大久保満男 (著) 食べる 生きる力を支える１ 歯科医師会からの提言 第一巻「生活の医療」

日本歯科医師会会長大久保満男氏の「生をさ支える哲学」, 2012/3/22

By 歯職人

　いわゆる「日歯連事件」「日歯連闇献金事件」「日歯連資金横領・選挙買収事件」「中医協汚職事件」に一部の関係者が関与し、社会から幾重にも指弾された組織の立て直しを図り、社会との関係を再構築する日本歯科医師会大久保満男会長による医療・歯科医療を中心テーマとする実践哲学の書とも言うべき一冊です。
　歯科医師の過剰、経済的活力の低下、歯科医師の過剰養成が言われる中、自信を失いその存在が問い直される歯科医療に、「生きる力を支える＝生活の医療」との再定義を明確に打ち出した大久保満男氏の思索の軌跡と思想が、優れた対談相手や寄稿者を得て読者に伝わる姿とななり本書に開花している。
　将来の方向性に迷い、日常性の中で磨滅する歯科医師と歯科関係者に届けたい一冊である。
　本書は、全三巻のシリーズとして企画されている。後続二巻の発売が大いに期待される。

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セイカツノイリョウ　シカイシカイカラノテイゲンタベル　イキルチカラヲササエル　１
歯科医師会からの提言　食べる―生きる力を支える〈１〉
生活の医療


大久保　満男　大島　伸一【編】
中央公論新社 （2012/02/25 出版）

234p / 19cm / B6判
ISBN： 9784120043390
NDC分類： 497

価格： ￥1,575 (税込)

詳細

尊厳ある生、喜びに満ちた生…。
「歯」を考えることから大きな視野が広がった。
それは高齢社会・日本の医療の姿をも示す。
各界専門家、大いに語る。
生活、それは生命の実現。


思想としての８０２０―１　生活を支える歯科医療
生きる力を支える医療
改めて問う　医療は「生活」に出会えているか
胃ろうをめぐって―生命の医療と生活の医療
口のリハビリテーションは医療の根本である
歯科医療のパラダイム転換―専門職能団体の社会的責任
生きがいを支える歯科医療に期待し、提言する
健康長寿への提言集。食べる幸せ、噛む効用、胃ろう問題まで、第一人者が語ります。高齢化の今、すべての人に大きなヒントとなる書。


著者紹介

大久保満男［オオクボミツオ］
日本歯科医師会会長

大島伸一［オオシマシンイチ］
国立長寿医療研究センター総長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）