歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

算数再入門―わかる、たのしい、おもしろい (中公新書 1942) (新書)中山 理 (著)

2008年05月04日 | amazon.co.jp・リストマニア
説明できる小学校算数, 2008/5/4

By 歯職人

 著者の中山氏は、慶応幼稚舎教諭の傍ら日本私立初等学校算数部会全国委員長などを務められた。
 著者の立場は、「あとがき」にある「算数は、確かな根拠に基づいて、自分の思考を発展させるものだと思っています」に明確にあらわされています。
 そして算数を学ぶ目的を、「正確さ、丁寧さ、美しさ。記号化、単純化、統合化、同じと見る見方、違いを見付ける見方、拡張する考え方、条件を整える考え方、構造や性質を考える考え方、よりよい方法はないかと考える考え方などを身に付けるること」においている。
 本書では、小学校で学ぶ算数を大人にも小学生にも「説明できる算数」に整理できている。
 ポイントポイントで、著者のコラムと著者の授業に対する小学生の感想が織り込まれている。これがなかなか楽しい。
 外国の割り算が紹介されている。ドイツ、スイス、ポーランド、スウェーデン、オランダ、カナダ、ドミニカ等々、歴史的文化的背景があるのだろうが各種の違いを知るだけでも本書に価値があると思う。

(サンスウサイニュウモンワカルタノシイオモシロイチュウコウシンショ )
中公新書
算数再入門―わかる、たのしい、おもしろい
ISBN:9784121019424 (4121019423)
243p 18×11cm
中央公論新社 (2008-04-25出版)

・中山 理【著】
[新書 判] NDC分類:410 販売価:819(税込) (本体価:780)

だれもが小学校でならう算数、毎日暮らしの中で使っている算数。
けれども「6割る0.5の答えがなんでもとの6より大きな12になってしまうの」と尋ねられるととっさに説明できないのではないでしょうか。
本書は、いちばん基本の「数って何?」という疑問から、足し算や掛け算、分数や割合など、つまずきがちなポイントを中心に、独自の視点でわかりやすく説明し、わからないとふしぎ、わかると美しい算数の世界へ誘います。

数を教える
壁の紙の数―1年生の数え方
足して7になる数
日常使っている数―十進数
0(ゼロ)について
繰り上がり繰り下がり
計算を楽しく―整数の足し算・引き算
水遊び―測定の基本
掛け算について
掛け算九九の覚え方
掛け算のコツ
外国の割り算
おまんじゅうの法則―分配法則
小数―半端な数の表し方(1)
分数―半端な数の表し方(2)
分数の割り算は、なぜ除数の逆数を掛けるのか
割合―比較と基準
単位量当たりの大きさ―平均・速さ
簡単な単位換算
変化とグラフ
比例と反比例
文章題ってなあに?
公式を作る
算数と数学のちがい
数の列車
起こり得る場合の数
図形の性質
面積のもとは長方形
立体図形の表し方
「繰り下がりってなに?」「分数の割り算はなぜ逆数を掛けるの?」知っているようで説明できない算数を、もういちど楽しく学ぶ。


中山理[ナカヤマタダシ]
1937年、東京生まれ。東京学芸大学卒業。慶應義塾幼稚舎教諭等を経て、現在、十文字中学・高校講師、大妻女子大学講師。元日本私立初等学校算数部会全国委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

最新の画像もっと見る