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歯科技工士・岩澤 毅

監督:降旗康男  ホタル

2015年01月03日 | amazon.co.jp・リストマニア
降旗康男監督、木村大作カメラン、そして高倉健が描く特攻隊の書かれざる物語, 2015/1/3

投稿者 歯職人

 故大島渚監督は、1963年、日本テレビの「ノンフィクション劇場」で「忘れられた皇軍」のタイトルで旧日本軍にいた朝鮮半島出身者の戦後を描いた。
 本作では、降旗康男監督、木村大作カメラン、そして高倉健が、特攻隊として散った朝鮮半島出身者を人生の陰の同伴者としながら生きた、彼を知る人々の戦後とそれを経て訪れた昭和から平成への時代の時代の境目、人生の終わりに「きり」を付けるべき問題への向き合い方を描く。
 人の多面性と可能性、心の置き所を考えさせる一本です。


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解説

激動の昭和を生き抜いた特攻隊の生き残りである男と、その妻の人生を描く人間ドラマ。監督は「鉄道員」の降旗康男。脚本は、「義務と演技」の竹山洋と降旗監督の共同。撮影を「鉄道員」の木村大作が担当している。主演は、「鉄道員」の高倉健と「ざわざわ下北沢」の田中裕子。東映創立50周年記念作品。

ストーリー

鹿児島県知覧。カンパチの養殖を生業としている山岡は、肝臓を患い透析を続けている妻・知子とふたり暮らし。子供がいない彼らは、漁船“とも丸”を我が子のように大切にしている。激動の昭和が終わり、平成の世が始まったある日、山岡の元に青森に暮らす藤枝が雪山で自殺したとの報せが届いた。山岡と藤枝は共に特攻隊の生き残りだった。それから暫く後、山岡はかつて特攻隊員に“知覧の母”と呼ばれていた富屋食堂の女主人・山本富子から、ある頼みを受ける。それは、体の自由が利かなくなった自分に代わって、南の海に散った金山少尉、本名、キム・ソンジェの遺品を、韓国の遺族に届けて欲しいというものだった。実は、金山は知子の初恋の相手で、結婚を約束した男でもあった。複雑な心境の山岡は、しかし知子の余命が長くて一年半だと宣告されたのを機に、ふたりで韓国へ渡ることを決意する。だが、金山の生家の人たちは、山岡夫妻の訪問を決して快く迎えてはくれなかった。それでも、山岡は遺族に金山の遺品を渡し、彼が残した遺言を伝えた。金山は日本の為に出撃したのではなく、祖国と知子の為に出撃したのだと。やがて歳月は流れ、21世紀。太平洋を臨む海岸に、その役目を終えた愛船・とも丸が炎に包まれていくのを、ひとり見つめる山岡の姿があった。...


出演: 高倉健, 田中裕子, 夏八木勲, 原田龍二, 水橋貴己
監督: 降旗康男
形式: Color, Dolby
言語: 日本語
字幕: 日本語
リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
画面サイズ: 1.66:1
ディスク枚数: 1
販売元: 東映ビデオ
DVD発売日: 2002/02/21
時間: 114 分

ASIN: B00005TOLO
EAN: 4988101093489

商品の説明

Amazonレビュー

高倉健と降旗康男監督、木村大作カメラン。『鉄道員(ぽっぽや)』などで知られる黄金トリオが放つ新作。特攻基地のあった鹿児島を舞台に、戦中から激動の昭和の時代を生き抜いた、かつての特攻隊員・山岡の生きざまを描いていく。
昭和が終わり平成の世となって、かつての特攻隊の生き残り仲間が自殺する。病に侵された妻・知子(田中裕子)の余命がいくばくもないことを知った山岡は、戦時中彼女の婚約者であり、南の海に特攻していった韓国人・金山中尉の遺族を、夫婦で訪ねていく…。
鹿児島の象徴ともいえる雄大な桜島が、ここではどこか寂しげに、山岡夫婦の静かながらも熱い日々を見守っているのが印象的。ただし、健さんのセリフはまったく鹿児島弁になっていないのが難点。(的田也寸志)

内容(「Oricon」データベースより)

鹿児島の果てで、激動の時代の傷跡を背負って静かに暮らす夫婦。余命いくばくもない妻を、力強く支えて生きる男は特攻の生き残りだった…。いくつもの傷を心に負った2人の出会いと運命を描いた、高倉健主演で贈る珠玉のドラマ。

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