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第44話目♪ ディードリットの追憶外伝  マーモでの一件その後

2023-06-07 16:08:00 | お話♪



・・クソッ!
・・灰色の魔女のせいで・・!
私は終わりだッ・・!





ベルド皇帝は次の戦で戦果を
上げなければ、私を許さないだろう・・!



・・一体何を閣下に言われたのだ?
バグナード・・?


次のヴァリス攻め、・・この私が
最前線で戦闘をせよとの事・・!



・・なんと!








・・私にはもう後が無いのだよ・・!
アシュラム・・



アシュラム様・・!



・・うむ!
分かっている、ピロテース!







(バグナードは
ラルカスの呪いも残っている・・
満足に戦なぞ、出来るはずがない・・!!)






黒の導師バグナードはかつて、アラニアの賢者の学術院に於いて、将来を有望視された天才魔術師だった。院長のラルカスのまさに右腕として手腕を発揮していたが、禁忌とされる火炎魔法を始め、封印されていた暗黒魔術に手を染めたため、ラルカスが魔術を行使出来なくなる強制の魔法“ギアス“をバグナードに掛けた。この魔法は対象者が魔術を行使すると、耐え難い激痛が全身を襲う、というもの、バグナードはそれでも己の魔術への執念は衰えず、自身の弟子数名とともに暗黒の島マーモへ渡り、力を蓄え、復讐すべく再びアラニアの学術院を訪れ、老境のラルカスを始め、高位の魔術師達を皆殺しにし、学術院秘蔵の数々の魔法の道具(マジックアイテム)を強奪、その後、建物を燃やしアラニアの学術院を完全に滅ぼした。







閣下・・




・・アシュラムか?
何用だ・・?!

閣下・・恐れながら申し上げます
此度のバグナードへの仕打ち・・
余りにも非道かと・・




フン・・!
何かと思えば、その様な事か・・!








あやつ(バグナード)は少し考え違いをしておる・・









我がマーモの宮廷魔術師で在る事を
いいことに、あぐらをかき、さも自身が戦局を左右して居るかの如き
振る舞い・・!
捨て置けぬ!





お言葉ですが閣下・・
バグナードはマーモの軍師でも
ありましょう?


その様な事、カーラにやらせれば良い!



シャイニングヒル城の件、余はワザとバグナードの居る前でカーラを褒めたのだ!



・・は?!



忘れたか?アシュラムよ・・!
このベルドがマーモを築く時、誓った
“血の掟“を・・!



はい・・!忘れてはございません!



例え小鬼(ゴブリンの事)一匹といえど、殊勲を挙げればその功を認め褒美を取らせ優遇する事をな・・!

例え貴族で有ろうと無かろうと
武勲によってのみ
このマーモでは、のし上がる事が出来るのだ・・!
必要なのは強者のみ!!
この事は余も同じ!
それは絶対の掟よ!

功なき者に居場所はないわ!



あやつはシャイニングヒル城を3日で落とすと言ったが、落とせなかった
ばかりか、マーモ軍に多大な損害を出し敗走した!





カーラはほとんど犠牲も出さず
僅か一日で落城させた・・!



あやつには、
・・ちと灸を据えてやらねばいかん!



















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