、歯科技工士組織へのご支援をお願い申し上げますとともに、日技会長とした当事者である歯科技工士の先頭に立ち、前進することをお誓いしご挨拶といたします。

　本日は、創立60周年、誠におめでとうございます。