LP倶楽部

モノラル時代のジャズとクラシックのLPジャケット・ギャラリー

Helen Airoff / Mozart

2006-07-27 | Classic

 
コレクター垂涎盤が目白押しのレーベル、REMINGTONに2枚のアルバムを残した、これまた幻の女流ヴァイオリニスト、Helen Airoff。本作ではなんとも品のよいモーツァルトが聴ける。少々細身ではあるが、麗しい音色にうっとりさせられる。もう1枚はベートーヴェンヴァイオリン・ソナタで、こちらも劣らぬ名演だと思う。ジャケットの美しいイラストは、個人的にはクラシックのBEST3に入れたいほどのお気に入り。色彩感も素晴らしく、壁にかけていつも眺めていたくなる。(なお、このジャケットは最初期盤で、後期のものはまったく違う絵柄。REMINGTONはしばしば途中でデザインを変えるので注意)


Dave Burns

2006-07-27 | Jazz


幻のトランペッター、デイヴ・バーンズが1962年にリリースした初リーダー・アルバム。オリジナル・ヴァンガード盤は、かなりレア。リー・モーガンあたりに迫る力強いブローが小気味よい。ベテランのケニー・バロン(Piano)等、参加ミュージシャンも充実。ペット・ファンにとっては、隠れた名盤といえるだろう。

ブルー・ノート盤を例に出すまでもなく、ジャズには優れたアーティスト写真を採用したジャケットが多い。本作も光と影を意識した素晴らしいポートレイトとアーティスト名だけのシンプルなレイアウトがジャズ臭漂う!?


Wilhelm Furtwangler / Beethoven

2006-07-27 | Classic


Beethoven Symphony No.9 in D Minor,Op.125 "Choral"

いわずと知れたフルトヴェングラー(フルベンなどと、下品に略称してはイケマセン。ごめんなさい…)/バイロイトの名盤中の名盤。というより、ひょっとしたら、クラシックのアルバム人気投票をやったら、これがNo.1に選ばれるのでは? この“第九”は、とにかく神がかり的な演奏だ。聴くたびに感動で冷や汗が出る!? 日本盤の解説にも「彼のあと、彼に及ぶ指揮者が何人も現われていない」「伝説的な偉大さを持っていた」とあるが、同感デス 。毎年、大晦日はこのアルバムを拝聴しながら年を越す。これ、当然の儀式。

さて、東芝EMIから発売された紙ジャケCDがそうであるように、初出時代のオリジナル・ジャケットは、アメリカ・エンジェル盤のデザインに合わせたものであった。このユニークなレタリング文字中心のデザインも悪くないが、やはり英国オリジナル盤の黄色地にWilliam Blakeの「 Ancient of Days(1794) 」が配されたジャケットの方が、第九の格調高さにはふさわしい気がする。名盤でありながら、意外に目にする機会の少ないオリジナル・ジャケット、ごゆるりとご鑑賞のほどを。