<参院選宮城>公示前最後の日曜 2陣営、東へ西へ参院選(4日公示、21日投開票)の公示前最後の日曜日となった30日、宮城選挙区(改選数1)に立候補予定の自民党現職愛知治郎氏(50)、立憲民主党新人のラジオ局アナウンサー石垣のり子氏(44)は大票田の仙台市を中心に街頭演説などを展開した。両陣営は悪天候の中、支持拡大を図ろうと奔走した。◎愛知氏「責任ある政治」訴え/石垣氏「少数意見封じ」批判 愛知氏は他の党国会議員らと共に、仙台市議選(8月16日告示、25日投開票)に出馬を予定する党現職の事務所開きなどに出席。同市繁華街での街頭演説にも参加し、政権与党の存在感を示した。大雨の中で行われた泉区のベテラン市議の事務所開きでは、関係者に自分の傘を差し出して殊勝さをアピール。あいさつでは約300人を前に「近く参院選もある。市議選では必ず恩返しする」と宣言した。 青葉区であった中堅市議の市政報告会では国の経済政策に絡めて「消費税ゼロ」を主張する石垣氏を批判。「消費税が無くなれば、年金制度は破綻する。責任ある政治をするのが与党だ」と力を込めた。 愛知氏は取材に対し「さまざまな支援者との連携が確認でき、大変心強い。このままの勢いで選挙戦に突入したい」と語った。 石垣氏は国民民主、共産、社民各党の議員や関係者らと共に、街頭演説や集会などに参加し、野党勢力の結束感をアピール。仙台市内を中心に11カ所を回り、分刻みのスケジュールをこなした。 同市青葉区中心部で午前中にあった街頭演説では、無党派層の取り込みを念頭に、野党統一候補であることや選挙日程などを繰り返し訴えた。 自民党が公約に掲げる憲法改正に対し「今、憲法を変える必要があるのか。政権は圧倒的な数の力で少数意見を封じている」と主張。雨が弱まるとすぐに傘を畳み、買い物客らに向かって手を振った。 午後には仙台市議選に出馬する社民新人の事務所開きに駆け付けた。約100人を前に「市政、県政があって国政がある。参院選では宮城からいい風を吹かせたい」と力説した。
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