時のすぎゆくままに

気ままに散策し、時の過ぎ行くままにアップしたいと思います。

20年前の涙

2015-01-16 | 危機管理
平成7年1月17日、阪神大震災が発災した日

ドッドドドドドドドッ・・・!!

異様な地鳴りで目が覚めた

「地震だ! 地震が来る!」

と脳裏がひらめいた・・ゼロコンマ何秒のひらめきだ

 
<左>一階が無くなり2階が建っている、<右>マンションの1階が崩れた

すぐに布団ごと空中に数回も舞い上がった、無重力の体験か

そして、いきなり横揺れが来た・・家中の数少ない物がガタガタ・・・

台所の方でガチャガチャン、金属的な音響が・・・

身体が・・起きられない!!

揺れるがままに・・任せて

部屋の金網入りのガラス戸がバリン・・


これはド・デカイ地震だな・・

コンクリート造りのマンションがつぶれるかな?

つぶれたら・・一巻の終わりかな???


頭の中で自問自答していた・・

そのうちに揺れが止まった

ガバッ!と飛び起きて、部屋のガラス戸を開けて外を見た


街頭が暗い道路にオレンジ色の円を描いていた

街は、シーンと静かだ

関西の人たちは冷静なのかな?

まてよ・・

東京に ド・デカイ地震が来て、その裾野で関西が揺れたのかも・・?


すぐに留守宅に電話を入れた・・早く出てくれ!!


娘が出た

「無事か? 地震で揺れただろう?」

「ううん!? な~んにも・・・」のんびりとした娘の返事にいらだった

「今、こっちはド・デカイ地震があって、・・・」


娘の出勤まえで、家内と朝食をとっていたらしい

家内にド・デカイ地震があったことを伝えて布団にもぐりこんだ

停電のため電燈も、ストーブも、炬燵も、点かないので、寒いのだ!!


うとうとしていたら電話で起こされた・・家内からだ

(時計は6時10分頃)

「テレビのニュースだと震源地が淡路島とのことらしい」


布団に入っていると電燈がパッと点いた、(6時40分頃)


7時にテレビのニュースをむさぼるようにあさる

NHKのニュースはぼんやりしたことしか言っていない、他局も同じ

地元は「灯台もとぐらし」かも


台所の音は鍋やフライパンが奏でたオーケストラだった

金網入りのガラスは、逆さに立てかけていたパターのイタズラ

真上の蛍光灯の傘が上下動で外れ、そっぽを向いていた



単身赴任で、大阪の東三国で体験した「阪神大震災」の朝である



 
<左>JR三宮駅前のそごうデパート、<右>火災で燃え尽きた跡


あれから、20年も経ってしまった・・

この日から、土日もない2か月間が始まった


1週間後西宮市にいる学友宅を見舞訪問するために新大阪駅へ

神崎川を越して尼崎駅を過ぎたあたりから景色が異様だ

電車が進むにつれ、両側の車窓がだんだん崩れていく

家並みがだんだんと酷く崩れていく・・




自然と涙があふれ出て、ますます車窓が・・

なにか悔しくて、涙が・・・止まらない



20年前の涙を思い出した


あれから、同じ涙が、何回も・・・