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歯科技工士・岩澤 毅

新井裕充 (著) 行列のできる審議会~中医協の真実 (ロハスメディカル叢書)

2011年01月18日 | amazon.co.jp・リストマニア
平成桃尻語訳中医協物語, 2011/1/18

By 歯職人

 2年に一度「行列のできる審議会」となる中医協の姿を「桃尻語」を用いて解き明かし読者に提供する一冊です。
 「首都圏基幹病院に配置のフリーマガジン「Lohas Medical ロハス・メディカル」。医療と健康に関する情報を発信しています。 」の記者である著者の視点は、既存のマスコミや直接の利害関係者と無縁であるが、フリーマガジンのスポンサーサイドと配置に協力する病院関係者の利害とはやや「遠縁」にあたるようだ。
 足で取材しフリーマガジン読者の興味を失わせない文体は、名前は知っているが原典は読まれていない古典を「桃尻語訳」によって現代の読者に提供した橋本治の偉業を思い起こさせる。
 既存のマスコミ秩序(大手、専門等々のピラミッド)を揺さぶるフリーマガジン記者の今後の活躍を期待したい。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4990346173/ref=cm_cr_mts_prod_img

ギョウレツノデキルシンギカイ チュウイキョウノシンジツ ロハスメディカルソウショ 03
ロハスメディカル叢書〈03〉
行列のできる審議会―中医協の真実

新井 裕充【著】
ロハスメディア (2010/10 出版)

349p / 19cm / B6判
ISBN: 9784990346171
NDC分類: 364.4
価格: ¥1,680 (税込)


詳細
その凝り性な性格ゆえ、医療業界内で「中医協を誰よりも詳細に報じる男」として知られる著者が、2010年度改定の議論の模様を追いながら、その裏に隠れている本当の問題点に迫った入魂の一作。


第1章 中医協へようこそ(従順な傍聴者たち;厚労省に忠実な公益委員 ほか)
第2章 中医協は何のためにあるのか(「上部組織」あり;診療報酬で医療機関を誘導 ほか)
第3章 これが厚労省のやり方だ(餌撒いてハシゴ外す;従わなければ脅す ほか)
第4章 中医協は変わるのか(政権交代後の新体制;厚労省主導は変わらず ほか)
第5章 議論すべきは何か(医療崩壊を阻止できるか;厚労省は必要なのか ほか)

著者紹介
新井裕充[アライヒロミツ]
ロハス・メディカル論説委員。1967年埼玉県生まれ。1990年、中央大学法学部卒。埼玉新聞の社会部記者として事件・事故、裁判報道などを担当した後、法律関連書籍の企画、編集に従事。2003年、民間企業の法務部で契約審査、紛争処理、内部監査などの業務を担当した後、医療専門誌などの記者を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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