
この日の天気予報では雨のはずだったのだが、雲が少し出ているだけで、全く降る気配がなかった。
東京に住んでいたときによく目にした様なガスがかかっていて、空も海もいま一つ綺麗でない。
でも、梅雨のこの時期ならば、これくらいで許してやろう…
山育ちの私には、海なんて、滅多に――せいぜい1年に一回くらい――見られるものではなかった。
殊に、夏の海は特別なものなのだ、私には…
それは…
私が小学生のある時、伯父が、港町に転勤になった。
40代で、銀行の支店長だから、優秀な人だったのだろう。
とても豪快な人で、厳しい反面、情に厚い人であった。
『海の近くだから、夏休みになったら遊びに来い。』
大喜びで、遊びに行った。
海水浴ざんまい、美味しい海の幸、そのとき初めて食べたモズクは今でも好物だ。
休みになると、釣りに連れて行ってくれた。
真っ暗な中、足元では、昇っては波にさらわれる小さなカニが無数にいた。
何度も何度も、キャストする伯父、でも、釣れるのはフグばかり。
小物を申し訳程度に数匹釣って、帰ると決まって、かつて釣った大物の魚拓を自慢するのであった。
楽しかったこの年の夏は、生涯忘れることはない。
私が帰って数日後、優しかった伯父は、心筋梗塞で亡くなってしまった。
伯父の事を思い出すと、私が小学生のときにフラッシュバックする。
当然だが、面影も当時のまま…
そして、あの夏の海も一緒に思い出される。
夏の海を見ると、その時の記憶がよみがえる。
そのためなのか、今でも海の釣りは得意ではない。
悲しい思い出が蘇るから…
それでも、夏の海は大好きだ。
いつの間にか、私は伯父の年齢を越してしまった。
明るい海に切り替えよう、以前の画像の使い回しだが…

本当なら、空がどんよりして、雨がシトシト降っていなければいけないのに…
この天気はいったい何なのだろう!
いっそ画像のような気候になってしまえばいい?
そうなったら、ヤマメなんて釣れないよ!
でも、それは困るなぁ…
東京に住んでいたときによく目にした様なガスがかかっていて、空も海もいま一つ綺麗でない。
でも、梅雨のこの時期ならば、これくらいで許してやろう…
山育ちの私には、海なんて、滅多に――せいぜい1年に一回くらい――見られるものではなかった。
殊に、夏の海は特別なものなのだ、私には…
それは…
私が小学生のある時、伯父が、港町に転勤になった。
40代で、銀行の支店長だから、優秀な人だったのだろう。
とても豪快な人で、厳しい反面、情に厚い人であった。
『海の近くだから、夏休みになったら遊びに来い。』
大喜びで、遊びに行った。
海水浴ざんまい、美味しい海の幸、そのとき初めて食べたモズクは今でも好物だ。
休みになると、釣りに連れて行ってくれた。
真っ暗な中、足元では、昇っては波にさらわれる小さなカニが無数にいた。
何度も何度も、キャストする伯父、でも、釣れるのはフグばかり。
小物を申し訳程度に数匹釣って、帰ると決まって、かつて釣った大物の魚拓を自慢するのであった。
楽しかったこの年の夏は、生涯忘れることはない。
私が帰って数日後、優しかった伯父は、心筋梗塞で亡くなってしまった。
伯父の事を思い出すと、私が小学生のときにフラッシュバックする。
当然だが、面影も当時のまま…
そして、あの夏の海も一緒に思い出される。
夏の海を見ると、その時の記憶がよみがえる。
そのためなのか、今でも海の釣りは得意ではない。
悲しい思い出が蘇るから…
それでも、夏の海は大好きだ。
いつの間にか、私は伯父の年齢を越してしまった。
明るい海に切り替えよう、以前の画像の使い回しだが…

本当なら、空がどんよりして、雨がシトシト降っていなければいけないのに…
この天気はいったい何なのだろう!
いっそ画像のような気候になってしまえばいい?
そうなったら、ヤマメなんて釣れないよ!
でも、それは困るなぁ…
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