歯科技工管理学研究

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歯科技工士・岩澤 毅

杉岡範明 『21世紀の医療・介護・福祉を支える会』発会式 挨拶『歯科技工士の立場から』

2016年05月28日 | 森元主税


http://www.ce-renmei.gr.jp/PDF/20160528.pdf

2016年05月28日(土) 秋葉原UDX

『21世紀の医療・介護・福祉を支える会』発会式

杉岡範明会長挨拶  『歯科技工士の立場から』

日本歯科技工士連盟会長
杉 岡 範 明


 私たち歯科技工士の業務は、「歯科補てつ物」と言われる入れ歯などの作成を中心にするものです。日本では、豊富な森林資源や仏像彫刻の技術の蓄積を背景に、「入れ歯師」呼ばれる人々が独自の発展をとげ、黄楊(つげ)の木を加工した「木床総義歯」を作ってきた歴史があります。

 現在、急速な超高齢社会の到来の中、高齢期の人々がお口から食事を美味しくとり、元気に生活を送るために、現在の歯科学の下に養成された歯科技工士の重要性がさらに増しています。

 しかし、行政は長く医師と歯科医師を中心とした施策を主なものとしてきました。医療・介護・福祉等の現場が、様々な職種からなる「チーム」へと移行する中、行政の施策と現場の現実の乖離と欠落が、歯科においても著しいものとなっています。

Ⅰ. 日本歯科技工士連盟の現在の活動目標

 日本歯科技工士連盟は、次に掲げる「三本柱」を現在の活動目標としています。

一、歯科補てつ物等の作成に係る費用の適正な評価を求め、社会保険歯科診療に係る製作技工に要する費用が担当者に正当に届くための渉外活動を行う。

一、適正な歯科技工士教育を実現するため、教育年限延長と歯科技工士教育機関の強化に向けた渉外活動を行う。

一、歯科技工委託行為の法令記載等による健全な委託・受託を実現するための渉外活動を行う。

Ⅱ. 日本歯科技工士連盟の組織内候補擁立の経験

 日本歯科技工士連盟は、行政の施策と現場の現実の乖離と欠落を当事者の努力で埋めるべく、第20回(2004年)と第21回(2007年)の二回の参議院議員通常選挙比例代表選出議員選挙に、組織内候補を擁立し戦いました。ここに参加される団体の皆さんはじめ、お多くの方ら応援を頂きましたが、力及ばず満願成就とはなりませんでしたが、多くのものを得ることが出来ました。

Ⅲ. 医療専門職が国政に議席を占める意義

 ここに結成された『21世紀の医療・介護・福祉を支える会』の医療・介護・福祉等に係るサービス全体の質の向上と、その労務環境の整備を図り、国民の健康・福祉を増進させるという目標を達成すためには、その現場を知る医療専門職の代表が国政に議席を占めることは、必須の条件となります。

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