写譜ペン

写譜ペンと言うものをご存知でしょうか？
ここを読んでくださる音楽ファンの方は、
苦い思い出！も沢山あろうこの写譜ペン。
要するに譜面を書くとき専用のペンの事で、
縦に細く横に太く描く事のできる物なのです。

次回のライブで演奏する曲のうち一曲、
我々にしては珍しくＣ.ベーシーを演るのだが、
その曲の譜面が随分見難く書き直そうと決意。
そこでどうせならばと写譜ペンを持ち出した。

　余談ながら次回(11/23)のレアサウンズ、
　Ｃ.ベーシー有りのＷ.ハーマン有りの
　ビックファットバンド無しの・・・と珍しい。

改めて「写譜」とは？と言えば、
作曲者や編曲者が書き下ろした「総譜」から、
パート譜面に清書する事、を我々は指すが
この写譜、実は我が社の成長の中で
一つの時代を支えてくれたトレス（trace）
業務にとても良く似ているのである。
(トレースとよく言うが当社はトレスと呼ぶ)

測量素図や設計図等基に図面を清書していく、
と言うのがその業務であるのだが、
写譜ペンならぬ「カラス口」と言うペンを使い
実に精密な作業なのであった。
残念ながら私は営業なので描けないのだが。。。。

又、写譜もトレスも、インクを使っているので
間違える事が出来ないというのも共通。
ただ、どうしても間違える事は有るわけで、
カミソリで削るという悲しい作業まで一緒。

そして極めつけは、早い人ほど奇麗！
以前も書いたが、これはどんな仕事でも同じだ！

今では、写譜は数々のデジタル譜に置き換わり、
ＣＡＤ化で図面もデジタル化された。
どことなく双方味気ないものになってしまった。

そこで、写譜ペンの懐かしさを久々に感じ、
この連休のどこかで清書して見ようかと思う。

しかし何故かこのペンを持つと牛丼の香りが。。