第95回全国高校サッカー選手権大会
【組み合わせ】 ~日テレ高校サッカーHPより~
http://www.ntv.co.jp/soc/soc95/tournament/index.html
さあ、決まりました。
第95回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ。
今年も『正月の風物詩』全国高校サッカー選手権が行われます。
ユース年代での、
必ずしも『NO1を決める』大会ではないこの大会が、
どうしてここまで人気があり、感動を誘うのか。
やはりそこには、
『等身大の高校生』が戦う大会だというのが、
観る者にとっての親近感を感じさせるということなのでしょうか。
Jユースの選手たちが”プロ予備軍”として、
見事なプレーを見せるサッカーとはちょっと違った、
『高校生によるサッカー』が今年も、
正月の日本列島を熱くします。
昨年は東福岡が圧倒的な力を見せつけてV。
準優勝には、久しぶりに地元・東京から国学院久我山が進出し、
大いに盛り上げてくれました。
今年の高校サッカー界は、
夏の高校総体では千葉の両雄・市立船橋と流経大柏が激突し、
レベルの高さを見せつけました。
その試合に勝ち『夏の全国一』を勝ち取った市立船橋が、
先週の千葉県大会決勝でもライバルを2-1で退け全国大会に進出。
優勝候補の筆頭であることは間違いないところでしょう。
『高校年代の最高峰』であるリーグ戦、
U-18プレミアリーグ・イーストでも、
市立船橋は優勝を狙う位置につけ、
今年はこの高校選手権を5年ぶりに制覇することが監督・選手ともに『外せない目標』となっている。
イチフナらしい堅守速攻に、
今年はJリーグクラブに内定した3人のタレントをそろえ、
スキのない仕上がりになっている。
昨年も優勝に最も近い存在と言われたが3回戦で激突した東福岡に対し、
押し込みながらも得点を奪えずPK負け。
その東福岡が圧倒的な力を見せて優勝したことから、
今年は何としてもこの東福岡にリベンジを果たしての優勝を狙っている。
その東福岡は連覇を狙い戦力を充実させてきた。
プレミアリーグ・ウェストでは現在4位につけ、
強豪相手にも常に互角以上の戦いを見せる。
インターハイではまさかの初戦敗退を喫して悔しい思いを味わったが、
この冬の選手権ではその轍は踏まない。
そしてプレミア・イーストで並みいるJユースチームを相手に首位を走る青森山田も、
この選手権初優勝を今年のチームでなんとしても成し遂げたいところ。
昨年に続いて、
この3強が今年もそろい踏み。
しかも昨年よりもさらにグレードアップした姿を見せてくれているため、
この3チームを軸に優勝争いが繰り広げられるはずだ。
しかし毎年のことであるが、
『優勝を狙う』力を持ったチームは数多く、
またサッカーという競技の特性で波乱の起きる要素も多いため、
今年も激戦が繰り広げられるのは必至だろう。
まずは3強の組み合わせ。
昨年4強入りした東福岡と青森山田はシードの位置に組み込まれるが、
それぞれのブロックが激戦となった。
東福岡のAブロック。
初戦となる2回戦は東邦との対戦。
実力的には問題のない相手でいい大会への入りをしたいところだが、
進出する3回戦では難敵が待ち構えることになる。
そのブロック。
1回戦で激突するのは、
J内定3人を擁する神奈川の桐光学園とプリンス九州で圧倒的な力を見せる名将・小嶺監督の長崎総合科学大付属。
タレントをそろえ華麗なパスサッカーを得意とする桐光と、
運動量で圧倒する小嶺サッカーの戦いは見もので、
この勝者が鹿児島城西と激突して、
勝った方が東福岡に挑戦するという過酷なブロックだ。
このブロックには3年前優勝の富山第一やサッカー王国・静岡代表の藤枝明誠もおり、
まさに”死のブロック”となった。
Bブロックは青森山田が優位と思われるが、
初戦の相手は4年前の優勝校である鵬翔。
まったく油断できない相手だ。
その他でも名門の立正大淞南や広島皆実、
野洲など過去にこの大会を沸かせたチームがそろっているのが特徴だ。
Cブロックには市立船橋が入ったが、
初戦が京都代表(未確定)と決まり、
気が抜けない相手となった。
京都橘の進出が予想されるが、
ここ数年この選手権で圧倒的な存在感を見せる学校だけに、
候補筆頭のイチフナとはいえ、
まったく油断はできない相手だ。
そしてそこを突破しても、
次戦の相手は一昨年準優勝の強豪・前橋育英と昨年8強の明徳義塾の勝者。
初戦からしっかりとしたサッカーをしないと突破できない組み合わせだ。
その他では滝川二や、
星稜を破り初出場を決めた鵬学園がこのブロックに入っており、
どんな戦いを見せてくれるのか注目される。
Dブロックは優勝候補と言われるチームが入らず、
どこが勝ち上がってきてもおかしくないブロックになった。
勝ち上がりの第1候補はプリンス中国でトップを快走する米子北か。
しかし絶対という存在ではなく、
山梨学院、ルーテル学院、尚志、駒大など多士済々の実力校が虎視眈々と4強を狙っている。
いずれにしても、
コンディションをトップに持ってくることができないと勝ち上がりは難しい大会のため、
いかに各チームがそのあたりを調整してくるか。
05年優勝の野洲以来、
10年間で9回の初優勝校を出し、
完全に群雄割拠の戦国時代に入ったかに思われた高校サッカー界。
しかし昨年は東福岡が制して、
今年も市立船橋、青森山田の両強豪を含めた3強が君臨する状況になってきている。
果たして今年は、
『強豪が勝つ、10年前までのスタンダードな選手権大会』なのか、
それとも『ここ10年のような群雄割拠で、惑星が必ず現れる戦国大会』なのか、
どうなることでしょうか。