レトロ

九州と本州を分ける海峡、そしてそれを繋ぐ橋。
海底にはトンネルもある。
海峡は、壇ノ浦の合戦、巌流島の戦いなど歴史上の出来事の舞台となった。
また、アジアとの交流の玄関として、人と物の交流を担った。
海峡を挟む関門の両市は、銀行、商社、領事館などの古い建物を残し、昔懐かしい町並みを保存しようという取組みを行っている。

レトロな街並みみを再現したのが、この画像の施設だ。
昭和初期をイメージしたものであろうか。
映画のセットのようなものだが、懐かしい感じがするのはなぜだろうか。
通りに身を置くと、当時にタイムスリップして、街の喧騒が聞こえてくるようだ。

路面電車の『チンチン』という音…
バナナの叩き売りの口上…
路地裏から聞こえる猫の鳴き声…
一瞬、街並みに命が宿るような錯覚を覚える。

ふと我に返り、建物の中に目を移すと、そこにはお土産物店が…
意識は瞬時に現実に引き戻された。