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歯科技工士・岩澤 毅

斎藤 貴男 (著) 消費税のカラクリ (講談社現代新書)

2010年10月12日 | amazon.co.jp・リストマニア
ジャーナリスト斎藤貴男による日本税制ごまかしのカラクリ, 2010/10/12

By 歯職人

 日本型「消費税」の歪んだ仕組みと、国税庁によるゴマカシのプロパガンダを解明した一冊です。
 消費税の納税義務者はだれか?消費税は預り金かor預り金的か?国税庁の国民向けPRと裁判所での主張、そして確定した消費税裁判での判決を比較検討し、消費税制度の仕組みを解明し、日本型消費税が内蔵する零細事業者にとって「取れない、払えない消費税」の制度的欠陥を解明します。
 著者の斎藤貴男氏は、『源泉徴収と年末調整――納税者の意識を変えられるか』中公新書、1996年/改題『大増税のカラクリ―サラリーマン税制の真相』ちくま文庫 2006年)で日本型源泉徴収制度の成り立ちと歴史、納税者・主権者の意識を弱める姿を解明した。本書『消費税のカラクリ』では、消費税論議の際に忘れてはならない「カラクリ」の存在を示す。
 間もなく来るであろう消費税増税論議の際に、目先の税率論議にごまかされるのではなく、消費税と税制全般の制度の設計という避けて通れない問題にもう一つの視点を提供する一冊です。そして、日本の民主主義の成長と納税者・主権者の意識向上のために税制と社会保障制度を議論する際に、手元に置いておきたい一冊です。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062880598/ref=cm_cr_mts_prod_img

ショウヒゼイノカラクリ コウダンシャゲンダイシンショ
講談社現代新書
消費税のカラクリ

斎藤 貴男【著】
講談社 (2010/07/20 出版)

221p / 18cm
ISBN: 9784062880596
NDC分類: 345.7
価格: ¥756 (税込)

詳細
消費税とは弱者のわずかな富をまとめて強者に移転する税制である。
…大口の雇用主に非正規雇用を拡大するモチベーションを与えて、ワーキング・プアを積極的かつ確信犯的に増加させた。
…これ以上の税率引き上げは自営業者の廃業や自殺を加速させ、失業率の倍増を招くことが必定だ。
…消費税は最も社会保障の財源にふさわしくない税目なのである。
―誤解だらけの「消費税増税不可避論」に異議あり。


第1章 消費税増税不可避論をめぐって
第2章 消費税は中小・零細企業や独立自営業を壊滅させる
第3章 消費者が知らない消費税の仕組み
第4章 消費税とワーキング・プア
第5章 消費税の歴史
第6章 消費税を上げるとどうなるか

無責任な「消費税増税論」に騙されるな!
財政難や社会保障を大義名分に現実味を帯びる消費税増税。だが消費税は中小企業を苦しめ雇用を後退させる問題だらけの税制だった。知られざる消費税の本質に迫る。 著者紹介
斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年東京都生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者などを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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