今回の別巻のタイトルは「矢倉銀とは何者ぞ」
「矢倉銀」というのは来生たかおさんのアレンジャーとしてのペンネームで、将棋好きの来生さんは「銀矢倉」と言う戦法が好きで、それを捩ってそうなったと言うのは当ブログをお読みの方々はもちろんご存知でしょう。
少し前に、萩田光雄さんと武部聡志さんと星勝さんのアレンジ作品について書いたが、矢倉銀さんのアレンジ作品も意外と多いのだ。
実は2年半くらい前にタイトルを書き出した事がある
来生さんに再会するまで誰がアレンジしたとか全く興味無く音楽を聴いていた私だが、大百科さんを読んで来生さんが矢倉銀名義でアレンジをされている事を知った。
専門的なアレンジの勉強をされてないのに自分で手がけると言う事は、自分のメロディーには自分の納得のいくようにしたいと言う思いがあったのでしょう。
80年「やさしさ、ひととき」が最初のアレンジ作品なので、もしかしたらそれ以前のものに納得がいってなかったのだろうか。
81年「Sparkle」では多くの曲のアレンジをされていて、その後も89年の「SOMETHING ELSE」まで矢倉銀の名前が出てくるが、90年代はゼロ。
2000年代になるとまた矢倉銀が登場する。
音楽に関しては全くの素人なので表現が難しいのだが、大百科さんも書かれてるように来生さんのアレンジは音数が少なくてシンプルなものが多い。
サウンドではなくて、メロディー重視という事なのかな。
昔の何かの記事に、曲作りはシンプルなものがいいとか、サウンドでカバーされちゃってるのが多いとか、そんな事を書かれていたのを思い出した。
しかし50曲くらいのアレンジ作品があるのに、世間での矢倉銀の認知度と言ったら…。
来生さんが自分の曲をアレンジしてる事を知ってる人は本当に少ない。
ライブに来てるファンの中にも知らない人は結構いたりするのではないだろうか。
矢倉銀ほど控えめなアレンジャーは他にきっといないでしょうね。
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