東大安田講堂攻防戦、浅間山荘事件の本部参謀の平和な時代の生き残り本, 2011/4/6
By 歯職人
佐々氏の書かれるものは、「自慢話」臭さが気になるが、ご自身の体験であるからには仕方がない。
東日本大震災と東京電力福島原子力発電所事故の時代に、佐々氏の「危機管理の専門家」の看板も色褪せて見えるが、平和な時代には「スキャンダル克服の秘訣」を売り物に、マスコミ業界で生き残ることも必要であったのだろう。本書出版後の2011年、日本に本当の国家危機が訪れようとは、「危機管理の専門家」も「想定外」であったのだろう。
その上で本書であるが、表紙写真の酒井法子、中川昭一、赤城徳彦の姿が、本書の販売戦略の「季節物本」的色彩を増幅しているが、これはあくまで出版社と編集者の責任であろう。
内容的には、最近の企業と企業家等々の記者会見を具体例に、危機におけるマスコミ対応等の出来不出来を評価し、佐々流のアドバイスを加えるという形である。
「治(ち)に居て乱を忘れず」の言葉を思い出しながら、一読するのも一興と思う。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4163722106/ref=cm_cr_mts_prod_img
ワガキシャカイケンノノウハウ スキャンダルコクフクノヒケツ
わが記者会見のノウハウ―スキャンダル克服の秘訣
佐々 淳行【著】
文藝春秋 (2010/02/25 出版)
245p / 19cm / B6判
ISBN: 9784163722108
NDC分類: 336
価格: ¥1,600 (税込)
詳細
不祥事が発覚した大企業の社長からホリエモン、村上世彰、酒井法子、草〓(なぎ)剛、中川昭一、小沢一郎、鳩山由紀夫まで―「言葉の闘い」の「勝ち組」「負け組」は誰だったのか?「現代の戦場」である「記者会見」という修羅場での体験をもとに書下し。
第1章 奇跡を起こすための弁論術―「敵地攻撃」と「ソフィスト的詭弁術」(危機管理交渉術としての「捨て身技」;すわ、防衛機密の流出か!? ほか)
第2章 「守りの広報」と「攻めの広報」―“PR”の二つの意味(「偉い人」ほど失敗する;相手の立場で考えられるか ほか)
第3章 猛獣マスコミを手なずけるには―「情報の一元化」よりも「発表の一元化」が大事(新聞・テレビの影響力は低下していない;責任と犬と新聞記者は逃げると追ってくる ほか)
第4章 涙の記者会見は「男女格差」あり―グッドルーザーになるためには(“朦朧記者会見”の衝撃;記者会見は危機管理の第一歩 ほか)
第5章 わが失言の収支決算―イスラエル大使からの「物言い」(「言っていいこと、悪いこと」;かつては厳しい規制があったが ほか)
不祥事発覚で窮地に追い込まれる政治家、大企業、タレントなどに欠けている「記者会見のノウハウ」を自らの体験をもとに具体的に伝授。
著者紹介
佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第48回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
By 歯職人
佐々氏の書かれるものは、「自慢話」臭さが気になるが、ご自身の体験であるからには仕方がない。
東日本大震災と東京電力福島原子力発電所事故の時代に、佐々氏の「危機管理の専門家」の看板も色褪せて見えるが、平和な時代には「スキャンダル克服の秘訣」を売り物に、マスコミ業界で生き残ることも必要であったのだろう。本書出版後の2011年、日本に本当の国家危機が訪れようとは、「危機管理の専門家」も「想定外」であったのだろう。
その上で本書であるが、表紙写真の酒井法子、中川昭一、赤城徳彦の姿が、本書の販売戦略の「季節物本」的色彩を増幅しているが、これはあくまで出版社と編集者の責任であろう。
内容的には、最近の企業と企業家等々の記者会見を具体例に、危機におけるマスコミ対応等の出来不出来を評価し、佐々流のアドバイスを加えるという形である。
「治(ち)に居て乱を忘れず」の言葉を思い出しながら、一読するのも一興と思う。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4163722106/ref=cm_cr_mts_prod_img
ワガキシャカイケンノノウハウ スキャンダルコクフクノヒケツ
わが記者会見のノウハウ―スキャンダル克服の秘訣
佐々 淳行【著】
文藝春秋 (2010/02/25 出版)
245p / 19cm / B6判
ISBN: 9784163722108
NDC分類: 336
価格: ¥1,600 (税込)
詳細
不祥事が発覚した大企業の社長からホリエモン、村上世彰、酒井法子、草〓(なぎ)剛、中川昭一、小沢一郎、鳩山由紀夫まで―「言葉の闘い」の「勝ち組」「負け組」は誰だったのか?「現代の戦場」である「記者会見」という修羅場での体験をもとに書下し。
第1章 奇跡を起こすための弁論術―「敵地攻撃」と「ソフィスト的詭弁術」(危機管理交渉術としての「捨て身技」;すわ、防衛機密の流出か!? ほか)
第2章 「守りの広報」と「攻めの広報」―“PR”の二つの意味(「偉い人」ほど失敗する;相手の立場で考えられるか ほか)
第3章 猛獣マスコミを手なずけるには―「情報の一元化」よりも「発表の一元化」が大事(新聞・テレビの影響力は低下していない;責任と犬と新聞記者は逃げると追ってくる ほか)
第4章 涙の記者会見は「男女格差」あり―グッドルーザーになるためには(“朦朧記者会見”の衝撃;記者会見は危機管理の第一歩 ほか)
第5章 わが失言の収支決算―イスラエル大使からの「物言い」(「言っていいこと、悪いこと」;かつては厳しい規制があったが ほか)
不祥事発覚で窮地に追い込まれる政治家、大企業、タレントなどに欠けている「記者会見のノウハウ」を自らの体験をもとに具体的に伝授。
著者紹介
佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第48回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)