君がうんと小さな頃の話だけれど
以前暮らしていた家の裏庭で シロツメクサの花冠を作って私にくれた
ママはボクのお嫁さんになるの
成長と共に 当然 そんな事は忘れてしまうと知っていたけど
小さな柔らかい手で一生懸命に作ってくれた君が愛おしくて
胸の辺りがぎゅっとなった
何処へ行くにも 必ず君から手を繋ぎ
まだ自分でさえ守れないであろう幼い君がよく言ってた
ママはボクが守ってあげるからね
あまりに大人びた言葉に吹き出しながらも
ほんの少しだけ お姫様気分になれた
やがて君は この木陰から旅立つのだろう
自分の力で歩いて遠ざかって行くだろう
幼い頃の記憶が薄れると共に 自分の未来に期待を抱いて
それで いいの
君が忘れた記憶を 私が胸にずっとしまっておくから
幼かった君がくれた優しい温もりは忘れないから
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