市民の科学をめざして (朝日選書) (単行本（ソフトカバー）)

高木仁三郎氏の集大成期の論考, 2008/5/4

By 歯職人

　日本において数少ない「市民の科学」を目指し、市民運動体の中心としても役割を果たした高木仁三郎氏の集大成期の論考集である。
　「もうひとつのノーベル賞」ライト・ライブリフッド賞受賞と高木学校創設準備期、そして高木氏の闘病の開始時期と重なる論考集である。
　当時の西ドイツの「市民の科学」他に関する記述が、わが国との比較で示唆的である。

朝日選書
市民の科学をめざして
ISBN:9784022597175 (4022597178)
２１９ｐ　１９ｃｍ（Ｂ６）
朝日新聞社 (1999-01-25出版)

・高木　仁三郎【著】
[B6 判] NDC分類:404 販売価:1,260(税込) (本体価:1,200)


「もうひとつのノーベル賞」ライト・ライブリフッド賞を受賞した著者が四半世紀にわたる反原発運動の経験を振り返り、新しい科学のあり方を提言する。

第１部　市民の科学（市民と科学―序にかえて；専門的批判の組織化について；原子力資料情報室；プルトニウムと市民のはざまで）
第２部　市民にとってのプルトニウム政策（プルトニウム利用政策を問い直す；プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する―プルサーマルに関する評価報告；解体核兵器からのプルトニウムをどう処分するか？；「市民の科学」のこれから―高木学校によせて）