真・日本の国史を求め

我々が教えられた歴史、それは歪曲とねつ造のシロモノだとご存じですか。史実の探求で日本の精神を探究していけたらと願います。

悠遠にして壮大なる宇宙〈 第三回〉

2020-04-15 18:30:00 | 日本史
日本の国旗は「日章旗」、国歌は「君が代」ですね。「日の丸」は今回はさておき、矛盾だらけの世の中で「君が代」が国歌であることはせめてもの救いです。しかし「君が代」を問題視する勢力があります。その主張は天皇陛下を崇拝し忠誠を誓う内容だということでしょう。そう、いや違う。一文字違います。「崇拝」ではなく「崇敬」にすれば、その解釈の通りです。「君が代」がその内容で何ら問題ないと思いますが何がいけないと言うのでしょうか。
次回以降書き続けていく中で、「君が代」の真意が見えてくるかもしれません。そうなれば大変幸せなことです。



日本の将来を見据えるには正確な歴史を知ることが肝心です。歴史はケーススタディーの宝庫です。現在起こっていることは全て過去に経験しています。形は違えど人間の仕業ですから似たり寄ったり同じ様に繰り返します。
そのように繰り返してきた日本の歴史上の事実には真実が貫かれています。真実はそのずっと前に何者の手にもよらず「独りでに」そこにあった。みたいな。どう言い表せば上手いのか良く分からないのですが、蛍の光の様なイメージでしょうか。


ふと光ったかに見えたが辺りは暗闇で、彼方で光ったかと思えば消え、そうしているうちに弱々しい灯りがしだいに力強く辺り一面に広がっている。どこか宇宙の始まりにも似た幻想的なイメージ。下記の引用は宇宙の始まりについてです。

物理学で扱う「真空」とは、粒子が反粒子とのペアで生まれては瞬時に消滅しており、平均すると何もないという状態のことで、宇宙が誕生するときも同じような状態にあったと考えられています。そして、ものが生まれては消える状態を「真空がゆらいでいる」といい、あるときそのバランスが大きく崩れて宇宙が生まれたと考えられているのです。
 誕生したあと、一瞬にして無限の大きさになった宇宙は、その後、物質のもととなる素粒子や光を生み出し、超高温になってさらに膨張します。それが、ビッグバンなのです。1)

〈参考文献〉
1)吉田 直紀・小学館『地球一やさしい宇宙の話』(https://www.bookbang.jp/review/article/563845 2020年4月13日閲覧)

上の引用文の内容を暫し記憶に留めたまま次は古事記です。

天地初發之時、於高天原成神名、天之御中主神。次高御産巣日神、次神産巣日神。此三柱神者、並獨神成坐而、隱身也。

天地(あめつち)のはじめの時、高天原(たかまのはら)に成りませる神の名は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、次に高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、次に神産巣日神(かみむすひのかみ)。此の三柱の神は、並びに独神と成り坐して、身を隠したまひき。

古事記の日本神話の冒頭と宇宙の創生はよく対比されますが、古事記には世界の創生について一切記述がありません。ただ、天地があって高天原がある。そして神々が次々と現れては消える。そう書いているだけです。天地の成り立ちやそれらのできる以前はどんなだったのかなどは書かれていない。ただし、古代日本人の自然観や宇宙観をみてとれると思います。宇宙世界は何者かによって創造されたりするものではなく、ひとりでに成るものと捉えられています。解釈はどうあれ、日本神話と最新の宇宙誕生の科学が並べて話されることは興味深いことです。

宇宙の始まりはどのように成ったのかは分かりません。でも始まりがあったから此の世界が現実に存在しているのです。理屈では真実を説明できません。宇宙の始まりは真実であり、神話もまた真実なのです。真実は事実とは違う、だから真実を事実としては説明できないがそれがないと現実を否定することになる。故に聖母マリアの処女懐胎も真実ということになります。

日本の未来のためには日本の真実が必要です。その真実を感じるためには日本神話に触れる必要があるのです。しかし現在の歴史教育では一切触れない、「触れてはならない」と、されているからです。なぜなら都合が悪いからです、侵略者にとって。修身教育もそうです。日本の道徳の教育でした。とても優れたものですので日本人から奪い取ったのです。
日本の歴史は神話抜きでは理解できないはずです。現行の歴史教育では断片的な情報をインプットしているに過ぎません。それでは「時の流れ」、「人の心の動き」が掴めず腑に落ちないことだらけです。ですから先ずは、神話をみていきたいと思います。



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