まずは熊人（くまじん）
上信越道、上田菅平ICから上田市内を抜け
別所温泉方面へ少し走った里山地区
郊外の一軒家
正面向かって左が厨房
同じく右手が客室となっています
趣のある木彫りの看板
入口からして完全に民家です。
玄関を入ると突当りがカウンターになっていて
夜はお酒が楽しめる
非常に落ち着いた空間です
奥の座敷二間が客室で、座卓が6卓用意されています。
和室の畳敷なのでゆったりくつろげます。
ラーメン屋さんで全席、座敷席というのは初めてです。
内装は凝った意匠で統一され、店主のセンスを感じます。
まず最初に出てくるのは「小麦の実」を炒ったもので、香ばしくポリポリとお菓子のようです。
注文の品が出てくるまでの箸休め、ウェルカムフード？みたいなものです
ラーメンを頂く前に
こんなものを注文してみました。
熊人特製水餃子 4個300円 4人なので一人1個ずつ(笑)
大粒で褐色の皮ですが全粒粉入りでもちもちです。
自家製粉、自家製麺らしい自家製の皮です。
タレは無し、アンに味が付いているのでそのまま食べます
地元産極上豚肉の肉汁がたっぷり詰まっています
ニンニクが入っていないので安心して頂けます
お土産用があれば買って帰りたいくらいでした
さて、いよいよラーメンですが
最初にシステムを整理しておきます。
基本の出汁は、鶏がら・もみじ・鯖枯節・宗田枯節から摂った
あっさりとしながら滋味あふれるものです。
麺は自家製粉（石臼挽き）・自家製麺で地元産小麦（夢かおり）をつかっています。
出来上がった麺は
細麺、中太麺、平打ち極太麺、粗挽き麺（全粒粉入り）の4種類。
概ね加水率が高めの造りとなっています。
デフォルトでの麺を好みで入れ替えることも可能です。
チャーシューは
地元産極上豚肉を自家製燻製機で処理した
自家製燻製叉焼
まるでロースハムのようです。
今回は4人でそれぞれ違うメニューをシェアして
味の違い、麺の違いを楽しもうという企画です。
夜限定鶏白湯が２食だけあります「先客の特権で」買い占めました(笑)
「無化調・上級者向き」嬉しい決め台詞
まるで私たちの事？(笑)
1）、夜限定特濃鶏白湯塩（とりしお）930円
塩と味醂だけで味付けし、麺の味を充分に味わえる。
麺は全粒粉入りの粗挽き麺
2）、夜限定特濃鶏白湯醤油（とりしょうゆ）930円
甘露醤油（大久保醸造・松本）の深い旨みと麺の旨みが融合しています
麺は全粒粉入りの粗挽き麺
3）、お汁粉ラーメン
小豆も入ってまさにお汁粉。トッピングの塩昆布が甘味を引き立てます。
胡麻を練りこんだ麺がもちもちのラーメンスイーツでした。
4）、辛味噌つけ麺（あい盛り）、冷たい麺に熱いつけ汁
２色盛りです
全粒粉入りの粗挽き麺
冷水で〆られた縮れ細麺はとってもコシがあって風味豊かです。
もう一つは
極太の平打ち麺。まるできしめんのような風貌。
もちもちの食感です。
熱いつけ汁はピリ辛の味噌風味。
徳利には追加の辛味噌つけ汁。
スープ割りの鰹出汁も熱々です。
5）、醤油拉麺（粗挽き麺）780円
透明清湯スープの濃口醤油味。
甘露醤油（大久保醸造・松本）だけの味付け
芳醇な醤油の香り、味わいが生きています。
基本の出汁は、鶏がら・もみじ・鯖枯節・宗田枯節から摂った
あっさりとしながら滋味あふれるものです。
6）、薄口醤油拉麺（細麺）730円
追い鰹仕立てトッピング＋100円
（花鰹で再度出汁をひきます）
透明清湯スープの薄口醤油味。
薄口醤油・紫大尽（大久保醸造・松本）
出汁は同じ味は薄口なので麺の小麦粉感が最もよく伝わってくるはずなのだが
追い鰹仕立てにしたので全体にふわっと魚介が立ち込め
かなり強烈に主張してきた。
旨み濃厚で判りやすい一杯となった。
最終的に4人で水餃子、お汁粉ラーメン、つけ麺（2玉）、ラーメン4種類を味わうことができました。
まさに頭数で稼いだって感じです。
でもこれは序の口。
2軒目が待っているのだ(笑)
これだけメニューが複雑なので
着席してからオーダーが決まるまで時間がかかりますね。
判らないところはスタッフに質問したりして。
スタッフも嫌な顔せず、きちっと説明してくれて
客を焦らせることはありませんでした。
従って回転率も悪くなる、待ち時間が長くなる。
それでもお客はやってくるんですね。
美味しいラーメンと、この安らぎの空間を求めて。
限定塩煮干しのPOPが目に入りました、
後ろ髪をひかれる思いで、お店を後にしました。
（使用食材の産地や仕入れ先を開示して、安全・安心をアピール）
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